36.【ひとりっ子の私と親の終活】CCUに逆戻りした87歳術後母の渾身のギャグ
87歳術後入院中母と86歳認知症父とひとりっ子の私の看護、介護、終活話。前回のお話はこちら。
昨日朝病院から電話があり、一般病棟から再びICU→CCUに戻った母の経過説明を受けるために、外科医の先生のお話を聞きました。
仕事から戻ってすぐに駆け付けたので、お腹は空いてるし、専門的な話なので、眠くなるしで、もうヘロヘロでした。ICUからCCUに移ったことだけはわかりました。(その違いはよくわかりませんが)
余談ですが、昨日朝、
「お母さんは、一般病棟からICUへ移動するから、今日は面会にいかれへんよ。」
と86歳認知症の父に電話して、父も「そうか、分かった」と言っていたのですが、午後2時頃、
「今からお母さんの病院行くけど、一緒に行くか?」
と父から電話が。
もう、慣れましたけど。このラリー。
イラっとくる感情を載せずに、事実だけを再び伝えました。親が認知症になると、他人以上にイラっときますので、この感情を直接本人に当てないようにするのが、認知症介護のポイントです。
担当医の先生のお話の後、夜8時ごろでしたが、少しだけ面会を許されたので、母に会ってきました。私たちの顔を見た母は、少しほっとしたようでした。鼻のチューブも抜けているので、表情や顔色が分かるのがちょっと嬉しいです。
母「もう、ほんまにしんどいわ。こんなしんどい目に遭うとは思わんかった。」
私「ほんまやなぁ。よう頑張ったなぁ。痛いとこ、ないか?」
母「痛ないけど、トイレ行きたい。」
私「管繋がってるからトイレ行かんでも、ええんちゃうん?」
母「そやねん。言うてみただけ」
冗談かい。
私「せっかく一般病棟で静かやったのになー。ここでは朝も昼も夜もわからんなぁ」
母「そやねん。何時かもわからんし、ねられへんし、ほんまにしんどい。
変わったろか?
(ニヤッと笑いたいけど、顔の筋肉がこわばってるから笑えない母)」
いらんがな。渾身のギャグかいな。
そんなやり取りが、電子音が鳴り響くCCUの部屋の白い壁に消えていきました。
これまでのお話は、こちらのマガジンで読めます。
終活って、ひとりでやろうとすると、途中で挫折したりします。趣味:終活って言ってる終活プロデューサー(終活P)の私を頼ってください!多分お役に立てると思います。