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漆かぶれ|エッセイ

先日、岡和田さん&岡田氏と
長野で皿の絵付けをした。
(名前がとても似ているよネ)

とってもおしゃれなお店だったので、
こんな作品作れるのか?!とビビりつつ、
胸が高鳴った。

講師は、若い女性の職人さんだった。

「まずこの紙に下書きをしてください。
 お皿が透明なので、お皿に下書きを当てて、
 なぞるように絵付けします。」

ほうほう。

下書きが完成したら、
2分ほど漆塗りの練習をして、
さっそく本番となった。

漆は絵の具と見た目はほぼ同じだが、
乾燥まで1時間ほどかかり
時間が経つと色が変化する点が
特徴なのだとか。

私の絵付けの腕前はと言うと、、、、
先生に、
「この量をこのスピードで塗っていくのは、
 なかなか凄いです…!」
と褒められるほどだった。
平筆は得意なんですよねワ・タ・シ。

塗り続けていると、
目の前の岡田氏が「完成!!」と言い出した。

3人の中で一番工程の
多い絵柄にしていた私は、
2人をお待たせするわけにはいかない!!
と、テキパキ絵付けを進めた。

そして、皿を180度右回転した瞬間、

「あっ」

漆が右手の中指に
ちょこっとついてしまった。

「手袋は………………
 書きづらいので、無しでやりましょう! 
 漆には絶対に触らないでくださいね!」
と先生が言っていたにも関わらず、
触れてしまった。。

そこですかさず、
「すみません!漆ついちゃいました!!」
と話しかけたところ、
「たいッ!!!!!!!へん!!!!!」
と先生が大慌て。

米粒くらいついただけなのに
この反応………
マジ………………?

「かぶれちゃう!!!!
 この油を染み込ませたティッシュで
 指を拭いてください!!」

はっ……はい…!!

プロがこの反応ということは、
こんな少量でも本気でかぶれるのだろう。
死ぬほど恐ろしい。

そして、先生の言うとおりに手を洗浄し、
作業に戻った。

このドタバタの間に、
岡和田さんのお皿も完成した。

やばい!!!残すは私のみ!!!

漆がつかないようにテキパキ!!
漆がつかないようにテキパキ…………!!

と思いながら作業を進め、
皿を180度左回転させた瞬間、

「あっっっっっ!!」

目の前にいた、
岡田氏が驚いた表情を見せた。

自分の右手を見ると
今度は親指にべったり漆が。

「センセイッ、またやってしまいました……」

「たいッ!!!!!!!!!!
 へん!!!!!!!!!!」

なんて学習しない野郎なんだ。
しかも、岡田氏が叫ばなかったら
気づかなかった………
自分が恐ろしい。

2度目と言うことで、
先ほど先生が言っていたとおりに
手を洗浄し、作業に戻った。

「2度あることは…☺️」
と岡和田さんが微笑む中、
私の絵付けもなんとか完成した。

先生にかぶれの恐ろしさを聞いてみると、
「10人に1人はかぶれないんで
 きっと大丈夫ですよ!
 ((確率高すぎ。全然だいじょばない。))

 遅れて症状が出てきます。2ヶ月後とか
 ((2ヶ月後?!!??!!?))

 今回指についちゃいましたけど、
 肌の弱いところがかぶれるので、
 指じゃない可能性があります。
 お腹とか。」

 お腹??!!!!?
 2ヶ月後にお腹がかぶれたりするん?!
 漆のせいって忘れてまうわ!!!!!

 2ヶ月後にかぶれの記事を公開したら、
 「漆だよ」って教えてあげてください。


こちらで体験できます。☺️

さはら
1997年9月生まれ
ハーフ
座右の銘は晴耕雨読
ついに契約社員

💇本日のおすすめ💇
私も良い感じのヘアになりたいヨ

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