『まる』ふかい哲学、現代アートへの批評、曼荼羅、アンダルシアの犬
一見すると奇想天外な物語でありながら、
壮大でふかい哲学と現代アートへの鋭い批評性を、
ゆるくまーるく包みながら、
ゆっくりとまるいギアを回していく感じ、
それが心地いいひとと速いテンポが好みのひとと、
評価は分かれそうな気配はする。
祇園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
JSO運動のようなシークエンス、
曼荼羅やダリ(蟻)、
は、
文脈が違うような気もするが、
一周まわってはまってくる、
さらに廻って、
サワダの涙と絵と歌、
中心から外へ、
外から中心へ、
ゆるく円を描いている感じで、
催眠術のように目が回ってくるが、
若草画廊のマダムの着物と帯と、
スニーカーと指輪、
衣装替え4回だったか、
その奇抜な風貌を纏って、
チェアよりも高い眼力で、
円相を語る説得力に圧倒された。
その芝居は、
仏教的な宇宙観と現代社会の矛盾とを、
作品のテーマでもある円相に包んでしまう裏付けにも貢献していた。
コミケとかでコスプレするひといないかな、
顎ピアスのひとも、
質屋じゃないよのひとも、
モーくんも、
おつかれ、おかえり、おやすみ・・・