【目印を見つけるノート】1033. 未来への再生と復活を思い願う
1月も末日になりました。
寒いですね。
ちょっと寝不足です。
渡良瀬遊水地の火事が未明に収まったというニュースをテレビで見て安心しましたが、焼失部分が多くあるようです。昨夜は東京でもとても風の強いときがありましたので、気にかけていました。
私個人は東北自動車道を走るときに近くを通るぐらいで、直接行ったことがありません。ただ、そこが野鳥のたくさん訪れる自然のあるところだということは知っています。そして、そこが歴史に刻まれた場所であることも。
渡良瀬遊水地について
小学校の国語の授業で覚えている内容はいくつかありますが、田中正造の話はもっともよく覚えているうちのひとつです。お話だけではなく、挿絵や晩年の写真まで覚えています。
簡単に書くと、明治の頃、足尾銅山から流出した排水に高濃度の鉛などが含まれ(鉱毒)、有害な亜硫酸ガスも発生、周辺の森林は枯れ、渡良瀬川下流では洪水の際、稲などに深刻な被害が出るにいたります。栃木選出の議員だった田中正造はこれらが足尾銅山に起因するとして、科学者とともに調査し、その究明などを国会の場で演説し求めますが、まともには取り上げられませんでした。
この辺り、私はイプセンの『民衆の敵』という戯曲を強く思い出します。
その後、地元の農業従事者が東京に陳情に押し寄せるなど事態は社会問題となります。それでも足尾銅山の操業を止めることはできない。正造は思うところあって議員を辞職します。そして、天皇への直訴をしようとします。それは未遂で終わり、世論もあって正造は極刑を免れます。
ここで、県は汚染のあった下流の村を沈めて貯水池にすることにします。そこですべてを収めるということですね。最終的には谷中村がその対象になり、買収の手配が進められます。正造は谷中村に住み買収・廃村に反対する運動をはじめます。
しかし、
谷中村は貯水池になりました。
それでも正造は動いていました。
しかし、もう身体は限界でした。支援者を訪れた際に倒れ、しばらくして逝去しました。享年71歳。運動にすべてをつぎ込み、倒れたときは無一文、袋のなかには聖書とちり紙だけが入っていたそうです。
失礼ながら端折りましたが、これは小学校の国語の教科書に割と最近まで載っていたと思われる話です。Louさんもおぼろげに覚えていました。ご存じの方はたいへん多いでしょう。
改めて書くこともないかもしれません。すいません🙏
それから長い時間が経って、
渡良瀬遊水地となった周辺一帯は自然のオアシスとなりました。
〈栃木県の南端に位置し、栃木・群馬・埼玉・茨城の4県にまたがる面積33km²、総貯水容量2億m³の我が国最大の遊水地である。〉
(上記サイトから引用)
それは壮大な「復活」の流れなのかもしれません。もちろん、明治の頃の復活ではない。過去に学びながらの、姿を変えた、未来に向けての復活です。
昨日の火事で人家に延焼しなかったということです。よかったです。
焼失面積が広大ということですが、一日も早い再生を願っています。
そして、
火は谷中の辺りで止まったと。
それを聞いたので、この記事を書く気になりました。
正造さま、どう思われますか。
さて、今日の曲です。
昨晩の鮎川誠さん逝去の報に気が遠くなりました。
鮎川さんのことは本当に……書けないです。日本におけるBluesということでは書けることがあると思うのですが……ちょっと……。
ギターがカッコいい、イカした曲をかけさせていただければと思います。
Sonhouse『キングスネークブルース』
そして、このバンド名のもとになった方の、ギターが入っていない曲を。
Son House『John The Revelator』
ちなみに、John The Revelatorは「預言者ヨハネ」のことです。
心から、ご冥福をお祈りします。
尾方佐羽
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