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冴えないおじさんが「民主主義」と「資本主義」と「みんなが嬉しい社会」を考える文献リスト

こんにちは。鳥頭おじさんです。

このnoteを書くにあたって、色々と本を読んでいます。教科書中心ですが、たくさん本を読む必要がありそうです。そこでせっかくなので文献リストを作ります。

なぜ、文献リストが必要だと思ったか?

昔、何かで読んだ名言?で、こんなのがあります。

教育は、本を読むことができるが、どの本が読む価値があるかを見分けることができない人口を増加させた。
G・M・トレヴェリアン(イギリスの歴史家、1876~1962)

名言ナビ

ちなみに、私がこの言葉に出会ったのは『ザ・ファブル』という漫画のセリフです。しかも、悪役のw

なので、この言葉との出会いは全然アカデミックじゃないです。しかし、私が本屋さんに行ったり、amazonで本を探すときに感じていた「どの本を買うべきか、全然わからん!」という悩みをズバリ撃ち抜いていたので、印象に残りました。

本を読むのってそこそこ時間がかかるじゃないですか?

だから、できるだけつまらない本や読む価値のない本は開きたくないのです。

もちろん、本格的に本を読む場合には、本の末尾にある参考図書を一つ一つ読んでいくというのがベストだとは思います。

でも、めんどくさくない?笑

あと、難しすぎる本は読むのが辛かったりします。

このnoteについては、最初の記事でも書いた通り、なるべく一般的な本を読んで考えていく方針です。

ですから、入手しやすく、比較的読みやすい本を参考文献として並べていく予定です。とはいえ、内容の信頼性は担保したいので、極力、専門家が書いた本がいいと思ってます。

先に断っておくと、一部ちょっとだけ入手しにくかったり読みにくい本が入ります。大抵は、学生時代に読んだ本たちです。

学生時代はそこそこ真面目に勉学に勤しんでいたので、難しい本も読んだのですよ。今はあまり読まないけど。

なので、そういう本が文献リストに並んだら、「まー、しょーがないな」と生暖かく見守っていただければ幸いです。

では、テーマごとに本を並べていきます。

参考文献については、新しい本を読んだら随時追加していきます!

1 : 民主主義って結局、どういう仕組みなの?関連本

「新版・もういちど読む山川政治経済」山川出版社(2018)


お馴染みの高校・政治経済の定番教科書です。なんだかんだで、内容が一番整理されていて偏りがない・・・はず!

『用語集 政治・経済 新訂第8版』清水書院

こちらも定番系ですね。用語集です。オンラインというか、Twitter上の議論というか一部罵り合いを見ていると、基本的な事実が間違っているケースが多い気がするので用語の確認は丁寧にしたいところです。少なくとも、一般論を知った上じゃないと話にならないと思いますので。

 『10歳から読める・わかる いちばんやさしい民主主義』五野井郁夫(2021)東京書店

子ども向けですが、大人が読んでも勉強になります。

めちゃめちゃわかりやすく。民主主義の仕組みの概要や意味を説明してくれている本です。五野井郁夫さんは、高千穂大学の先生です。子ども向けですから、難し言葉は極力避けて書かれています。しかし、現代社会が抱える問題についてはきっちり指摘をしているし、大人にとってもいい本です。何より、コンパクトな記述の仕方がgood。

下記は引用です。

民主主義が正しく働かないとどうなる?

たとえば、わるい政治家や権力をもった人が、ウソをついたり、国民の声や報道を制限したりして、みんなをだまして勝手なことをしたら、それは独裁的な支配であり、民主主義ではありません。

『10歳から読める・わかる いちばんやさしい民主主義』五野井郁夫(2021)東京書店

ん〜〜、身につまされますよね。私たち大人は、なぜ子どもにも説明できる簡単なことを正しくできないのだろうか?このnoteを書き始めるきっかけになった素朴な疑問の一つがこの一文に集約されている気がします。

『民主主義とは何か』宇野重規(2020)講談社現代新書

コロナ禍以降に書かれているので、その辺の状況も織り込まれてます。

ちょっと難しく感じますが、民主主義の誕生から現在までの歴史。民主主義にまつわるさまざまな考え方や関連する諸問題をざっと把握できるとてもいい本です。著者の宇野重規さんは東京大学社会科学研究所の先生。つまり、1冊目の本と同じくプロの書いた本です。この本の何が良いか?というと、そもそも民主主義がどういう時代背景から生まれたのか?日本ではどうやって受容されてきたのか?今どんな問題に直面しているのか?などなどを流れを踏まえて把握できることです。

『議会制民主主義の活かし方』岩波ジュニア新書

副題は「未来を選ぶために」です。東北大学名誉教授の糠塚康江(ぬかつか・やすえ)さんが子ども向けに書いた本です。糠塚さんは『現代代表制と民主主義』『フランス憲法入門』『代表制民主主義を再考するー選挙を巡る3つの問い』などの著書を出されているこのジャンルのプロです。

代表制民主主義は私のような素人にとっては「間接民主主義」とほぼイコールなので、今の我が国の政治状況を理解するのにとても助かりました。読んでいて感じたのは、選挙制度が民意を政治で実現するためのアルゴリズムみたいなものなんかなあ。ということです。そして、今、私たちの社会ではアルゴリズムが正常に働いていないとも感じました。子ども向けに書かれているだけあって、私のようなごく普通のおじさんでも理解できるレベルに噛み砕いて書いてあります。わかりやすいです^^

2:資本主義ってそもそも何なん?関連本

『史的システムとしての資本主義』ウォーラーステイン(2022)岩波文庫

この本は学生時代に読んだ本で、本格的に歴史に興味を持つきっかけになった1冊です。1997年に岩波書店からハードカバーで出版された本が、最近、文庫になりました。先に断っておくと、少々、読みづらいです。文体がややこしく感じるところがあります。ただし、内容は秀逸。資本主義の発生から、発展の経過、政治や社会への影響、今後の展望などなどを地球規模で語っている名著です。民主主義が上手く機能しない原因も、資本主義という経済システムから考えると説明できる部分が多くあると感じます。

3:みんなで同意して目指せる理想の社会像ってなんだろうね?関連本

この項目はまだ、本を読むところまで来ていないので、これから追加していきます!

4:番外・このnote全体に関わる関連本

『新・もういちど読む山川世界史』(2017)山川出版社

ちゃんと読むと昔と結構、内容が違うことに気がつくかも。

ど定番の世界史の教科書ですね。もはや説明不要かと。なんだかんだで、民主主義も資本主義も歴史的産物です。しかも、そもそもの発祥は欧米なので世界史から眺めるのは必須かと思います。さまざまな経緯があって、それらはこの世界に存在するのですよ。ん〜、まあ、私のこういう発想自体は「縁起」的な考えですから、仏教的な発想ですけれどね。

『いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編』安達達朗(2016)東洋経済新報社

わかりやすいし、説明が丁寧なのでおすすめです。

この本は『大学への日本史』という学習参考書をバージョンアップした本です。網羅的に情報がまとまっていて読みやすくて良い本です。このnoteのテーマが民主主義、資本主義を含みますから、まずは近代・現代だけ読み込むことにしようかと思います。資本主義の導入は明治以降でしょうし、日本の場合は民主主義が本格的に稼働するのは戦後です。もちろん、戦前にも男子普通選挙が一部行われてきましたが、納税額の制限があったり、治安維持法と抱き合わせで選挙制度がスタートしたりしてます。ともかくも、日本における民主主義や資本主義をおさらいする上では明治以降を見ていく必要があるので、今回は近代・現代だけをこのページで紹介してみました。


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