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「スリが多い」と噂のパリで、街歩き用に買ったカバンとスリから身を守るために気をつけたこと6つ。

ドタバタだった東京オリンピックから気づけば3年。
そして、パリオリンピックまであと3日。

日本から行かれる方もいらっしゃるのでしょうか。うらやましい…!

(パリ市内を走るバスの窓)

さて、今年3月にパリへ行った時に感じた「必要だったもの・不必要だったもの」を書いたこちらの記事が、noteさんの「今日の記事」に選ばれて、たくさんの方に読んでいただきました。

ありがとうございます!とても嬉しいです!

この記事の中でも「盗難防止」や「スリ対策」のために購入したものをご紹介したのですが、今日はパリの街歩きで使用するために購入した「カバン」や、そのほか私が気をつけた「スリ・盗難対策」について書いておこうと思います

この夏休み、海外へ行かれる方の参考になりましたら幸いです。



【パリのスリは プリンセス天功クラスのイリュージョニスト?!】


今年「パリに行くよ」と人に話したら、10人中9人から「パリはスリが多いらしいから気をつけて!」と言われ、中には実際に盗まれた人のXの投稿まで送ってくれた子も。

首から下げていたスマホを盗られたって、首は無事なのでしょうか…という謎はあるけれども、それぐらい危ないということ。


私が敬愛してやまないパリ在住の作家 猫沢エミさんも昨年、カバンを盗まれている。

ふと気づくと、椅子の背もたれ上部の突起に引っ掛けていた手提げ袋(もちろん、人が通れない側に)が消えていることに気づいた。席は4人掛けの席だった。友人と私が並んでいた側の背後にはガラスのパーテーションがあって、椅子とパーテーションの感覚はほんの5cmほど。人どころか、誰かが腕を滑り込ませることも不可能な空間しかなかったのにもかかわらず、バッグは忽然と消えていた。しかも、4人の中でトイレに立った人はおらず、私の正面にいた友人たちも、誰かが手を伸ばすどころか、人がいた気配さえしなかったと。デタ(*✧×✧*)プリンセス天功クラスのイリュージョンスリ!

(猫沢エミさんの投稿より引用しました)


そういえば、パリでお邪魔したレストランの日本人シェフも「カフェで足元にカバンを置いていて、帰ろうと思ったらカバンがなかった」と話していました。

もちろんスリ対策として、自分の足と壁の間に置いていたらしい。
そして、この時も向かいに連れの人がいたのだけど、誰も見かけなかったそう。

足元にしゃがんだ人がいたら目につきそうなものなのに!
まさしくイリュージョンスリ…!
いや褒めてない!会いたくない!


他にもSNS上には、「電車に乗っていたら、次の駅に着いた途端、乗ってきた若い女性数人に囲まれて、あたふたしている間にカバンに手を突っ込まれて中身を盗られた」とか、「カバンの底を切られて財布が盗まれた」など、なかなか強引なスリも多い様子。

パリ、なんて恐ろしい街…!!!

パリ在住の慣れた人たちですら被害にあうのに、浮かれポンチで迷いながら歩く観光客の私なんて格好のカモなのでは…!


【盗難防止・コスパよし・帰国後も使えるカバン】


ということで、本当はありあわせのトートバッグで行こうと思っていたのだけど、念には念を…ってことで、中身を盗られなさそうなカバンを購入しました。

それがこちら。
ユニクロの「ドローストリングショルダーバッグ」。

口が巾着になっていて、それを折って蓋にするので、そう簡単に手を入れることはできないはず。

(ユニクロさんから画像お借りしました)

正直、毎回中身を出すのが面倒ではあるけれど、盗られるよりは絶対にマシ!

そして、外にはファスナーつきの大きなポケットがあるので、ここにお財布やパスポートなどの貴重品を入れて、このポケット部分を必ず体側にして斜めがけしていました。

ポケットと言っても結構深めで、中身がうっかり落ちることもなく安心。

実際には、こんな感じで過ごしてました。

(カバンもスマホも斜めがけ)

もし、この状態でポケットにスリが手を入れようしたらさすがに気づくはず。

「くすぐったいねんけど、あんた何しとんねん」となるはず。
そんな鈍臭いスリはいないと思うけど。


そしてカバンのメイン部分には、カメラ(一眼レフ)や化粧ポーチ、ハンカチ、ウェットティッシュ、スマホのモバイルバッテリーなどを入れていました。

このとき、なるべくカメラは体側になるように。

万が一カバンを切られてもモバイルバッテリーや化粧ポーチがカメラを守ってくれるのではないだろうか、という狙い。


ちなみに、日本でカバンを斜めがけする時は背中側にカバンをまわすのだけど、パリではお腹側にしてました。

背中にあったら、中身盗られても気づかなさそうだから。
だいぶ邪魔だったけど仕方ない。


【スリから身を守るために気をつけた6つのこと】

それ以外に気をつけたことを6つにまとめてみました。

・カバンは絶対に肌身離さない

先ほど書いたように、猫沢エミさんや日本人シェフがカバンを盗られたという飲食店では、やはり注意が必要!

