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社会人の趣味に「将棋」がおすすめな3つの理由。

小学生のときに将棋のルールを覚えてから、社会人となってまた趣味として将棋をはじめてみて「最高の趣味」だと感じました。

社会人にこそ、将棋を趣味として嗜んでほしいと思っています。
ひとりでも多くの社会人の方が、将棋を趣味にしてくれたら嬉しいです。


前提

将棋は何歳からでもはじめられるし、強くなれる。

一般的に将棋のプロ棋士や女流棋士になるには、できるだけ早い年齢からルールを覚えて、鍛錬を積むことが重要と言われています。
ですが、趣味として楽しく取り組む分には年齢は関係ありません。

将棋道場や大会に参加すると、20代だろうと、定年後の60代だろうと将棋をゼロからはじめて有段者まで上達されている方を度々見かけます。

新しいことを学び、考えることが楽しいと感じられれば、脳は成長し続けるものなのだと思います。

意外と多い将棋人口

AbemaTVのタイトル戦では同接数650万人

将棋の競技人口は460万人(2022年)と言われ、意外にも多くの方が趣味として楽しんでいます。

社会人が将棋をはじめるメリット

①自分をもっと知れる

将棋をはじめると多くの気づきを得られます。
具体例をあげればキリがありませんが、中でも私が大人になって将棋を再び趣味にしたときに面白いと感じたことは、脳のコンディションと気持ちの変化です。
よく寝た休日に将棋に取り組むのと、平日の仕事終わりに取り組むのとでは全く結果が違いましたし、不意を突かれてコテンパンにされた時には胸がザワザワしたりと、自身でも気がついていなかった脳や心の状態が、将棋を通して感じることができました

自分の状態を理解するレンズとしても、とても効果的な趣味だと感じます。
対局の内容と勝ち負けという結果に現れる将棋というゲームは、普段仕事に臨み、自己を省みる機会の少ない社会人にとって良いアウトプットとなります

②学べば学ぶほど、確実に上達する

将棋は二人零和有限確定完全情報ゲームと呼ばれ、盤面にすべての要素や情報が表れており、勝敗が完全にプレイヤーの実力に依存し、「運」に左右されないボードゲームです。

それ故に、学びと練習を繰り返すことで必ず上達する安心感があります。まさに究極の自分育成ゲームです。(高段者やプロ棋士レベルだと、才覚もあると言われています)

将棋には序盤(陣形を整えるフェーズ)中盤(駒同士がぶつかり合い、戦いが起こるフェーズ)終盤(違いの王を追い詰めるフェーズ)という3つのフェーズがあり、それぞれのフェーズごとに学ぶべきことが異なります。
序盤を強化したいからこれを学ぼうなど、自分の弱点を考慮しながら学びのカリキュラムを立てる過程は、汎用的な学習スキルでもあり、仕事でも大いに活かせると思います。

③一生の趣味として楽しめる

これが最も大きなメリットだと思いますが、将棋の上達には終わりがありません。多くの競技人口がいて、老若男女幅広い年代の方々がいるゲームのため、どの世代となっても楽しむことができます。
そして、コツコツと少しずつでも続けていけば、目標としているところまで辿り着くことが約束された競技です。(ちょっと言い過ぎかもですが)

将棋というゲームが誕生してから1000年の歴史が流れた現代でも、最善の手を指し続けた場合、先手(はじめに指す方)と後手でどちらが勝つかという結論が出ていないそうです。それだけ、良くできたゲームと言えます。

また指すだけではなく、プロ棋士や女流棋士の先生達の対局や棋譜(将棋の手順を記録したもの)の中には多くのドラマがあり、それを楽しむこともできます。

時にはネット対局だけではなく、大会に参加したり、道場に行ってみたりとオフラインでの趣味仲間との交流も楽しみ方の一つです。

日本で培ってきた文化である以上、きっとあなたも気がついたときには将棋の虜になっているはずです。

将棋をはじめてみたくなった、あなたへ

では、将棋を趣味として、はじめてみたくなったときにはどうすれば良いか。簡単にですが、おすすめの方法をお教えします。

コンセプトは「お金をかけずに学ぶ」です。

ルールを覚えたい方

女流棋士の山口恵梨子先生が、YouTubeで丁寧に将棋のルールについて解説してくれます。
駒の動かし方や反則など基本ルールは下記で一通り学べます。特に駒の動かし方は、多岐に渡るため一度で覚えなくてもOKです。怪しくなったら、また見返してみましょう。

戦い方を覚えたい方

ルールはわかる。でも、戦い方がわからない。そんな方には、またまた女流棋士の山口恵梨子先生の動画がおすすめです。

将棋の戦法は「飛車」という駒の位置を軸に、大きく分けて2種類存在します。一つは「居飛車」もう一つは「振り飛車」です。

どちらが優れているということはなく、相手によって戦法を変えたり、自分の好みや気分によって戦法を選択することも少なくありません。

ただ最初のうちは、相手に合わせて戦法を変えていくことは難しいので、やりたい戦法の手順を覚えてやってみましょう。(うろ覚えでも、使っていくうちに覚えられます)
覚えやすい戦法としては、動画の「原始棒銀」や「四間飛車」があげられます。

とにかく指したいんだ!という方

ルールも覚えて、戦い方も覚えた方には将棋ウォーズと将棋クエストというアプリがおすすめです。

将棋ウォーズは日本将棋連盟公認のアプリのため、レート(戦績)によってアマチュアの段位や級位が認定してもらえます

2つとも超人気アプリのため、常にプレイヤーがいます。相手に困ることはないはずです。

勝てなくて悔しい思いをしている方へ

ルールを覚え、戦い方を覚え、実際に対局した方々が最初にぶつかる壁は「勝てなくて悔しい」という感情だと思います。

どうか、その気持ちを大切にしてください。悔しいという強い気持ちは、趣味にハマっている証拠です

誰しもが最初は初心者。必ず負けまくります。「次はこの作戦を試してみよう」「対策を動画で調べてみよう」「詰将棋や次の一手もやってみよう」を呆れるほど繰り返していくうちに、上達していけるはずです。

ぜひ、負けることを恐れずに。
でも、悔しいという気持ちは大切に、新しく学ぶことやじっくり考えることを楽しんでください。
負けまくっても大丈夫です。だって趣味ですから。

おわりに

熱く将棋について語ってしまいましたが、
「自分をもっと知れる」「汎用的な学習スキルを身につけられる」「一生打ち込める趣味を得られる」将棋の魅力が少しでも伝わっていたら、すごく嬉しいです。

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