見出し画像

【目印を見つけるノート】42. ツェッペリンびより

きのうは7回、救急車の音が聞こえました。

きのう、先日noteに書いた、閉店した定食&居酒屋さんのところを通りました。調理場にあたる部分のシャッターが開いていて、おかみさんがお客さんだった人と話していました。

それを見ていたら、おかみさんと目が合って、私はちょっとくしゃっとした顔になってしまいました。おかみさんも、「ありがとうね」というように会釈してくれました。

通り過ぎてから、涙がこぼれました。

最近、ニュースを見るのに少し疲れてきましたが、NHKのニュースではアフガニスタンの病院が襲撃されたなどのニュースもやっていたりしますので、見落とさないようにして、そこからもう少し情報を拾っています。去年、モザンビークのハリケーンのときも同じでしたが、海外のメディアでしか詳報されないように思います。

憤った、としか形容できません。

『アフガニスタンの病院襲撃、死者24人に 新生児や母親ら』(BBC News Japan 5月14日配信)
https://www.bbc.com/japanese/5264304

きょうは5月15日です。
沖縄返還復帰の日です。
6月23日も沖縄の日です。
2カ月以上も荒れ狂い
人々を追い込み、打ち倒した
鉄の暴風が
ようやく止んだ日。

事実なのです。

何を見て、何を感じているの。
見えなくなっていないかな。
感じなくなっていないかな。
ひたすら、自分に問いかけます。


⚫LED ZEPPELINのギターソロ

先日、Googleにおすすめされたトピックスの中に、
『ジミー・ペイジのギター・ソロが光るレッド・ツェッペリンTOP10ソング-米音楽サイトULTIMATE CLASSIC ROCK発表』
https://kakereco.com/magazine/?p=13504
原文はこちら
https://ultimateclassicrock.com/jimmy-page-guitar-solos/

というのを見つけました。
私はリアルタイムではないですが、ブリティッシュ・ハードロックの代名詞であるこのバンドが大好きです。解散時のコメント、『The loss of our close friend……』は暗記するほど、繰り返しました。あ、それなのにもう忘れている……。
そのようなことで、見ないわけにはいきません。その順位をご紹介がてら、コメントしてみましょう。
手前勝手でごめんなさい。


・10位:「Fool in the Rain」From 『In Through the Out Door』

えっ、と驚きました(すいません)。
確かにこのソロの音はかなりいじった音だし、ソロ後半にジミー・ペイジお得意のリズムスルーの早弾きも出てきます。
ただ、えっ、というのには理由があります。これはいわゆるハードロックではないのです。陽気なスローテンポではじまって、サンバに大展開していきます。私だけかもしれませんが、順番に追ってきたファンの方も驚いたのではないでしょうか。そういうことです。
Wikipediaで検索しましたらこの曲でジミー・ペイジが使っていたのは「MXRブルー・ボックス」というエフェクターだそうです。ズズズズズ……という響きでギターではないみたいに聴こえます。
そういった、実験的、チャレンジングなところが10位に入った理由なのでしょう。ちなみにこの曲はシングルカットされたアメリカでとてもヒットしたようです。確かにFEN(現在はAFN)を聴いているとやたらとかかっていたなと思います。アメリカではとても馴染みのある曲でもあるのですね。

DJのメアリー・ターナーさん、お元気ですか。

9位:「Achilles Last Stand」From 『Presence』

来ましたね、でも、9位なのですか。もう少し上では……。アルバムのトップチューンで、駆り立てられるような、ソリッドで直球勝負の曲です。ギターを12回重ねて録っているのに。「アキレス最後の戦い」というタイトルの通り、歌詞は叙事詩ですね。
このソロが、エモーショナルとしか言いようがない。カッコいい。特にチョーキングで上げたあとにボンゾのドラムが「ダダダダ・ダダダダ・ダダダダ・ダッダ」となって、「ラシ♭ソラー」と低い音になる展開が……って、これでは誰にも通じないような気がします(涙)。
個人的に大好きなソロです。

