顧問、相談役、参与、何がどう違う?
若手3年目ぐらいの時、これらの肩書の方にお会いしたことがあります。
商談の場で名刺交換をした際、初めて見るその肩書に
「(え、偉い方…?)」
と、どんな役割か分からず、帰宅後に急いで調べたことが。
違いを解説します。
顧問、相談役、参与の違いはこれだ!
まず簡単に見てみましょう。
顧問は、日常的に経営や事業にアドバイスをする役割
相談役は、臨時で起こる経営・事業の問題にアドバイスする役割
参与は、専門分野での特定の業務を遂行する役割
こうして見ると、ちょっとずつ違っていますね。
それぞれを比較しながら、詳しく見てみましょう!
顧問と相談役の違いは、その"頻度"にあり
まずは「顧問」「相談役」との比較です。
両者の違いはその"頻度"にあります。
顧問は「日常的」に経営者の相談を受ける一方で、相談役は「突発的」な問題にアドバイスする役割を果たします。
また、その頻度に牽連して、相談内容そのもののレベル感も異なってくるのが特徴です。
顧問と参与の違いは、"実務"と"意思決定権"
「顧問」「参与」も比較してみます。
両者の違いは「実務」と「意思決定権」にあります。
いずれも経営者を助言する役割は共通しています。
ただ、顧問はあくまで助言に留まっており、実務は伴いません。
一方で、参与は経営者の補佐として実務を行い、社内における意思決定権を有しています
顧問、相談役、参与――序列はあるの?
さて、最後に3つの役割の序列も確認します。
「顧問、相談役、参与、この3つの序列は?」と問われれば、そこに序列はない、というのが答えです。
アドバイザー的な役割もあって「顧問・相談役>参与」という受け止め方もありますが、それぞれ異なる役割ですのでそこに上下もない訳です。
顧問・相談役・参与の違いなどを見てきました。
いずれも経営や事業を助言・補佐する役割を期待されていますが、近年はガバナンスの観点で、顧問・相談役が廃止されるケースも出ています。
古くからの習慣でこうした役割を置くのではなく、今本当に必要な役割は何かを見極めて設置したいものです
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