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紅い氷 【奥入瀬24/11/19】

今日の記事はちょっとだけ時を遡って
奥入瀬渓流に冬本番が到来した一昨日のお話。

お昼休憩に行こうと事務所の裏口を出た所で、
思わぬ芸術作品に出くわしてしまいました。

なんじゃこりゃ?

とっても綺麗な色の植物が
おかしな凍り方をしています。

あれ?これはもしかして
私の大好きなカツラの樹では?


紅葉しかけのカツラ

そんな所に生えてたの!?と驚きつつも、
絶妙な色合いの葉っぱの美しさにうっとり…。

カツラの葉っぱは通常、黄→橙→茶の順に
色付いていくものなんですが、
稀に橙から紅色に染まる個体がいるんです。

気象条件などの外的要因ではなく、
遺伝子的に決まっているような気がしています。この子の場所はしっかり覚えたので、
来年のこの時期にまた確かめてみよう。


このまま持って帰りたかったね〜

氷ができるほど寒くなる時期には
紅葉が残ってることはほぼないので、
紅い氷はとても新鮮でした。

このカツラが生えていた裏口はすぐ上の屋根から
雨水や雪解けの水がバシャバシャと
飛沫を上げて落ちてくる場所なので、
飛沫を浴びたカツラが徐々に氷を身に纏い、
重みに耐えかねて首を垂れたところに
さらに追い討ちで飛沫がかかったことで、
この不思議な芸術が生まれたようです。

私の一番好きな季節である冬を象徴する氷と、
一番好きな樹であるカツラの融合で
生み出された素晴らしい芸術作品。

一期一会の自然の芸術に出逢えて良かった(^^)
もう二度と見ることは叶わない気がします。



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