#112『白湯健康法』『毒を出す食 ためる食』蓮村誠
二冊まとめて。
アーユルヴェーダの観点から説く、食の健康と、「白湯」効果。
白湯というのは、水を10分以上沸騰させたもの。これが体にとても良く、乱れたバランスを整えてくれるという。
古代ギリシアでは地水火風、古代支那では火水木金土だが(←並び方が正しくない)、古代インドでは火・水・風である。
人間の体質や人格もこの三つに分けられる。バランスが片寄り過ぎるとそれが心身の病気になる。白湯はそのバランスを整えてくれるのである。
1冊目の本では、白湯効果が延々と語られる。ほう、こんなものまで、と驚くものが多い。
アーユルヴェーダの考えでは、体内に未消化物が増えることで⇒だるい、重い、やる気が湧かない、などの心的症状が出る。ついこないだまでの私がそうだった。もっとも私はアーユルヴェーダでそれを解消したわけではないのだが。
この未消化物(アーマという)は吹き出物の元でもある。花粉症も、アーマの産物。便秘もそう。アーマ退治、考えよう。
とにかく何でも悪い原因はアーマ。そしてそれを浄化するのが白湯。白湯は朝いちばんが良いらしい。なぜなら朝が最も浄化に適した時間だから。
その他。
・40度以上のお風呂は体にストレス。20分以上入ると消耗して逆効果。
・コロコロのうんこは便秘と同義。
・はちみつは過熱するな。
2冊目はアーユルヴェーダ的に、食習慣や食べ物自体を寸評する本なのだが、これは結構というか、かなりついていけない。
多分私はアーユルヴェーダとは相性が悪い。昔から興味を持ったことがなかった。今回初めて学んでみた訳だが、疑う訳ではないのだけれど、あまりにもピタッと来ない。
あなたは火・水・風、どのタイプかという性格診断、生活診断があるのだけれど、これも全然ハマらない。「あなたは次のABCのどれですか?」と質問されたらだいたい私は迷いなく答えられる方である。しかしこの私が「え…答えられないです」と固まってしまうのが何門もあった。これは困った。
例えば「活動時の傾向は? A 乱雑、壊す B 正確、堅苦しい C 遅れる」
…って、どうして「穏やか」「静か」とかがないのかな。私、それなんだけど。ABCのどれもかなりネガティブな傾向だと思うのだが。
また、「週1回見る夢は? 云々…」とあるのだが、どれも該当しない、とか。
こんな感じで、多分、この世界観を理解するための基本性質が書けているのだと思う。私には。
という訳で、あなたの体質向けアドバイスも全く用を為さず。そしてそれ以前に、結構禁止が多くて私には向いていない。生野菜も駄目だし、きのこも駄目だし、納豆も山芋も駄目だし…無理。これ、全部好きなんだもん。
それに酒を飲まない人生は考えられない。これ以上健康になるのと引き換えに酒やパンやその他あれこれをやめたいとは思えないので、私の無縁の世界だろう。
でも白湯は取り入れようかな、と思った。
さっそく今朝飲んでみた。
良いと思う。
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