見出し画像

『アウトサイド』渡る世間はゾンビばかり

「渡る世間はゾンビばかり」

描写は細かい。

動かないゾンビの在り方、
母親ゾンビ、
銃とロレックスを奪う表情、
(後に誰かわかる)
井戸水を毒見しないとけいない、
サトウキビをかじらないとイケナイ飲食事情、
ラジオ放送、電波状況には期待してない世間の状況、
夫婦の間でも何かが起きた、
子どもたちも理解している、
壁の落書き、
神への感謝。

北へ行け。

建物、車、美術、
エイジング(汚し)の技術も高い。

最低限のセリフでの状況説明で、
描写を積み重ねていく表現力は高い。

が、
シナリオが、
というよりも、
物語そのものを作る、
価値観のようなものが、
私には理解し難い事が多かった。

「ワールド・ウォーZ」以降の、
驚速ゾンビのトレンド程ではないが、
普通に人間と同じスピードだから、
突破困難、
にしても、
北に向かえない、
説得力としては弱い。

これは夫婦の問題、
父子のトラウマ、
あるいは、
家族の問題をテーマにした作品、
周りの登場人物を全部ゾンビにしたら、
どうだろうと始めてしまった企画・・・
と言っても過言ではないのではないか、

仮にそうだとしたら、
タイトルは最初に書いた題でどうだろうか。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集