たくさん、うごめいてる
榛谷泰明(編)『レトリカ 比喩表現辞典[第2版]』(白水社、1994)は、帯を読むと「もっと,ことばを!〔!は斜め〕 古今東西の文芸作品のなかから 1300項目・4000事例の比喩表現を集めた」辞典である。詩からの引用が多い。「著者名索引」があるので、誰が書いた言葉が引用されているか、速く、わかる。「大手拓次 …4, 19, 69, 156, 168, 216, 321, 376, 392, 421」。たくさん引用されていると思う。321ページには「林 はやし」の項目があり、大手拓次「二ひきの幽霊」から「黒と黄との交つてる鳥の毛のやうな林のなかにうごめいてるものがある。」