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【目印を見つけるノート】105. ママの宝石箱とコッパーのペンダント
今日は遅くて恐縮です。
きのうの夜は外食でした。穴子天そば。すごいボリュームです。
なにか本質を見失っているように思います。決して特異な見解ではないと思うのですが。
⚫売ることを先にしないのは
えーと、これまで延々、お籠りクラフトといいますか、アクセサリーを恥ずかしげもなくご披露しています。
これを生業にする気はなくて、好きだからしている趣味だということもお知らせしてまいりました。
ですので、ものを売るためのマーケティング手法ですとかブランディングというものもまったく見ないのです。もともと経済学部に多少籍を置いて、経営ジャンルも大いに興味がありましたので、本気で売る気になればするのかもしれませんが……しないような気がします。
えーと、自分のメインがお話を書くことですので、好きでしていること以外に時間を使いたくないのです。
あとひとつ、理由があります。
今日、医者に行くついでに駅ビルのアクセサリー屋さんを眺めていました。バーゲン時期なのですね。
購入したものをご紹介します。
どれも見事だと思います。
まずデザインがあって、きちんと作られています。材料こそ宝石や14K↑ではありませんが、存在感のある作りの見事なアクセサリーです。
ネックレスのトップの裏も凝っています。
これらは値下げされていました。トレンドのものから見ると、華やかさが強かったり、年配の人向けに思われるのかもしれませんね。
ただ、デザインという意味ではたいへん優れています。
自分が作るとき、デザインは起こしていません。また、起こしていたとしても、このレベルのクラフトはまだできません。ビジューでなくとも、きちんとデザインしてオリジナリティのある美しいプロダクトを作っていらっしゃるかたもおられます。
今の私には届かないです。
この前、ヴィヴィアン・ウエストウッドやアナスイのアクセサリーをご紹介しましたが、カルティエやブルガリ、ヴァンクリーフ&アーペルなどハイジュエリーのデザインもまじまじと見ています。加えて16~19世紀の絵画を見て、宝飾品に注目しています。
「きれいだな」とうっとりし、
「どんな服に似合うかな」と想像し、
「どうやって作るのかな」と考える。
カルティエの新作はこちら。
https://www.fashion-press.net/news/62491
そのようなことで、理想とするもの、オリジナリティのあるものにはまだまだ至っていないのです。
⚫ママの宝石箱
とはいえ、カルティエの宝飾品を片っ端から買い漁るわけにはいきませんし、あのレベルのハイジュエリーが似合う服も持っていません。もちろん作ろうとして、材料を揃えるのも無理。
参考に見はしますけれど、分はわきまえています。
そこで、このような興味の原点はどこにあるだろうと考えました。
『ママの宝石箱』だろうと思い浮かびました。
幼児の頃、母の宝石箱を見るのが好きでした。
そんなにたくさんは入っていないのです。指輪は別の箱で、ネックレスとブローチが主でした。ネックレスはシンプルな金のペンダントタイプのもので、子どもは関心を持たなかったらしいです。私が主に見ていたのはブローチでした。色石ではなく、真珠をあしらったデザインのもの。
それがとてもきれいで、こっそりと、うっとりとしてよく眺めていました。
母はスーツの上着の襟に、よくブローチを付けていました。そのときの母は20代後半でしたけれど、よく似合っていました。
それから、おばあちゃんがアメリカ旅行に行って、ネイティブアメリカンのアクセサリーをお土産に買ってきてくれました。コッパーの焼き入れの?鷲が彫られたペンダントとビーズのネックレス。コッパーのチェーンは耐久性も素晴らしかった。
今思えば、これで私の生涯の理想は決まってしまったかもしれません。
「三つ子の魂百まで」です。
父母、あるいは祖父母の装いや持ち物、さりげない美学のようなものに子どもは影響されるものだと思います。そういえば、父の持っていたヤシカのカメラはずっと憧れでした。
性別嗜好を問わずそういうことも多いのではないでしょうか。
⚫お籠りクラフトとばら
という話の流れで、ターコイズのブレスです。石はアリゾナから来たということです。ターコイズは私の誕生石でもありますし、ネイティブ・アメリカンのアクセサリーは大好きです。インレイや彫りかたを習ってみたいな。
他にも2つほど作っています。
ばらは雨でしっとりしています。
それではまた、ごひいきに。
引き続き、原稿打ちます。
おがたさわ
(尾方佐羽)
追伸 インスタ見て泣きました。
きっと、ぜんぶうまくいくよ。
きっと、ぜんぶうまくいくよ。