家庭菜園の味、にんじんの間引き菜
にんじんを間引きました。
抜いたら、
にんじん色した細い根っこが出てきました。
当たり前なんですが、感動しました。
「にんじん」を食べ続けて40年、
今年初めて、
にんじんの種をまき、発芽を喜び、間引いた根を見て喜ぶ。
食べ続けたものの命の姿をほとんど知らずに生きている自分。
伸びしろばっかりだな、と思います。
未体験の喜びも感動も、まだまだ私の世界に残されています。
「僕は発芽がとにかく好きでね!」とキラキラした声でお話してくださったのは借りている農園の会長さん。
80を過ぎてもなお、感動はやまないようです。
わかる、気がします。
こんな小さな根っこも、素揚げすると、ちゃんとにんじんのように甘くてポリポリして、美味しいんです。
間引き菜が市場に流通することはありません。
今住んでいる高知の小さな町の産直市では
にんじんの間引き菜が並んでいることもありますが、
家庭菜園でしか味わえないものの一つだそうです。
私より先に、にんじんの葉を食べたのは、
幼児だった上の子でした。
幼稚園のプランターでにんじんを育てたのでした。
先生が葉っぱをてんぷらにして食べさせてくれたのが、
とても美味しかったようで、
何度もそのことを言っていました。
東京都下の小さな園の、小さなプランターのにんじんでも、
子どもに強い印象を残してくれました。
あの時からはや6年。
やっと私も、にんじんを自分の手で収穫することが出来そうです。
間引き後。
同じ形質を受け継ぐ固定種のにんじんなので、
一株は花を咲かせて、種をとるところまでが目標です。
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