『トラップ』シャマランが細かいサスペンス手法を・・・
『シックス・センス』を鑑賞した際は、
吉祥寺の映画館で高イビキをかいている人がいて、
周囲は失笑していて、
あまり良い思い出がない。
そのためか偶然か、
それ以降も、
シャマラン作品に対してはどこか構えてしまうところがあったが、
本作は楽しめた。
こんなサスペンスの王道のストーリーでも、
やはり〈THAT〉が出てくるのか、
〈IT〉は出てこないのか、
ハラハラしていると、
シャマラン本人が登場するという、
お約束ではあるが、
もはや、
最終兵器のような展開にそれはそれで驚いた。
とはいえ、
主人公が気づく違和感と、
観客が気づく違和感とを、
巧みに一致させたり、
わざとずらしたりしながら、
丁寧な演出でストーリーを展開させていくような
これまでのシャマラン作品とは少し異なり、
細かいサスペンス手法を取り入れている。
これは、シャマランが自身のスタイルを捨てたというよりも、
現在の映画マーケットの動向に合わせた結果と言えるかもしれない。
大規模なサスペンス作品を映画館で観られるという機会は、
シャマランの人気が支えているとも言えるだろう。
スタジアムの効果音、
ナイフの音等、
フォーリーは、GORO KOYAMAさんだった、
「DUNE」や「ブレードランナー2049」もGOROさん、
カナダ在住のフォーリーアーティストだ。
車のドアの音やガラスの音等は、
車を一台購入して、
ドカドカ壊しながら、録音していくと、
ご本人から聞いた。