日本だったら背もたれにかけたり、足元にあるカゴに入れたりするのだけど、そんなことしたら盗られてしまうので、できるだけお腹の上に

4人がけの席に案内されて、隣の席が空いてたら使わせてもらうこともあったけど、そんな時は壁側の席に荷物を置くようにしたし、視野に入る場所に置くようにしました。

席が狭くて、どうしても足元に置くしかない時は、自分の足と壁の間にカバンを置いて、カバンの持ち手を太ももに通してその上に座っていました。


・スマホをテーブルに置きっぱなしにしない

とにかくパリではスマホ(特にiPhone)がめちゃくちゃ狙われているそう。

先ほど紹介したXでも「首からかけていたスマホが盗られた」っていうし、テラス席でテーブルの上に置いておいたら、一瞬で持っていかれるらしい。

先ほども書いた日本人シェフのレストランでも、通路に面した席(テラス席ではなくお店の中)でカップルが、iPhoneを机の上に置いていたら、突然外から人が入ってきて持って行こうとしたそう。

奥に座っていた彼女が気づいて、咄嗟にiPhoneを手でおさえたら、何事もなかったようにその人は出て行ったんだとか。

恐ろしすぎる。
室内でもダメとか恐ろしすぎる。
わざわざ盗りに来るとか恐ろしすぎる。

ということで、店内だからと安心して机の上に置きっぱなしにしないようにしました。

レストランやカフェでは、料理の写真を撮ったあとそのまま机に置きっぱなしにしがちだけど、必ずカバンの中にしまっておくか、首から下げておくかにしました。

(首からさげるによう買ったダイソーのスマホストラップ)

あと、日本ではスマホをお尻のポケットに入れて行動することが多い私だけど、それは絶対にしないようにしました。


・路上でスマホを見る時は、できるだけ壁に背をつける

そんなこんなでiPhoneを守りたいのだけど、道や乗り換えを調べたり、Google翻訳を使ったり、外でiphoneを見なきゃいけないことがとても多い!

そんな時はなるべく道の端に寄って、背中を壁につける形で見るようにしてました。
そうすれば背後からの盗難は防げるから。
それに、道の真ん中で立ち止まったら邪魔だしね…。

あと、首から下げてるだけだと盗られると書いてあったので、斜めがけしてました。
この方が首への負担もやわらいでよかったかも。

(どこぞの議員さんが炎上したポーズですね)


・電車に乗る時は出入り口付近は避ける

盗難で多いのが電車の中とのこと。
特にメトロ(地下鉄)は色々あるっぽい。

さっきも書いたけど、女の子たちの集団に囲まれて、カバンの中身を漁られるという集団犯罪もあるそう。怖い。
出入り口にいる人が狙われがちらしいので、極力出入り口には立たないようにしました。

日本だと、好んで出入り口付近に立つのだけれど、なるべく中の方へ。
席が空いてれば座るようにしました。

もちろんカバンは膝の上で抱っこ。
スマホは電車の中でも、斜めがけしたままで見てました。


・後頭部にも目を。360度スリの気配を察する。

ヴァンブの蚤の市に行った時のこと。
商品を見ていたら、音もなく背後に男性が近づいてきたことがありました。

なんとなく危険な気がしたので、気づかないフリをして違うお店に移動したのですが、しばらくするとまたその男性が斜め後ろに。

その時うっかりカバンを後ろに回していたので(絶対ダメなやつ)、前に持ち直してその場を離れたら、今度はついてきませんでした。

あのまま商品探しに夢中になってたら、何か盗られてたかもしれないな…と思うとゾッとします。

買い物とか観光で夢中になると、つい注意力散漫に。
後ろにも目があるつもりで、360度注意できたらいいかなと思います。難しいけど。


・最後はやっぱり神頼み…!

旅へ行く少し前、友達がくれたのがこちらの「旅行守」!
なんて心強いのでしょう…!!

これをかばんの持ち手につけて、行きの飛行機から帰宅するまで肌身離さず過ごしていました。

神のご加護があったに違いない。

ありがとう、友達!!


【さいごに】

ということで、だいぶ慎重に慎重を重ねたおかげか神のご加護か、5泊8日何も盗られず、乗り切ることができました。

「そこまで注意しなくても大丈夫では…?」と思われたかもしれませんが、実は「パリは危険」アドバイスとは別に、もうひとつ理由がありました。

それは、旅の少し前に行った神社でのこと。
おみくじを引くと、そこには「旅先での盗難に注意」と書かれていたのです…。

わざわざそんなピンポイントで書かれるって、もう絶対何か盗られるじゃん!絶対盗られたくない!どうしたらいいの!という気持ちから、万全すぎる対策で挑んだわけです。

おかげで無事に帰って来れました。よかった。神様ありがとう。


それにしても、日本で暮らしていると全く必要のない緊張感を持ちながら過ごすのって、なかなかな精神力が必要。
海外に行くと「生きてるって感じがするわ〜」と思えるのは、こういうことが理由の一つかもしれないな。

いやはや、改めて、日本って本当に安全でいい国ですね。


以上、長くなりましたが、海外でスリや盗難から身を守るために気をつけたことでした。
この夏、旅に出られる方の参考になりましたら大変嬉しいです!

ではみなさま、良い旅を!




3月に行ったパリについてはこのマガジンにまとめています🇫🇷


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オカダトモコ 旅が好きなライター / カメラマン
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