呪うな!呪いはあるぞ!
都市伝説じゃなくて、それは本当にある。
ただ「思念が届く」「恨みが届く」というのとはちょっと違うから、どういう仕組みなのか共有したい。
呪いとは
「呪い」と書いてどう読む?
これにはふた通りの読み方がある。
「のろい」と「まじない」どちらも同じ漢字で同じ送り仮名だ。
よく「おまじない」って言うのも漢字にすると「お呪い」なのだ。今使ってるiPhoneで変換してみるといい。
元来「呪う」と言う言葉には悪い意味はなかった。シンプルに言えば「何かを祈る」「何かを強く考える」と言うだけの意味だったのだが、近代に入ってそれは「対象の相手の不幸を祈る」と言う意味になっていった。
①丑の刻参り
相手(対象)の不幸を祈る例だと、有名なのは丑の刻参りだ。
草木も眠る丑三つ時に白装束で神社の木に藁人形を五寸釘で打ち込む。これを確か念願叶うまでやり続けると言うルールだったはずだ。
守るべきルールは二つ。
誰にも見つからない事。対象の名前を藁人形に書く事。
現代はともかくとして、昔はこれが割と効いたらしい。
何故効いたのか?
そもそもよく考えてみて欲しい。真夜中に白装束なんか、はっきり言って「みつけてくれ!」って言うような格好だ。見つかりたくないなら黒い服であるべきだ。
そして静かな境内でカーンカーンと釘を打つ音。
100%バレるだろう。その場でばれなくても、参拝者がいつか必ず見つける。
「あ!藁人形やん!」
「あ!⚪︎⚪︎村の⚪︎⚪︎さんの名前やん!」
そうなると当然、本人の知るところになる訳だ。本人にしてみれば、自分を殺したいほど憎んでいる人間がいて毎夜毎夜藁人形を打ち込んでることを知る。
テレビもない時代の話だ。不安で眠れなくなり、いずれ精神的にも疲弊してくる。周りが全て怪しく思えてくる。食欲もなくなる。
そうして疲弊していき身体を壊すと「呪いだ…」となる。
それが丑の刻参りのメカニズムだ。だから白装束で釘を打ち、対象者の名前が必要になるのだ。
噂の伝播を使うことにより、対象者の精神を病ませるのが狙いなのである。
②自分への呪い
呪うと言う言葉には「不満や悲しみを持ち続ける」と言う意味がある。
要するに自分に内包するストレスを抱え続けると言うこと=呪いだ。
「何故うまくいかない!」
「何故わかってくれない!」
その思いは呪いとなり、いずれ自身の身体に変化をきたす。私のように脱毛症になったり、胃にポリープが出来たりするのだ。
自身への呪いは簡単に発動するのだ。
③言の葉(呪いバージョン)
1939年、アイオワ大学の有名な実験で悪魔の実験と言われた「モンスタースタディ」と言うものがある。
22名の孤児を集め二つのグループに分け、吃音症について後天的に発症させられるかどうか調べたのだ。
片方のグループが発言する時は、言葉のミスや黙り込む事があっても肯定的に褒める。
もう片方のグループがミスした場合は「吃音症だ!」「あなたはそうやって吃音症だからミスをする!」みたいに嘘の指摘を繰り返すのだ。
結果、吃音症だと指摘され続けたグループの子ども達は全員吃音症になり、それは死ぬまで治る事がなかったという恐ろしい実験である。
強い言葉を相手に繰り返し投げかけた時、それは強いマインドコントロールになり本当に言葉通りの人間になると言う呪いである。
①〜③はそれぞれ違う機序だが全て呪いと言えるだろう。
呪いはある!と言う事だ。
その上で、伝えたいのは「呪いの力はプラスの方向にも当然作用する」と言う事だ。
「呪う」より「祝う」
①のパターンを反転するなら、とにかく陰で人のことを褒めればいい。どんどん褒める。無料だ。
それはいつか必ず本人に届く。あなた自身の評価ももちろん上がるだろう。
②のパターンなら、とにかく笑おう。なんでもいい。個人的にはコントや漫才の動画がアクセスしやすくてオススメ。
がん細胞を殺すニューキラー細胞というのがある。免疫細胞だ。この細胞は笑うことで増える事が分かっている。
実際に大阪の「なんばグランド花月」で調査された事があるが、入館前と後では体内のNK細胞の数に顕著な差が見られたとの結果が出ている。
笑う門には福来る!である。
③のパターンなら、とにかく肯定するべきだろう。
「大丈夫!やれる!」
「問題ないよ!手伝うし!」
「あと少し!」
「がんばったな!すごい!」
ポジティブな言葉も必ず人の心に届く。デメリットはない。
ホームグラウンドでの試合は勝ちやすいという理由がここにある。声援なのだ。
声援により本来以上のパワーが出る。
彼女や奥さんにも「かわいいね」「今日も綺麗だね」「ありがとう、助かるよ」と声を掛ければ本当にそのようになって行くのだ。