飲食店は本当に美味しいノンアルを作るべき
先日、森のようちえんのお父さんだけが集まって園主催の勉強会があったんです。
内容は「親子の性教育」というナイーブだけれど大事なもので、先におかあさんの会でこの勉強会があってとても好評で「ぜひこれをお父さんとも共有して話せるようにしたいので、父親向きにもやってください!」となって開催されたのでした。
栃木から講師の方を招いての2時間ほどの勉強会でとても有意義だったのですが、その話はまた今度。今日はその後にお父さんだけで懇親会をした時の話です。
ノンアルの選択肢ほぼない問題
お店は幹事のお父さんが見つけてくれた焼鳥居酒屋チェーン。飲み放題付きコース料理で3000円くらいとリーズナブルな感じで、ビールや焼酎なんかのいわゆる居酒屋ラインナップでの昼飲み。
これ、いつもなら全然よかったんですが、ちょっと仕事が立て込んでいてその日はその後に車の運転をする予定がありました。
だから僕は珍しくノンアルで通したんです。フリーランスなので飲み会自体がレアなのですが、さらにノンアルとなると人生初なのでは?という感覚でした。
で、思ったんですよ。別に酔わなくても楽しく会話できるなっていうのと、でもノンアルの選択肢が狭すぎなんじゃね?ということ。
別にアルコールと違ってソフトドリンクなんてガブ飲みするものでもないのですが、濃縮液を薄めためっちゃシャバいウーロン茶とか業務用パックのオレンジジュースとかしかない。ジンジャーエールすらない。
いや、たしかに3000円の飲み放題なんだし文句言うなよって思うのですが、有料でもいいからもうちょいちゃんとしたの飲みたいなと思ったんです。
そのお店らしいノンアルを作ってほしい
僕は常々、対案なき批判はクソだと思ってるので、対案を考えました。これはもう、ノンアルの選択肢を充実させるしかないです。
やっぱり時代的にも飲食店でのノンアルってこれから必須になると思うんですよ。禁煙、禁酒、筋トレの三キンがブームと言われていますから、遠からずノンアルで通す人は増えて飲酒人口は減るはずです。
と、なるとどーするのか?水商売と言われるようなお酒で稼ぐモデルは早々に限界がくるので、きちんとフードで稼ぐか、お酒を飲まないお客様にもちゃんと満足してお金を払いたくなるノンアルメニューを開発しなきゃいけない。で、その時のポイントは嗜好と健康。
健康はもうストレートにノンアル、低糖度や無糖はもちろん健康効果のあるやつです。お茶=ウーロン茶は古すぎるので、同じお茶でも数種類置くのが常識になると思います。
ルイボスティーやマテ茶やジャスミン、水出し緑茶や玄米茶に黒豆茶。何をセレクトするのかにお店の個性も出ますし、お茶って実はすごい種類豊富なので個性も付加価値も出しやすい。
お店とフィットするならローカーボ+プロテイン系とか、ビタミンとか希少栄養素などのサプリ系に振るのもアリだと思います。
そして嗜好に特化するなら、やはり大事なのは香り。フレーバーウォーターやハーブ入りのコーディアルなんかは感度の良いお店ではすでに取り入れられてますね。
サービスのおひやがちょっとレモンの香りのするものだったりは割と見かけますから、そのお店らしいシロップを作ったり、ソーダ割りやお湯割り+香りのオイル数滴なんかを選べれば、ノンアルなだけで蒸留酒と扱いは同じようにできるはず。
ちなみに、種類豊富なお茶でもちゃんとしたお茶なら香りも味わいも別物なので、これはきちんとお金をもらえる嗜好性も兼ね備えられます。中にはお酒顔負けの高級なお茶もありますしね。
コーヒーのシングルオリジンがあるように、お茶にだってシングルオリジンがあります。特に中国茶では顕著で、中にはあの山のあの樹の茶葉でという指定があるものも存在するとか。
実は茶道って超先読みの文化だった?
ここまで書いて思ったのですが、そう考えると実は日本の茶道って超先読みのめっちゃイケてる文化なのかもしれません。
ノンアルだし、器から空間から所作まで楽しめるものがたくさん散りばめられている。
今でこそ敷居あげまくって派閥作ってマウンティング合戦&上納金システムでだいぶダメになっちゃった感あるのだけれど、もともとそういう文化の土壌もあったわけだし、ノンアルの流れがきたら結構おもしろい21世紀版茶道みたいなものが生まれてくるのかもしれません。
「本当に美味しい、お金を払ってでも飲みたいノンアル」って飲みたい人結構いると思うんですよね。まず僕が欲しいし。
そんなわけで、吉祥寺のお店ではノンアルには結構ちゃんと力を入れたいと思っています。共同オーナーは陶芸家であり茶藝師でもあるのでガチの中国茶もやるとのことですし、お金を払ってでも飲みたいノンアルはちょっと研究してみます。
ーーーーー 追 記 ーーーーー
ノンアル勢からの反響が結構あるのでまとめておきますね。
これホント、飲食店さんみんなノンアルのこと本気出して考えたら結構客単価とかも変わるかもですよ?飲まない客はお金を落とさないって、思い込みかもしれませんよ?
なんと、noteに書いてくれた方もいらっしゃいます!
ノンアル派と飲みたい派が共に楽しめるお店って、まだまだ少ないですよね。これ、飲食店のみなさんはニーズあるはずなので取り組んでいきましょう。
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