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最近のあれこれ

ここ最近じっくり自然観察はご無沙汰気味…。
(いまだにブナの実にご執心なもんで笑)

とはいえブナの実を拾いながらでも
色んな発見はあるもの。
今日はそんな発見をちょっとだけご紹介。


冒頭の小さなエビフライのようなもけもけ。
これは蛾の幼虫の脱皮殻なんです。
色味もキレイでなんか可愛くないですか?
見つけると嬉しくてついつい撮影しちゃう。

ちなみに蛾の名前はリンゴドクガ。
なんとも青森らしいネーミングですが、
北海道から九州までひろく分布しています。

誰かの食痕

真っ二つに割れたブナの殻斗の片割れ。
ブナの実拾い中によく出くわします。

これはムササビの食べ跡なんです。
キレイに二つに割って中身だけを食べる
器用な手先と鋭い前歯があってこその業。

この写真の食べ跡には実が残っていますが、
よく見ると実に穴が開いています。
これはムササビとは別の生き物の仕業。

ブナヒメシンクイという蛾の幼虫の仕業で、
この実の中には幼虫のうんちがぎっしり。
ムササビもそれを分かって残しているわけです。

どうやって判別してるんだろう?
齧った跡はなさそうなのでにおいかな?


続いての発見は現行犯。

重くない…?

割れたブナの実を重そうに引きずるアリさん。
アシナガアリの仲間かな?

アリは自重の50倍もの重さを運べる超力持ち。
重そうに見えるけどそうでもないのかな。


みんなでお食事中

遊歩道脇のいたる所でブナの実を食べる
アリさん達をたくさん目撃しました。

アリの顎の力がとても強いとはいえ
殻を割れるほどではなさそう。
遊歩道脇には人間に踏まれて割れた実が
たくさん転がっているので、
それを上手く利用しているようでした。


ブナの豊作年の翌年はクマやネズミなど
色んな動物が増えることが知られていますが、
昆虫類はどうなんだろうか?
きっと何かしらの影響はあるはず。

まだまだ知られていない、ブナの実をめぐる
命の循環の物語がたくさんありそうです。



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