見出し画像

『継続するコツ(坂口恭平)』を読んだ。「継続」の捉え方が変わった。

生きのびるための事務がおもしろかったのもあり、それと関連する坂口恭平さんの本『継続するコツ』を読んだ。めちゃめちゃ刺さった。

タイトルだけ見ると、巷によくある継続の良さを伝える本のようだが、テイストがぜんぜん違う。

世の多くの継続本が「コツコツ継続したら、上達して、たくさんの良いことがありますよ〜」というメッセージだとしたら、この本は「好きなことを継続すること自体が幸せなんだから、他人の評価とか気にせずに今すぐやっちゃおうぜ。ずっとやっちゃおうぜ」である。

似ているが、ぜんぜん違う。

継続=幸せ

というとてもシンプルなメッセージを、これでもかと畳み掛けてくる。

「ガマンしてるけど、本当はお前ももっと自由に表現したいんだろ。やっちゃえよ。楽になるぜぇ」と言ってくるような感じがした。

自分の中に、表現したいもの、やりたいけどやれていないことが溜まっているのだろう。

けっこう毎日、楽しく過ごしているつもりだったけど、ぜんぜん、もっと表現したいんだなと、足りないんだなと、この本を読んで分かった。

ーーー

なぜ表現できていないのか。

たぶん色んな理由があるが、「すごくやりたいことは、ちゃんと評価されて、ちゃんとお金をもらえるような形でやりたい」という気持ちが足かせになっているかもしれない。理想が高い。

すごくやりたいことは、いくつかあるのだが、例えば、『ワークショップや対話のファシリテーター』は、長年、自分にとってやりたいこと・表現したいことの1つ。しかし、継続してやっているわけではなく、誰かが自分を指名してくれるときなどに、ときどきやっている。年に0~3回くらい。忙しくても頼まれたら、高い優先度で受ける。

だが、自分から「やりたいです。やらせてください」と言ったことはほぼないし、そもそも私がファシリテーターをやりたいことも、ほとんどの人が知らないだろう。

自分から手を上げて「やりたいです」と言った結果、誰からも依頼されなかったり、やったとしても評価されず、「自分には才能がないのか」などと考えるのが怖いから動けないのかもしれない。

単純に、準備にも本番にも気合を入れるから、時間やエネルギーを捻出できないという理由もある。

「評価されないかも」という怖さは「やっている自分が夢中になれればいったんOK」という基準にして、「時間やエネルギーを捻出できない」という課題については、スケジュールの組み方や優先度を見直してみる。

まだそこまで具体的になっていないが、そう書いてみると、やれそうな気がしてきた。というか、やりたい。

実は、来週末に、組織内対話のファシリテーターの依頼がたまたま入ったので、なんか、そういう流れが来ている気もする。

いいなと思ったら応援しよう!

小笠原 隼人
サポートいただけたら、最もお世話になっている奥さんに美味しいものを食べてもらおうと思います😃

この記事が参加している募集