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雨が嫌いなわけじゃないと気づいた日
今日は久しぶりの大雨。朝起きて窓を開けてみると、ほんのり春の気配がした。
昔から雨が嫌いだった。
経験上、雨の日は悪いことが立て続けに起きる。電車が遅延したり、イライラしていたりする人も多いような気がする。
雨の日、山手線で滑って転んでいた人を何人見ただろうか。
特に、癖毛の私にとって雨はやっかいものだ。髪をセットするために、ストレートアイロンを一生懸命あてて出掛けても、数分後には、あら元通り。
授業中は集中力なんてまるでない。元に戻ってしまった癖のある前髪が邪魔で邪魔で仕方なくて、先生の声なんて耳に入りやしなかった。
雨の日は、とにかく自分らしくいられない。人と話すのも億劫。学校や仕事がなければ、家に引きこもりたいなんて思っていたほどだった。
そんな雨は、私が勝手に作った「この世で嫌いなものランキング」には常に上位にランクインしていた。
それほど雨が嫌いだった…はずなのに、今日は不思議と雨が降っていたことが嬉しかった。
雨が嫌いじゃなくて、単に雨の日になると余裕がなくなる自分が嫌いだったんだなと気づいた。いままでごめんね雨。
自分を保つには、心や時間の余裕は一番大切だと久しぶりの雨が教えてくれた。