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【M-1グランプリ2024】の前に、キングオブコント2024王者のラブレターズのネタに関して

2024年キングオブコントで優勝を果たしたラブレターズの決勝のネタは、
もはやコントという枠を超えた、短編映画のような完成度を誇っていた。

「短編映画」という言葉が、お笑い芸人のみなさんに対して失礼に聞こえるかもしれないが、観客を惹きつけ、感情を揺さぶり、考えさせるという点において、間違いなく高いレベルのエンターテイナーだった。

簡単にネタの設定を書くと。

〇口論する夫婦
〇原因は引きこもりの息子。
〇無関心ではないが無関心に見える父。
〇息子の洗濯物から見つかったドングリ。
〇息子はどこで入手したのか、外出しているのか。

この一見平凡な要素から、彼らは巧みに物語を展開していく。

〇ドングリを検索する。
〇youtubeにたどりつく。
〇息子は引きこもった部屋から、

フォロワー多数のインフルエンサーになっていた。

〇ドングリで笛を作っていた。
〇ドングリ笛で井上陽水。
〇泣く夫婦。
〇タイトルは「光」

約五分のネタ。

コントで単に笑わせるだけでなく、
現代社会が抱える問題をコミカルに描き出している、
日芸出身だからか芝居もうまい。

特に、親子の関係性や、
個人の成長といった普遍的なテーマを扱っているため、
多くの人々の共感を呼ぶ。

コントや漫才のネタの可能性を大きく広げつつあるお笑い界。

さらば青春の光、ロッチ、東京03、
かまいたち、まだまだいる、
まさに群雄割拠、
おもしろいネタのコンビは多い。

M-1グランプリでも、決勝に残った人たちは、
どのようなネタで勝負してくるのか、

ネタと同時にアウトプットのブラッシュアップが冴える型、
ポリリズムのようなリズムネタ叩き上げ型、
映画で言うと、
シナリオ→ネタ、
演出→場を読む嗅覚、嗅覚を活かした場を煽る技術、
芝居→トーク術、しゃべり、文字通り演技。

今では、全てが揃ってなおかつ神風を自力で吹かせないといけない。

そして、いつの時代も、場をさらっていくのは、
ダダダダ、ダダダダ、だれがアホやねん・・・・

芸人→アスリートへパラダイム変化している。

ちゃんぴおんずの敗者復活も期待したいが、
ライバルが多すぎる、

今から楽しみだ。
きっと、また新たな驚きと感動を与えてくれるだろう。


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