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~初めてでも聴きやすいジャズ特集~
ジャズというと「大人っぽい」、「なんか難しそう」「ノれない」。そんなイメージがあるのかなと個人的に思っていたりします。なので今回は聞きやすいジャズ特集ということで4組のアーティストとアルバムを紹介できればと思います。
ジャズってジャンルはいま広義的になりつつあるような気がします。hiphopやR&B、ソウルやEDMがいまジャズの要素を取り入れ、掛け合わしている、crossoverなジャンルになりつつあるからです。なので今回は視野を広くしてジャズを紹介できればと思います。「これはジャズじゃないだろう」と批判があるかもしれませんが。
1.ロバート・グラスパー「Black Radio」
今のジャズシーン、はたまた音楽シーンで彼を抜きに語ることはできないでしょう。ロバート・グラスパーです。ここ数年でジャズの形を大きく変えたのは彼だと思います。ジャズとヒップホップ、R&Bの融合。多くのジャズミュージシャンがこれに挑戦してきた中で、この「Black Radio」が一つの完成形と言っていいのでは思います。
ロバート・グラスパーのテンションコードを多用したリリカルなフレーズ、無駄のないデリック・ホッジのベースライン。そしてなんといってもクリス・デイヴのドラムは圧巻。Jディラのような揺れたドラム(ドランクビートとも呼ばれます)はドラマーにとって大きな影響を与えました。king gunのドラマー勢喜 遊さんもその一人ですね。ちなみにking gueのギタリスト常田大希さんも影響を受けたアーティストの一人にロバートグラスパーを上げています。
ここからジャズに触れるのがいいのではと思います。ぼくもそのひとりでした。
2.nujabes 「Modal Soul」
ロバートグラスパーはジャズミュージシャンがhiphopの要素を取り入れたのに対して、nujabesはhiphopのトラックメイカーがジャズの要素を取り入れた第一人者です。本名は本名:山田 淳。実は日本人です。
揺れたビートにジャズのフレーズをサンプリングしてミックスさせる。世界的にムーブメントとなったLofiHiphopの形を作ったのは彼だといわれています。
きいていて落ち着くフレーズや、情熱的なフレーズをhiphopのビートに載せる。街で流れているとふときき続けたくなるような曲が彼の魅力の一つだと思います。
個人的に「refrect eternal」と「Father」が好きです。
3. GoGo penguin 「v2.0」
続いてはUK出身のジャズバンドGoGo penguinです。
ジャズがほかの音楽と違っている要因としてアドリブを多用していることと複雑なリズム(シャッフルビート)があります。40s~60sのジャズシーン、ビバップやビバップやハードバップがとりわけその要素を持っているのかと。
GoGO Penguinを聴いた時に感じたのは、ジャズの要素を限りなく抑えた新しい形の音楽だということです。聞いてもらえばわかるかと思いますが、ジャズの荒々しさは全くなく、整っている印象を受けます。まるでEDMのよう。
ミニマムでクラシックテイストなピアノのフレーズ、所々で現れる技巧的なベースライン、多彩で重めなドラム。なんといってもすごいのがこの音楽をアコースティック、つまり生演奏でしている点です。
一切狂いのない演奏、イーブンなリズム、まるでradioheadを思わせるように数学的です。
4. トムミッシュ「Geography」
UKのギタリスト、トムミッシュです。
ジャンルでいうと、ネオソウルって部類です。ネオソウルの定義自体がかなり曖昧なのですが。ソウルを中心としてジャズやhiphop、r&bを取り入れた音楽なのかなと思っていたりします。
僕自身ギターをしているので、トムミッシュの新しいギタースタイルはかなり注目しています。ここ数年のギターの存在は下火続きだったのですが、ネオソウルの登場によって、再熱しているようなきがします。
80年代のクラブミュージックや、ボサノヴァのようなリズム、クラシカルな曲の要素が含まれるのですが、今の若者にとってはとても新鮮に聞こえるんですよね。上手く今の音楽シーンに合わせてアレンジしている点が素晴らしいです。
まとめ
今回は四組のアーティストを紹介しました。初めての曲の紹介系記事になったので拙いところがあるかもしれませんが、この記事から興味を持っていただければとても嬉しいです。