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コンヴィヴィアル・テクノロジー

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単著『コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』がBNNから5月21日に発売されました。行き過ぎた現代のテクノロジーは、いかにして再び「ちょうどいい道…
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#わかるとつくる

HACSで考えるコンヴィヴィアルなデザイン

『コンヴィヴィアル・テクノロジー』を書いたことがきっかけとなって、技術哲学に関わる方々と議論する機会ができたのだが、その中で基礎情報学のHACSと呼ばれる概念モデルに出会った。とても興味深く、ビジネスやデザインなど幅広い分野で「使える」考え方だと思っていて、最近、講演や取材やインタビューなど、ことあるごとに紹介しようと試みているのだが、これがなかなかうまく伝わらず、毎回もどかしく感じている。

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能動的推論とAI

能動的推論とAI

拙著『コンヴィヴィアル・テクノロジー』や、このnote、寄稿した記事やトークイベントなどでも度々紹介している「予測する脳」の話。この数年、注目を集めつつあるようで、昨年はこの原理を提唱したカール・フリストンが著者に名を連ねる本が日本語訳もされた。

なかなか難解でじっくり読む時間も取れないままだったが、ようやく読み始めてみることにしたので今回はその一部を紹介してみたい。

心、脳、行動の統一原理ま

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人間とAIについてのAIとの対話

人間とAIについてのAIとの対話

ChatGPTをはじめとする大規模言語モデル(LLM)を活用したAIが話題である。大規模言語モデルは数十億、数百億単位のパラメータ数をもつと言われるが、そもそもパラメータ数とは何のことだろう。脳の神経細胞の構造を模したニューラルネットワークにおいてのパラメータ数は、脳でいえばニューロンの数やニューロン同士をつなぐシナプスの数ということになるだろうか。

この記事によれば、はっきりとはわかっていない

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生物から見た世界〜「環世界」とは何か

生物から見た世界〜「環世界」とは何か

前回書いたように、「情報環世界」は「環世界(Umwelt)」という概念を拡張し、現代の情報社会に適用した概念だ。そこで『情報環世界―身体とAIの間であそぶガイドブック』を読み解くために、まずは「環世界」とは何かをもう少し紹介しておきたい。

コウモリであるとはどのようなことか東京郊外の一軒家に住んでいた時のこと。ある日の深夜、2階で寝ていると1階の玄関ドアの内側にぶら下げていた小さな鈴がチリンチリ

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ニュー・ダーク・エイジ

ニュー・ダーク・エイジ

とある山あいの駐車場で白線で囲まれた円から出られなくなってしまった「自動運転車」の動画をご存知だろうか。この作品の作者であるジェームズ・ブライドルは、「自動運転車」自体もDIYで開発してしまうほど自らテクノロジーを駆使しながら、一方で哲学や美学など人文学にも精通し、テクノロジーに対する鋭い洞察に基づいた作品や論考で注目されているイギリスのアーティストであり思想家である。

「破線側から実線側へは白

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フィルターバブルと環世界、対話と共話

フィルターバブルと環世界、対話と共話

2017年にNTTインターコミュニケーションセンター(ICC)で開催されたシンポジウムに登壇した5人のボードメンバーを中心に、さらに議論を深める場としてはじまった「情報環世界研究会」だが、ボードメンバーの間で当初から共有していたテーマの一つに「フィルターバブル」があった。

フィルターバブルとは?世界の人々を繋げ、オープンなものにするはずだった情報テクノロジー。それが今や、データとアルゴリズムによ

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予測する脳

予測する脳

ある日学校から帰ってくると、テーブルにリンゴが置いてあった。でも、これはほんとうにりんごだろうか。もしかしたら、これはリンゴじゃないのかもしれない。もしかしたら、見えてない反対側はミカンかもしれない。もしかしたら、なかはメカがぎっしりかもしれない。もしかしたら、実は何かの卵かもしれない。もしかしたら…。
「考える」とは、自分にとっての「当たり前」から飛び出して「可能性」の世界への旅をすること。ヨシ

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世界に変えられてしまわないために

世界に変えられてしまわないために

「創造性を身につけるためにはどうしたらいいですか?」
トークイベントや学生向けの講義で、こんな質問をされることがある。その度にアイデア発想のヒントだったり、作品をつくる時に気をつけているポイントについて話すのだが、以前からこの質問自体にいつも何か違和感を感じていた。自分はたしかに「クリエイティブ」と言われる仕事をしているが、創造的であること自体を目標にしてきたわけではないし、昨今の「これからはAI

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自立と依存

自立と依存

自立とは依存先を増やすことである。

脳性マヒの障害を持ちながら医師としても活躍され、現在は東京大学先端科学技術研究センター准教授として「当事者研究」などの分野でも注目されている熊谷晋一郎さんの言葉である。

一般的に「自立(independent)」とは「依存(dependent)」の反対語であり、自立することは、誰にも依存することなくスタンドアローンになることだと思われがちだが、決してそうでは

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寛容と不寛容

寛容と不寛容

寛容は不寛容に対して不寛容になるべきか。

自分と異なる多様な価値感を認め、ひとりひとりの違いを包み込む「ダイバーシティ」や「インクルーシブ」という言葉をよく目にするようになった。これからの社会でますます重要になる考え方である。金子みすゞの言葉を借りれば「みんな違って、みんないい」。しかし他者に対して「寛容」であることは実は言うほど簡単なことではない。まず、寛容は無関心とは違う。寛容であるためには

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ちょうどいい道具

ちょうどいい道具

【追記】初めての単著『コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』がBNNから5月21日に発売されました。行き過ぎた現代のテクノロジーは、いかにして再び「ちょうどいい道具」になれるのか——まさしくこの記事がイントロダクションになっているような、人間と自然とテクノロジーについて書いた本です。よろしくお願いします!

ウェブサイトも公開されました。扉絵になっているCGムービー

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