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ファスト映画は許せない|エッセイ

職場で毎朝、プレゼンが行われる。
全員、週に一度はプレゼンを
やらねばならぬ決まりになっている。
テーマはなんでも良く、逆に難しい。

私はこれまで好きなボードゲームや
ガーナ旅行に関してプレゼンしてきた。
他の人は、好きなゲーム、前職の内容、
便利アプリなどを紹介していた。

しかしたまに、映画紹介の流れが訪れる。
私も多少は映画を観るので、
「いや、その映画私だって好きだよ。
 あんたの物みたいに語るな!」
と言う気持ちになるかと思っていたが、
意外にも人のおすすめを聞いてみると、
自分の生まれる前の作品だったりして
面白かった。

映画プレゼン、悪くないじゃん。
と思っていたのも束の間、
20分間のプレゼンにおいて、
要所要所飛ばしつつ、映画を最後まで流し、
映画紹介と言い出す流れが巻き起こり始めた。

"ファスト映画"や"ネタバレ"
という言葉を知らないのだろうか。
飛ばすのはまだ許せるが、
流石に最後まで見せるなんて、
何してんだこの野郎でしかない。

しかし、周りを見渡すと、
「わ〜〜〜!」とみんな楽しそうに
最後まで観ているので、
自分が器の小さい人間に思えて
ツッコまないでいる今日この頃だ。


ちなみに、1番衝撃だったのは、
『ショーシャンクの空に』の
ファストプレゼンだ。

ショーシャンクなんて
名作なので勿論知っているが、
奴隷系はツラいので、
いつか観よう、いつか観ようと思いながら
避けてきてしまった。

しかし紹介で
冤罪囚人系だということが発覚し、
それなら観れる!!!!
早速今日帰ってから観るかな。
と思っていた矢先
「最後までは流しません」
と言いながらが映像が流れ始めた。

まあまあ、序盤だけなら……
と思いながら見進めていくと、
名作なだけあって面白かった。

ちょいちょい飛ばされるけど、
まあ家に帰ってそこは観よう!うんうん!
と思っていたが、それが永遠に続いた。

もうそろそろ、、、
流石にここまでにして、、?

と思っていたら、
なんと、そんなこんなで
最後まで見終えてしまった。

残り30分と表示されているあたりから、
嘘だよね????と思っていたが、
本当だった。

あんなに悔しい思いをするのは、
すごく久々だった。

なんでおすすめと言いながら
全部紹介できるのだろうか。
こちらにもその初見の楽しさをくれよ。

27年チャンスがあったのに
奴隷系だと勘違いして
観てこなかった私のせいなのだろうか。

ショーシャンクのような古い映画は、
「昔々あるところに、
 おじいさんとおばあさんが…」
「桃太郎のネタバレ?!やめて?!!!!」
と言っているようなものなのだろうか。

ちなみに私は映画予告も
ネタバレだと思っているので、
極力観ない派。

さはら
1997年9月生まれ
ハーフ
座右の銘は晴耕雨読
ついに契約社員


🧛本日のおすすめ🧛
私も年1とかでトワイライト見返します。
でもそろそろ飽きました。

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