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『悪魔と夜ふかし』タテ型コンテンツ、ショート動画へのパラダイムチェンジ
昨今の映画は、目まぐるしい展開と派手な見せ場を重視し、
従来の起承転結型のストーリーテリングから、
大きく逸脱している作品が多い。
「フォールガイ」「トラブルバスター」でも書いたが、
観客の飽きを誘わず、
常に新鮮な驚きを提供するエンターテイメントシナリオが、
主流となりつつある。
これは、エンターテイメントシナリオのパラダイムチェンジとも呼べる現象と言えるだろう。
しかし、一方で、この手法は、
100分程度の映画において、
物語の深みや余韻を犠牲にするのではないかという懸念も負いながら、
シナリオの終わりの始まり、
長尺、横長サイズがオワコン、
タテ型コンテンツ、ショート動画の時代、
と揶揄される原因のひとつでもあるだろう。
そんな流れの中、『悪魔と夜ふかし』は、
古典的なホラー映画の起承転結の展開を踏襲した、
ある意味珍しい作品と言えるだろう。
本作は、
オカルトライブショーで人気回復を試みるバラエティ番組の司会者を軸に、
モキュの形式で悪魔召喚をテーマにした物語が展開される。
本作の評価は、
前半の起承の展開をどう捉えるかにも大きく左右されるだろう。
起承転結をオーソドックスに進行させながらも、
躊躇なく、ザクザク、ドバドバ、バキバキと見せる、
観客を飽きさせない工夫も凝らされている、
が、
それにノレる、ノレないの差は出そうだ。