抽象度が高いと理解はできても応用ができない
みなさん、こんにちは。
僕は、中小メーカーのマーケターや商品企画の担当者に向けて、商品開発やマーケティングについてつぶやくTwitterをやっています。今回はこのツイートについてお話してみたいと思います。
マーケティングのノウハウの伝え方についてつぶやきました。
マーケティングの理論やノウハウは、読めばみんな理解することができます。お客様が商品を購入するという行為や、そこに至る心理には普遍的なものがあるからです。
ただし、普遍的にするために高度に抽象化されているため、理論は理解できても、現実社会で起こっている事をその理論に当てはめることが非常に難しくなります。だからこそ、分かりやすい事例を使って、抽象的な理論と具体的な事象の結びつきを説明する必要があります。
「顧客は商品のベネフィットにお金を払う」というよりも、「穴を開けるためにお金を払ってドリルを買う」と言った方が分かりやすいですし、「ジョブを解決するために商品を雇用する」と言うよりも、「穴を開けたいというジョブを解決するために、お金を払ってドリルを雇用する」と言った方が分かりやすいです。たぶん。
ビジネスの現場における、個別具体的なシチュエーションは1つとして同じものはありません。理論を理解していても、誰が顧客で、何がベネフィットなのか、ジョブは何なのか、適切に見つけるためには、理論と現実を結びつける経験が不可欠です。
これが、マーケティングスキルが実践でしか身につかないと言われる理由です。
抽象化したものは理解できても、複雑な現実をどう抽象化すれば良いのか分からない。この状態を少しでも早く解決するために、ノウハウだけじゃなく事例を一緒に伝えることが必要だなあと思います。
マーケティングのノウハウや理論だけを伝えるのではなく、多くの事例を当てはめながら説明するようにしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。