詩 『オレンジランプ』
蝶々結びで駆ける丘
水無月の羽は後ろで舞う
幽閉しているような。
僕はひたすら楽しかった。
すこやかに光る木のランプが
黄昏時だからか、角度が違うからか
オレンジに揺らいでいる。
だからそのままで。
いつの時代でも約束をしたまま。
降りる樽は高く、
伸びた道はオレンジに、
繋ぐ手は高く、
伸びた手はオレンジに。
透き通った腕を振る丘
大粒の雨は後ろで止んでいる。
幽閉しているような。
僕は色々考えている。
すこやかに育つ木のランプが
黄昏時だからか、角度が違うからか
オレンジに揺らいでいる。
やっぱりそのままで。
いつの時代でも約束をしたまま。
降りる樽は高く、
伸びた道はオレンジに、
繋ぐ手は高く、
伸びた手はオレンジに。