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不登校児の「社会科見学」③~果たして参加できたのか?〜

こんにちは、めめです!
前回の記事に沢山の \ スキ / をありがとうございました!

前回は、約2年ぶりの社会科見学を楽しみにしている
長男の話について 書きました
今回社会科見学シリーズの最終回です。
果たして、長男が参加できたかどうかについて書いていきます。

社会科見学当日の朝

どうやら 長男は 夜中の12時まで寝につけないようだった
長男は 不安なことがあると どうしても 寝付けなくなってしまう

それだけ 不安な気持ちがあるのだろう

明らかに長男は 頑張っていた
不登校直前も 不登校になった後も 
こうして緊張している長男の姿は 幾度となく見てきた 

学校に行こうと決めた日に 頑張って準備をしたものの
行く直前になって 布団に潜って出てこなくなってしまったり
押し入れに閉じこもってしまったり
ごめんなさいと 謝って 自室に閉じこもってしまったり…

なので この日も そんな結果になるかもしれない
親側の 心の準備だけはできていた

とうとう出発の時間に

長男はいつもより ずっと早くに起きた
普段あまり口にしない 朝食も食べた
バスに酔わないための 酔い止めもしっかり飲んだ
なんと 靴を履いて リュックまで背負った!!
ここまでは 至って順調だった・・・


念のためを思って
「バスの前に トイレに行っておこう」と トイレに促した

すると・・・
トイレから出てきた 長男の表情は暗くなっていた
「…やっぱり辞めておこうかな」と ぼそりと呟き
付けていくはずの名札を 私の手に戻し 丁寧にお辞儀をして 自室に戻っていった

トイレの声掛けさえ しなければ… _| ̄|○
と思ったところで 仕方がない
その後何度か 声を掛けたものの 長男が首を縦に振ることはなく
とうとう バスの発車の時間を過ぎてしまった

みんなのバスを追いかける

私は これ以上 気を揉まないように
近所へ 買い物に出掛けた
1時間ほどして帰宅すると 長男と夫は 家からいなくなっていた

どうやら夫は うまいこと長男を誘い出し
パターン③ 
「遅刻した場合 SAか見学先まで自家用車で 追いかける」
を実行したのかもしれない

私は 慌てて駐車場に駆けつけると
長男と夫が出発するところだった
「いってらっしゃい」と 長男へ声を掛けると
長男は「社会科見学に行く訳じゃない SAまで気分転換に行くだけ!」
答え 出発していった

合わせる顔がない…

その後 長男がどうなったか?
夫は バスの到着時間に合わせて サービスエリアに到着
夫から連絡のあった 担任の先生は

長男の好きな 友人A君と一緒に 長男の乗る車まで
やって来てくれたらしい

ところが 急に現れたA君に 恥ずかしくなり 
会話もできぬまま 窓を閉めてしまったらしい・・・

あとから長男から 聞いた話だと
「合わせる顔がなかった・・・」らしい

突然の訪問者

翌日の放課後 自宅のインターホンが鳴った
担任の先生と 昨日SAで会いに来てくれたA君、幼馴染のB君が 立っていた

社会科見学のお土産を持って 訪問してくれたのだ
「社会科見学は来れなかったけど 今度家庭科にでもおいでよ!」
「クラブ活動もあるよ!」
と次々に 長男に声を掛けてくれる

なんて返答してよいか わからなくなった長男は
また自室に戻ってしまった・・・

帰り際に A君が長男の部屋に向けて 
「○○~!じゃーなー!」と 呼びかけてくれた
すると長男は 自室から 飛び出して
「さいなら~!」と 上機嫌で答えたのだった

長男は お土産を片手に
「クラスの集合写真」を食い入るように 見ていた

どんな気持ちで眺めていたかは分からないが、なんだか微笑んでいるように見えた

次のステップへ

結果的に 長男は社会科見学には 参加できなかった
でも
前日の夜 「明日は遠足で忙しい」と 嬉しそうに話していたこと
当日の朝 リュックを背負ったこと
サービスエリアまで 追いかけていったこと
翌日 訪ねてきた友達に 顔をほころばせて喜んでいたこと

すべてが 愛おしく 抱きしめてあげたい気持ちでいっぱいだった

そして 担任の先生が 
長男に合わせ 色んなパターンで参加させようとしてくれたこと
友達との関係を通じて 学校に気持ちを向けてくれたことに
心から感謝したのだった

長男の 社会科見学の話は これにて終了
だが実は この経験は 無駄ではなかった
この経験を糧に 長男は 
もっと 大きな大きな山に 挑戦していくことになる
その話は また次回以降に!


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