伸びる企業は人材を人財に育てる
私がこれまで関わった企業で、素晴らしいなと感じた企業は“人材を人財にそだてる事を大切にしている会社”です。
企業は 一人一人の人柱で支えられていると考え、働く人を大切に扱い、人財育成に惜しみない投資をしていましたね。
個人の能力が育まれるから、必然的にお客様満足も上がっていく。
そして、何より、社員の成長と進化に惜しみない声掛けをしている上司がいる。お客様にばかりいい顔を見せて、一番身近な社員をコマのように扱う会社は、社員が持ちません。
《管理職になりたい》と一般社員が自ら思うような会社は、社内の人間関係も良好でしたね。
子育ても社内の人財育成も、実は同じなんですよ。
人を一人の人間として認め、信頼し、そして『感謝をわすれない』ことが大事。社員の離職率が高いという企業に研修にいかせていただいたら、挨拶すら交わさない会社でしたね。
1回の研修で、社員同士の信頼関係をとりやすくしたことで、社内の空気が変化し、挨拶も生まれ、働きにくい会社から働きやすい会社になりました。
社員にもいろんなタイプの社員がいるでしょう。
口数の少ない社員が、何も感じていないと思ったら大間違いです。
むしろ、言葉にするうるさい人間のほうが、わかりやすくて、黙って何も考えていなさそうな人ほど、内にため込む傾向にはあります。
内にため込んだ感情は、一気に離職という決断に向かうことも少なくないので、他愛もない会話や、挨拶、そして何より、社長や管理職の日頃の在り方は、《壁に耳あり障子に目あり》だと思ったほうがいいですね。
普段の在り方で、信頼を失ったり、不信感につながってしまえば、それは
育ててきた社員という人財を失いかねないことに繋がります。
人間は 言葉を使って心の内を見せあわなければ、分かり合うことはできません。ロボットではないのだから、感情をいだきながら日々をおくっているわけですから、無駄な時間だと感じず、労いあうような言葉の掛け合いは必要だと私は思います。
社員を人材でおわらせるか、人財まで育てられるか?は、上司や管理職
社長にかかっていると私は思います。
どんな言葉を発しているか? 社員を伸ばす言葉はどんな言葉なのか?
少しの意識で、大きな変化になることをぜひ知っておいてほしいと思います。《あいつらが あれをやるのはあたりまえだ》なんて考えを捨て、
『君のおかげでとても助かっているよ。感謝している』と言葉がだせる人間力は、人財育成をする立場の人間には必須だと感じます。
社員の成長を願うならば、まずは自身の在り方を振り返る。
これは、自戒の念をこめて、記録しておきたい一言です。