私が「king&princeの岸優太」という沼にハマったコンテクスト/ユーザーの行動を見ろ!の意味
突然ですが、今年になってジャニーズグループ「king&prince」の岸くんという名の沼にはまりました。
そんな訳で今一番HOTな「キンプリ」というテーマについては個人的に「いつか詳しく描きたいな!」と心を燃やしていました。
そこで、せっかくなので得意分野であるUXの利用文脈(=コンテクスト)というものを解説しながら書いていくといったタッチにしてみようと思います(そんな無茶な)。
自覚症状なし!本人の語る「価値」は本当か!?
まずは、最初に「コンテクストはなんぞや?」という解説をしてみようと思います。
利用文脈(コンテクスト)「どんな状況で、どんな背景があって、どんな脈絡でサービスを使うのか」
つまりそのサービスを利用するに至った経緯のことですね。
私においては“キンプリの岸くんのファンになり、ファンクラブに入会した”コンテクストとしましょう。
コンテクストを振り返ると、おもしろいことがひとつあります。実は自分自身がそのニーズに気が付いていなかったということです。
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以前、上司の奥様たちとお会いする機会があったのですが、その場で「急に嵐にハマっちゃってさー!」というような話になりました。
その話を聞いたとき「でもわたしに限ってはジャニーズはないと思うなー」と感じていました。
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というのも「ジャニーズにはハマらない」と思ったのには理由がありまして、それが「perfumeを推していたから」であります。
「おしゃれで可愛くて、踊りも最高、最高のパフォーマンスができるように鍛錬して頑張っている、そんなperfumeが好き。
→だから今後ジャニーズにハマることは、きっとない」
でも実際は全く逆です。最終的にファンクラブに入会しています。おや、おかしいぞ!
数年前の私は「おしゃれで可愛くて、踊りも最高で頑張っている、そんなperfumeが好き、他のアイドルは興味ない」という顕在したニーズを持っていました。
でも、その奥にはキンプリにハマるに至った「潜在ニーズ」がかくれていたのではないでしょうか?
「潜在ニーズ」……ユーザー自身もそのニーズを認識していない、わかっていない
岸優太にハマったコンテクスト
ここで私が岸くんにハマったコンテクストを見ていこうと思います。
最初のタッチポイントはperfumeを歌番組でみているときに一緒に出演していたキンプリをみて「なんだかキラキラしたアイドルがいるなー」という感想を持ったことでした。
この時わたしが知っていた情報は、
キンプリというのは、ジャニーズの新しいグループで、久々の王道系アイドル。
という情報だけでした。
しかし、徐々にタッチポイントが増えるにつれ
『平野紫耀』という天然キャラの顔面国宝がいるらしい(ちょっと気になる)
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キンプリってダンスのかっこいい歌(Mazy Night)あるじゃん
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鉄腕DASHって番組で“キンプリの岸くん”って子がドロンコで頑張ってるとネットニュースを見る
↓
旦那が録画していた鉄腕DASHを見る、なんか頑張ってて、、尊い
↓
沼(無事、ファンクラブに入会)
といったように、脈絡が変化していったのです。
ここからは、ざっくりした分析ですが、おそらく私はこんな潜在ニーズをもっていたのではないでしょうか。
ダンスがうまいグループが好き
頑張っている姿を応援することで元気が出る
メンバーが仲よさそうなのがいい
普段の雰囲気から一変してステージだと違った輝きをするのが好き
そう考えると、私が「perfumeに感じていた価値」と「キンプリに感じている価値」は一致する部分がかなりあります。
つまり、
「perfume」を推している ≠ ジャニーズを好きにならない
と、そこに相関関係がなく、そういったことに自分自身(ユーザー)が気づいていなかったということではないでしょうか。
ユーザーは嘘をつく、言葉でなくて行動を見ろ
これはUXを学ぶ時にも何度か聞いた話ですが、
インタビューをしてもユーザーの言葉を鵜呑みにするな、ユーザーは嘘をつく(しかもそれを本人も自覚していない時もある)
ということです。
良い参考記事をさがしていたら、またも坂田さんのインタビュー記事にたどり着きました(ありがたい)。
声にならない本音、これを切り取るのはまだまだ自分には難しくて、おそらくプロダクトを担当してもすぐには見えてこないと思います。
でも自分ごととなるとどうだろう?
実際に経験を通じて「どんなことが声にならなかったのか?」「潜在ニーズはなんだったのか?」ということがぼんやりとだけど、見えてくるではないですか(実際にはこの事例はCXだと思いますが)
それはたぶん、自分が本気でハマったものというのは豊富な利用文脈がそこに流れていて、そこを紐解いていくことで新たな視点が身につくからではないでしょうか。
日々の学びから発達しよう
ここ最近は、自らがユーザーとなった事柄をすべて分解して、書き起こして「なぜ?なぜなの?」といった問いをいくつもぶつけている鍛錬の真っ最中です。
「好きなことを分解する」が凄いのは、書けば書くほど楽しいし、書けば書くほど解像度があがっていくということなんですね。
こちらの記事にも書きましたが、子供のおかげで工夫ができている気もします、感謝。
みなさんのハマっているものの裏側には、どんな利用文脈が隠れていますか?
もし気になった方はぜひ分解してみてくださいね!
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