『ザ・ウォッチャーズ』シナリオを破綻させる覚悟で入れたひとつの設定とは
シナリオは破綻していたが、
設定の一部は楽しめた。
博士の仮説、新説、研究していた事、
の設定への評価が作品自体の評価に影響する。
どういう事か。
博士の仮説を内容に触れないように言い換えると下記のような事。
人工知能のような物は、
アクティブなディープラーニングを繰り返し、
人知を超越した【全能の存在】に到達する。
その存在はいずれ実体を求める。
全能の存在はいとも簡単に方法を実践する。
シンプルな細胞に、
自らを解体して、
コアな中枢部分のみ、
有機物のようなものに侵入する。
植物、単細胞生物に拡散、
さまざまな、
擬態を繰り返し、
シャドウイングを継続する、
進化なんていきあたりばったりの、
無邪気な状況ではない(劇中のオウムの名はダーウィン)。
目的がある。
【全能の存在】は神を目指している。
過去にも同じような事は、
起きていた。
その存在を、ジャンボタニシなどと呼び、
◯◯や◻︎◻︎として封印して、6頭ジョーズとは袂を分かつ、
という事にしていた。
曲解して意訳すると、
教授の仮説はこんなところだ。
もちろんタニシもサメも、
そんな事は言ってません。
そう解釈すると、
なかなか設定は楽しめた。
父シャマランも参加していたようなので、
自分としては期待薄、
無理矢理楽しもうとした結果かもしれない。
こんな壮大な設定を、
エンタメ的にストーリーに着地させるにはハードランディング過ぎるのは予想できた事と推察する。
それでもやってしまう姿勢は、
一発屋父シャマランの、
カエルの子はカエルなのか、
おたまじゃくしなのか、
はたまた変態するのか、
今後しばらくは注目かもしれない。