ちなみに、この翌年に出てヒットしたHeart『Barracuda』の「タッタカタッタカ」がちょっと似ているような気がします。模倣とまではいえないでしょう。

余談ですが、『Presence』の中には『Royal Orleans』という曲があります。この曲は1980年代の時点ではフランスのことを歌っていると言われていて、純真な中学生はまるごと信じておりました。でも、きのう、「ちょっと待てよ」と思いました。この曲はファンクです。検索したら、やっぱりそうでした。ニューオリンズのホテルの名前でした。
歴史の定説というのはよく検証するべきだと思いました。

8位:「Black Mountain Side」 From 『Led Zeppelin』

こ、これが来るかという感じです。
これもハードロック色が皆無です。
タブラ(インドの太鼓)の音に乗ってアコースティックギターがエキゾチックかつ軽快に鳴り響きます。当時はインドに傾倒しているミュージシャンが多かったですので、そうかとうなずくのですが、ギター自体はイギリスのトラッド・フォークに近いと思います。バート・ヤンシュ……って、あ、Wikipediaに書いてある(くやしい)。もとい、バート・ヤンシュを聴いていると、彼の軽く跳ねるような弾き方にジミー・ペイジはストレートに影響を受けたのだなとしみじみします。

7位:「Since I’ve Been Loving You」 From 『Led Zeppelin III』

これが7位かあ。
サンタナの『哀愁のヨーロッパ』やジェフ・ベックの『哀しみの恋人達』と並ぶソロだと思うのですけれど。泣きのギターは日本人に好まれるとどこかに書いてあったように思います。もののあはれ、本居宣長ですね。
ブルース、レッド・ツェッペリンのブルースです。ギターは全編がソロ・プレイのようです。歌とも掛け合いになっています。曲は約8分あったと思いますがソロも長めで情感たっぷり、チョーキングにひたすらキュンとしてしまいます。
ちなみに、ギターの譜面(TABですよ)で9連符を初めて見たのはこの曲でした。
私のチョーキング部門1位です。
いい音。


6位:「Dazed and Confused」 From 『Led Zeppelin』

私はいまだにこの、ツェッペリンで最も長い曲(ライブ:確か27分)をうまく捉えられません。
もとはイギリスのトラッドで、ベースはブルースなのですが、交響曲的なものを考えて作り上げたのではないかと思えます。ライブでは一部バイオリンの弓でギター弾いていましたし、アルバムバージョンの終わりかたも交響曲的。それでいてソロは即興(アドリブ)要素が多い。ライブがあんなに長くなったのは、ひとえに即興です。
ジミー・ペイジのトリッキーな弾きかたは『永遠の詩』や『祭典の日』をはじめ、これから出てくる上位曲でも堪能できますが、この曲では変幻自在に、自由に弾くように隙間を作ったのではないでしょうか。

5位:「Black Dog」 From 『LED ZEPPELIN IV』

そう書いた矢先に、トリッキーな曲です。
この曲がトリッキーなのは拍子です。出だしこそヴォーカルがあるからいいのですが、どんどんギターがずれていって、「あれ? これ何拍子?」と分からなくなってしまう。でヴォーカルで元に戻ってまた。ソロもどんどんずれていって混乱します。でも実はドラムはちゃんと4分の4拍子で叩いていて、ギターがあえてずらしていっているということのようです。
昔見たTAB譜の解説では、ヴォーカルの後、ほんのわずかな「チ」(シンバル?いや、スティックですね)という合図をボンゾが出して、せえのっで行っているようだと書かれていました。確かによく聞くと、「チ」という音が入っています。せえのっ、で合わせてずらすわけですね。
あ、この曲はマディ・ウォーターズにインスパイアされたそうです。出だしのヴォーカルに先だってウワンウワンいうのは確かにブルースな香りもする……かな。
ちなみに、聴き手を惑わせるこのような手法は、私がよく見に行くバンドもしています……よね。
『IV』のアルバム中、アメリカで人気があるのはこの曲です。へえ。

4位:「Communication Breakdown」 From 『Led Zeppelin』

これは『グッド・タイムス・バッド・タイムス』のB面でした(レコードのシングル盤)。『ダダダダダダダダ』の6弦連打がストレートなロックナンバーです。いわゆる2分半のラジオで流しやすい曲でもあります。前のめり気味のギターソロもスリリングです。
キャッチーにまとめられているノリノリのソロ、ということでの5位なのでしょうか。

