
【目印を見つけるノート】1717. どんどんクネクネになりたい
朝方は寒かったですね。

今日は買い物と図書館に行きました。
地元の図書館は今年最後になる……かな。

まず、新聞記事のコピーをとって(悲しくなるニュースも思い切りありますが)、それから1冊本を借りました。今はあと1冊だけ借りられる状態なのです。
「1冊だけ借りられる」というのは、なかなかスリリングです。AIの本を借りようかと書架を見ていましたが、結局いつもの分野に戻ってしまいました。好みというのは、意外にガチガチだったりしますので、ときどきはあらぬ方向に向かってみたいものです。
まあ、まだまだ初学者ですので、それは仕方ないか。
地元の図書館で借りる本は今のところだいたい下記に分けられます。
①今書いているものの資料……30%
②これから書くもの、学習用の資料……50%
③それ以外にアンテナがたった本……20%
フランシスコ・ザビエルのお話を書いていたときは、①が5割を超えていましたが、時期によって変化があるようです。
③の部分は頻繁に変わります。
旅のガイド本、ヴァージニア・ウルフなど海外文学、ソーイングの本、宇宙の本、落語の本、囲碁の本、美術の本、音楽の本など雑多です。
ただ閲覧したり、他の図書館で資料を探したりもします。もちろん買う場合もあります。それらは基本的に①か②のものですので、③は本当に少ないのですね。ですので、できるだけ普段触れていないものにしたいと思うのです。それはもの知りになるためではなくて、自分のものの見方をガチガチにしないためかなと思っています。
例えば、クロード・レヴィ=ストロースの『月の裏側』という本をパラパラ読みましたが、彼は日本の古典や伝説を把握していて、その上で比較をしていました。
「へえ、そういう見方があるんだ」と思いました。
「そんなに日本のことを知っていたんだ」と思う方もいらっしゃるでしょう。「それなのに、自分の国のことも知らない」と肩を落とす方もいるかもしれません(レヴィ=ストロースさんは日本だけでなく、いろいろな国の文化的背景をご存じでしょうが)。
自分の知っていることが正しい、というのにはまってしまうのは、とても恐ろしいことです。
ひとつの出来事は事実ですが、解釈はいくつもできます。難しいことでなく、例えばSNSのコメント欄を見てみれば一目瞭然です。自分の知っていること、判断が正しいというのはあくまでも自分のなかのもので、絶対ではありません。別のところから見れば、その姿も自在に変わる、Alternativeなのです。
ということを私も日々学び中なのです。
ですので、ときには自分が?と思うようなものも探っていきたいなと思います。年を経てガチガチになる人もいるというのは巷説いわれますが、私はどんどんクネクネしたいです。今日のおかずのコンニャクとキノコの炒め物のように。ぷるぷる、くねくね。
シモーヌ・ヴェイユは学生時代、『スカートをはいた定言命令』と揶揄されていたそうです。若い頃は、ガチで真っ直ぐ脇目も振らないのも素敵な魅力でもあると思います。
そこからどう変わっていくのかが大事ということでしょうか。
David Bowie『Changes』
この方もイメチェンが多かったですが、逆に変化をデフォルトとして歓迎していたようにも見えます。それは外見だけのことではなかったのかもしれませんが、この歌詞はとても深いですね。今日のテーマに合っていそうでほっと一安心です。
それでは、お読みくださってありがとうございます。
尾方佐羽
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