俳句をなんとなく
ひとり遅れて歩く子の背な重し
(ひとりおくれてあるくこのせなおもし)
通勤時間と通学時間が重なるので、いくつかの小学生の登校班とすれ違います。
その中に少し大柄な男の子がいます。
その子はいつも通り過ぎる時に睨んでくるのです。何かを言いたそうに。
彼はいつも登校班からひとり離れて後ろからのそのそと歩いていました。
毎朝のことなので少し気になってみていると
しばらく姿が見えなくなり、どうしたのだろうと思っているとおじいちゃんかと思われる方とふたりで歩いているのを見かけました。
おじいちゃんは付き添いのボランティアなのか、彼が歩く横をなだめるように何か話しかけながら送る役目のようでした。
学校へ行き渋っているようで、大柄な背中に背負われた少し小さく見えるランドセルがとても重そうだったのです。
もう彼は登校班にはいません。
どうしたのかと勝手に気を揉んでいる朝なのです。
元気に学校に行ける日がくるといいな。
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