心の力を抜くこと
11月もあとわずか。
例年ならもっと寒くてブルブルしていたのではなかろうか。
まだ厚ぼったいコートを着ることもなく、薄手の長めのウールのカーディガンを羽織り、ストールを(いちおう)巻いて出勤している。
帰り道、駅に降り、家までの約12〜13分をいつものように早足で歩くと、着く頃にはあちぃとうっすら汗ばみ、急いでストールをはずすほどだ。
だが季節は確実に秋から冬へと移ろいでいく。
気がつけば驚くほど暮れも早まり、あっという間に夜へと舞台が変わる。
時折強い風が吹けばやはり首元がすうすう寒い。
朝晩は温かなウールソックスが手放せなくなる。乾燥して頬や唇がピリっとする。
するとわたしに訪れるのは(訪れて欲しくないが)どーんと鈍くしつこい肩こりである。
首をぐるぐる、肩もぐるぐる、上下に上げ下げし、最後にすとんと落とすといいと言われて試しても肩こりは続く。
歩いている時、リュックを背負っている肩が怒ったように上がり肩になっているのに気づく。
はい、力を抜いて〜。
急にわたしの頭の中に、ウエストは細く、下腹がぺったんこの魅力的なインストラクターの声が聞こえてくる。
鼻から深〜く息を吸って〜
はい、口をすぼめてゆっく〜り吐いて〜、
フーーーーーーーーーーーー。
そして肩の力を抜いて下げる。
ストン。
うん、いいぞ。
肩の力を抜くだけじゃなく心について固くなってしまった贅肉も力を抜いて〜
どんどん剥がしてみて〜たくさんついていたその贅肉をこれでもかと捨てることをイメージして〜〜〜。
軽くなった心がスキップしているところを想像してみて下さ〜い。
はーい、もう考えてもしかたないことは考えない。
悩んでも答えが出ないことは悩まない。
心はからっぽです。
もう疲れてなどいませんよ〜
ね?すごく軽くなったでしょ。
…あら。
ヤダ本当だ。
頭の中にいたインストラクターの方が笑いながら消えていく。
なんでもかんでも抱える必要なんてない。
その時できることだけでいい。
柿葉さんがふと心を労ることかぁ、と呟いたとか。
疲れていることに気がついたんだと。
ご両親の老いと介護。
避けては通れないことだ。
わたしにはその心配や悩みを抱えることはできない。両親はあの世にいってしまっているからだ。
柿葉さんの大変さはわたしにはそうだね、と一緒の気持ちを分かち合えない。
ただ父ちゃん、と書いている記事を見ると心底羨ましくもなるのだ。
早くに亡くなった父からも、柿葉さんの老いていく父ちゃんからも学ぶべきことは沢山あるんだろう。
わたしはそう思っている。
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柿葉さんの頑張ってる奮闘記はこちら!!!
一緒にご自愛しましょうね
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