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【目印を見つけるノート】345. テレビでさだまさしさんを拝見したら、中学生の自分が書くようにと

今日はよく晴れています。
ホワイトデーびよりですね。
素敵な1日になりますように。

私ですか。
洗濯というホワイトデーです😅
漂白剤的な。
ぼちぼち春の仕度なのかな。

お散歩に行きたいなあ。
きのうのカレーを食べてから考えようっと。

うちのバラも葉っぱがけっこう出ています。土を少し考えた方がいいのかな。思案中です。


⚫今日はさだまさしさんで

きのうは久しぶりに夜更かしをして、さだまさしさんの番組をぼーっと見ていました。通しでファンということではないのですが、けっこう聴いていた時期がありました。小学生の頃からですね。ラジオも『セイヤング』(文化放送)を聴いていました。落研だったのでしたか、温かみがあって、お話がたいへんお上手ですよね。

さださんの曲の歌詞はストーリーも情景もバキバキにあるのです。この時期はそのようなものが今より多かったですが、さださんは抜きん出ているように思います。しかも、その視点が縦横無尽です。

中学の時にさださんの曲の歌詞集を買ったことがありました。そうですね、短編小説のように読みました。1曲1曲がそれぞれ独立した短編小説のようでした。今もそうでしょう。

歌一曲の中にストーリーと心の動きと景色を入れるのは、おそらくそうそう誰にもできることではないと思います。

私の地元に近い舞台の曲をまず。
『木根川橋』

語りが多い曲ですが、私は、
「木根川橋から水道みち抜けた白鬚神社の縁日は~」だけでノックアウトされます。風景が浮かぶのです。このような短い語句でイメージがバキッと出てくる。脱帽です。自転車であの辺りを走るときはまず、口ずさんでいましたね。

あと、個人的に印象が強い曲はこちらです。
『檸檬』

これも、お茶の水ではよく口ずさんでいました。お茶の水には檸檬画翠という画材屋さんもありました。今もあるのかな。
こちらは男女の歌ですが余韻が残りますし情景もはっきり浮かびます。

個人的な地元でなくても同じです。
かなり有名な曲ですが、こちらもストーリーから心情から風景まで浮かぶ。それがすごいです。
『精霊流し』(グレープ)

バイオリンの切ない響きにはじまり、最愛の人を喪った悲しみが溢れてくる。控えめなだけに痛切です。長崎の精霊流しの風景です。ちなみに、私は「あさぎ色」という色をこの曲で知りました。

土地の名前は一切出てきませんが、こちらも風景や心情、もちろんストーリーがあざやかに浮かんできます。
『秋桜』

コスモスの花であらかた語っている。母娘の晴れの日を控えたある1日の光景が見事に描かれています。山口百恵さんの歌で大ヒットしましたね。

さだまさしさんの曲で覚えた日本語というのは意外とあるなあ、と思い返しながら書いていますが、これもそうですね。
『まほろば』

まほろば、という言葉はこの曲で知りました。このような歌詞を、言い方は悪いですが中高年になってから作るのならどことなく分かるのですが、この曲は20代の頃の作。

日本語、そして日本の文化というのをこの方はよくよく身に付けていらっしゃいます。だから短い歌詞の中で自然と使えるし、ストーリーにできるのだと思います。
品格というような言葉が近年いっとき流行りましたが、自分も含めて、文化も含めて、今美しく日本語を使えている方がどれほどいらっしゃるのかなあと、ふと思ったりします。

自分の母国語なのに。

小説の書き方、文章の書き方というような本がたくさん出ているように思いますが、さださんの曲で学べることもたくさんあると思います。
しみじみと自省します。

さて、風景とストーリーといえば、この曲をあげないわけにはいきません。
『風に立つライオン』(佐渡裕さん指揮のオーケストラと)

アフリカでの医療活動に身を捧げた男性の手紙という形をとったこの曲がきっかけで、大沢たかおさん主演のドラマ、映画が生まれました(『解夏』(げげ)や『眉山』(びざん)という曲も同じように映画になりました)。

昔の曲だからとおっしゃらずに、
『ことば』の美しさやストーリー、音楽と相まって増す力強さというのを感じていただけたらいいなと思います。

個人的な趣味で選曲しましたがよろしければどうぞ。

それではまた、ごひいきに。

尾方佐羽


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