#128『1分でスルッ!と解消「腸ほどき」マッサージ』水上健
とても短い本なのだが得るものは多くあり、そして語られている以上に内省が進んでしまった。
正常な大腸と「ねじれ腸」の比較画像がある。まずこれを見てのけぞった。前者の方は肛門から内視鏡を入れて、「上に行って⇒左に行って⇒下に行って」おしまい。2分で達するらしい。
しかし後者の腸の画像はほとんど迷路。「なんじゃこりゃ!」とのけぞった。正常な腸は1.3mだが、ねじれ腸になると2mだとか。そしてゴール(盲腸)に到達するまで40分かかったとか、もう恐ろしい有様である。
で、なぜねじれているのかという話なのだが、遺伝的理由が大きいらしい。そんな訳で、2万人の大腸を見てきたという著者によると、日本人の8割は腸が捻じれているという。勿論、程度の差あり。そして女性の25%が便秘と。一方、著者はヨーロッパでも経験が豊富なようなのだが、あちらではこんなに捻じれていないとのこと。やはり遺伝なのだろう。親子兄弟で大腸がそっくり、ということも多いらしい。
「ねじれ腸」の他に「落下腸」というのもあり、大腸が背中に固定されていない場合、こうなる。立位で臍下が膨らむようだ。
*以下、うんこの話がでます。
さて、ここから深く内省した部分なのだが、ストレスによって腸が痙攣し、それによって便秘になることがあるそうだ。ストレス由来というと下痢しか想像しなかった。
私の糞は小石並みなので、これは便秘である――ということを先日知った。本書によると、ストレス⇒腸痙攣⇒便が停滞⇒水分がどんどん吸収されてコロコロに、という流れ。
そしてこの症状の人が、仕事のON/OFFや旅行中などに違うパターンを示すことから、ストレスや緊張がここに関わってくることが明らかになる。
私の場合、コロコロうんこはこの家の中だけで、外では普通なのである。それを超えて緩めに傾き過ぎることもある。調布パルコに行くだけで必ず下痢に見舞われていた時期がある。その頃は「調布に行くくらいで気にやられてしまうのか…」などと思っていた。そこから「やはり丹田が弱いのか」とか色々仮説を立てていたのだが、それも部分的には間違いではなかったかもしれないが、どうも「家を出たことによって」大腸の状態が急速に正常化しようとして振り切り過ぎた、みたいなことなのだろうか、と思ったりした(つまり家の中が異常すぎる)。とにかく外出先や宿泊先では、家とはまったくうんこの様子が異なるのである。
となれば、こう結論せざるを得ない。「この家にいることが、すなわちストレスであり緊張の元なのだ…」と。
退屈な私事なので大幅に割愛するが、この家にいることによって肉親の一名から呪殺されるほどの悪感情を向けられている。私の顕在意識はそれを気にしないことにしているが、潜在意識はバリバリに感じている。多分、そういうことになると思う。
それを知ったからと言ってすぐに変えられることはないのだが、とても重要なことを理解できた。
マッサージや体操の方は、全然難しくない感じなので、私のように霊的原因がない人にはとても良いのではないだろうか。
その他、学んだこと。
・横行結腸でねじれている場合、隣接している胃に問題があると誤解しがち。
・食物繊維を摂り過ぎると、逆にうんこが詰まる。
・白人と日本人では直腸ー肛門のカーブが異なり、日本人は洋式便器だとすっきり出づらい。20㎝の踏み台で対処。
・上半身をひねる動作が便通を良くする。
・運動不足が便秘を招く。しかし落下腸はウォーキングによって更に落ちることもある。
・水溶性食物繊維(で、自分が好きなもの)=切り干し大根、おくら、アボガド、海藻
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