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薫る青

冬が好きだった。

前まで一番好きな季節が冬の理由を何個も言えた。
それでも薫風の如く生きる君に出逢えたから夏が好き。

ブルーハーツが好きな君は誰よりも優しく温かい人だった。

「海がきこえる」や「君の名は」を観ている筈なのに
駅の反対ホームやすれ違う電車の中を全く見ない。
君が居ないと分かっているから。

僕の駄目な所を無限に思いついてしまうと同時に
僕が君じゃないと、君が僕じゃないと駄目な理由も無限に思いつく。

自分のタイプの人と付き合ってないんじゃなくて
今まで言ってた理想のタイプが全部間違ってた。

僕の体が、心が全部君のだったら
そう考えだしてから日々の生活も大切にする様になった。

小学校からの友人に現実を見過ぎていると言われた。
自分の事をロマンチストだと思っていた僕にとって信じがたい事だったけど君との将来を想って、そして話していることが全部現実になるって考えたら最高だ。

僕の前で泣いたこと、君は嫌だと言ったけど嬉しかった。
だって強い君しか知らなかったから。

君と話してるとやたら火照るから冷房22度。

君と一緒に見る月はいつも同じ形をしている。

少し寂しくなったけれど1人で見上げる月の周りは君の好きな色をしていた。

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