NZ日記🇳🇿｜海外に住む日本人の方のお話を聞いて感じること

こんにちは。
ニュージーランドで夫婦ワーホリ中のゆうかです🇳🇿

留学やワーホリで、日本人と多くの時間を過ごすことは、「せっかく海外に来たのに」と、ネガティブなイメージを持たれがちな気がしています。

ただ、私たちは日本からニュージーランドに移住した方とお話しする機会が何度かあり、そこから学ぶことがたくさんありました。

今回は、海外移住した日本人の方と話すこと、について綴ってみたいと思います✏️

ニュージーランドで出会った日本人

私たちがワーホリで最初にお世話になったのは、私の母の友人のお宅。
日本人の方で、バヌアツ人とご結婚されて、ニュージーランドで暮らしています。

最初のわからないこと・不安だらけのタイミングでいろいろて助けていただいたことは本当にありがたかったのですが、
それに加え、日本とニュージーランドの違いについていろんな観点からお話いただいたことが、とても興味深かったです。

日本で生まれ育って、日本社会を知っているからこそ、ニュージーランドのどこを良いと思ったのか、日本のどこを課題だと思ったのか、ということがわかりやすく伝わってきました。



その後、しばらくは日本人に会う機会はありませんでした。



「最近はニュージーランドに住んだり、留学やワーホリで訪れる日本人が多い。」

と聞いていたのですが、私たちは田舎の方でキウイピッキングの仕事をしたり、WWOOFで有機農業を営む方のお家に滞在させていただいたりしていたので、日本人が多いところでの生活ではなかったのです。

【WWOOFとは】
World Wide Opportunities on Organic Farms
「世界に広がる有機農場での機会」
主に有機農業を営む農家さんのお家にホームステイさせていただき、決まった時間働いて、宿と食事を提供してもらうエクスチェンジサービス。

【私たち夫婦のWWOOFの目的】
ニュージーランドでいろんな暮らし・家族の形に触れて、自分たちの未来を考えること。
また、帰国後に取り組みたい農業を、実体験を通して学ぶこと🧑‍🌾

その後、最大都市オークランドに移動したことで、日本人の方とのご縁が生まれてきます。

WWOOFで訪れたコミュニティに、たまたま日本人が暮らしていたり、その方のご紹介で別の日本人にお世話になることになったり。

また、私がニュージーランドに縁のあるオンラインサロンに所属しており、そちらのご縁からも、ニュージーランド在住の日本人にお会いする機会がありました。

そんなこんなで、日本人8家庭にお世話になるご縁がありました🇯🇵

日本人のご家庭でご馳走になった、
釣った魚のお刺身となめろう。美味しかった🤤

労働環境と教育の違い

ニュージーランドに移住された日本人の方と、両国の違いを話すと、必ずと言っていいほど話題に上るのが、労働環境と教育です。

日本は「仕事は何よりも優先して取り組むべきもの」という考え方が強いのに対し、
ニュージーランドでは「ホリデーのために働く」という考えの人が多いというものです。

※日本も時代とともに変化してきていることは感じているので、こちらについては別途noteに書きたいと思います。

ニュージーランドでは残業代という概念がなく、日本人が残った仕事を片付けよう、と少し残業をしていると、「なんで残業するの？」と不思議な目で見られる、というような話も聞きました。

まだまだ「残業代で稼ぐ」人もいて、
「遅くまで残って仕事をするのはすごい、偉い」
という考え方が残っている日本とは、根本から考え方が違うなぁと感じます。



教育については、日本はきちんと教育する、ニュージーランドは自由、という対比で語られます。

また、教育費のサポートがニュージーランドの方が手厚いという点でも、子育てがしやすいと感じているようです。

ニュージーランドは大学受験というものもなく、高校で必要な単位をとっていれば大学に入学できるというシステムです。

高校まで学費は無料、大学も最初の1年は無料、奨学金に申し込めば学費無料+お小遣いが出ることも多い、とのこと。

ただ、「ニュージーランドの小学校は自由を掲げすぎて、読み書きをきちんと教えてくれない。」
と言って、ホームスクーリング（学校に行かず、家で親が勉強を教える）をしていた、という話も聞きました。その方はイギリス出身の方でした🇬🇧

日本の規律を大事にする教育を息苦しいと感じ、ニュージーランドの自由な方針に魅力を感じる人がいる一方、
最初から自由を掲げすぎて、基礎の勉強ができないことを課題視する人もいるようです。

こういったことを、日本の教育を経験した人と話せることは、とても深い話ができて良いなと感じます。

見に行かせてもらったニュージーランドの小学校。
背の低い建物が点在するのも、外のスペースが広いのも、日本との違いとして映りました。

実現したいそれぞれの暮らし

ニュージーランドに移住してきた日本人の方は、それぞれの理由があってその場所にいます。

そして、それぞれの実現したい暮らしがあります。

みなさんそれぞれ全然違っていて、それがとても素敵だなと思ったのです。



都会でダンス仲間をたくさんつくり、趣味のお菓子作りと掛け合わせてダンスイベントをたくさん開く人。

トカイナカのコミュニティで暮らしを存分に楽しみ、住民と交流しながらガーデニングに精を出す人。

自然豊かな土地で、自分たちの理想の家を立て、美味しい野菜をたくさん育てて自然と調和した暮らしをする人。

ニュージーランドの小学校の、森で授業をする学校の先生。

日本の食文化を広めようと、味噌を作ってニュージーランド人に売る人。



皆さんから共通して感じるのは、
「自分の人生をどう楽しむか」
ということを本気で考え、そのために住む場所や仕事をチューニングしているということと、

何歳になっても人生を全力で楽しんでいて、これからの人生も楽しみでしょうがない、という活力があることです。

私たちは日本で自分たちなりの楽しい人生を追求するつもりですが、ニュージーランドを住処として選んだ皆さんの生き様に触れたことは、本当に大きな財産となりました。

これまでの常識や、日本の"当たり前"に捉われず、2人の未来を考えるためにワーホリにやってきたのですが、その目的に照らし合わせたときに、皆さんとお話しできたことはとても良かったです。

子育てをすることになっても、その後子供が巣立っても、おじいちゃん・おばあちゃんになっても、出会った皆さんのように、楽しく元気に生きていきたい。

そう思わせてくださった皆さんに、心から感謝しています🕊️🤍

私たちはWWOOFで、ニュージーランド人の方や、世界各国からニュージーランドに移住してきた方と暮らす経験もたくさんしてきました。

そんな暮らしの実体験と掛け合わせながら、ニュージーランドに移住した日本人の方とお話しさせていただくことで、感じること・考えることがより深くなりました。



海外に来て、そこに住む日本人と関わることは、とても素敵なことでした！ということを伝えたいnoteでした。

もし海外移住したご友人がいらっしゃれば、その方を訪れるだけでも、人生の見え方が変わるかもしれません。

そんな機会があればぜひ。