3位:「You Shook Me」 From 『Led Zeppelin』

7位がツェッペリンの消化した泣きのブルースだとすれば、こちらは本家を取り込んでやろうという意欲に溢れたブルースでしょう。ウィリー・ディクソンがマディ・ウォーターズに提供した曲のカヴァーです。ウィリー→マディというのは他にもありますね。『Hoochie Coochie Man』もそうです。ツェッペリンはこのお二方が大好きです。

ちなみに、それに触発されて純真な高校生はRobert Johnsonのレコードの次にWillieの『l Am The Blues』を買いましたとさ。めでたし、めでたし。
よくもたぶらかしてくれたわねっ、うふふ(?)。

ツェッペリンがブルースに触発、いや好き丸出しな曲はたくさんあって……『Bring it on home』、『Lemon Song』、『How many more times』、『Hats off to <Roy> Harper 』、『When the Levee Breaks 』、『In My Time of Dying』、『Nobody's fault but mine』などですが、分かりやすく出したがゆえに訴訟問題に発展したこともありました。でも、愛はひしひしと感じます。
あ、この曲はヴォーカルとギターの掛け合い、絡みがスリリングかつちょっとセクシーです。ソロもトリッキーではなく忠実にブルージーです。
直球でブルースなのが3位に選ばれた理由かなと思います。

2位:「Heartbreaker」From 『Led Zeppelin II』

ソロといえばこれでしょう。
リフもハードロックっ!というカッコよさですが、ソロが本当にソロなんです。ドラムもベースもお休みのところがあって、そこで弾きまくり。ジミー・ペイジ節が炸裂しています。これをコピーするのはたいへんだぁと当時みんな言っていました。そして、ソロの途中からバンドセットが戻ってきての緩急が素敵です。ゾクゾクします。
リフが単音でシンプルな分、ソロが立つというバランスもあるのでしょうか。
異議なしです。

1位:「Stairway to Heaven」From『LED ZEPPELIN IV』

1位はソロというよりツェッペリンの代表曲が来ました。これと、『Rock and roll』と『Whole lotta love』が3大鉄板曲ですね。
この曲はレコード&ステレオで聴いたとき、いい音で本当に震えるほど感動しました。好きすぎて、デモ録音したブートレグまで買ってしまったぐらい。ジミー・ペイジに知られたら、「どこで売っていたの」と聞かれそうです。いや、当然知っているでしょう。彼が日本にブートレグを買い(占め)に来るという話は昔からあって、噂だと思っていたら本当だったようです。
ジェームス君!(『エロイカより愛を込めて』より)
それだけ、自分の創ったものを大事にしているということなのでしょう。いいですね。

ソロは展開がしっかりしています。トリッキーではないです。高い音は天に届くように、低い音は地面で構えるように。きっとよく考えられて丁寧に作られたのだと思います。後盤のシャウトを呼び込むような高音のハンマリングオン、プリングオフ、チョーキングのところがゾクゾクです。
そうですね、技巧ではなく丁寧に作られているということで1位、異論はないです。

偉そうに書きましたが、私はいまだにソロの前までしか弾けません。たいへん僭越でした。

他にも私の推し曲はありますが、それは改めて。
ギターソロという点から通して見ると、
トリッキーなソロ
いろいろなアプローチ
ブルース大好き
やっぱり、ボンゾ最高
ということになるのではないでしょうか。
あ、ボンゾはドラムのジョン・ボーナムの愛称です。

▼音を採ってくれたギターです


⚫ばらとラベンダー

きのうはこの原稿を書き始めたらノンストップになり、クラフトはお休みいたしました。

福山のばら、きょうも、こんな感じで平穏です。

ラベンダー、まだ剪定したくない感じです。

さて、これからまた書きます。
それではまた、ごひいきに。

おがたさわ
(尾方佐羽)

追伸 元リンクに飛べば一部の曲が聴けると思います。

いいなと思ったら応援しよう!