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やる気スイッチの入れ方

仕事も予定も詰まってくる中で、一つお仕事をお断りすることになり、少しだけ余裕ができた。

そこで、ずーっともっとガッツリやらねば!と思ってのびのびになっていた吉祥寺の案件と、未回収だった追加工事もろもろの請求をしたりして、体制を整えている。

ここにきて急にやる気スイッチが全開に戻ってきて、ここでやらないとまた失速しそうなのでアクセルをベタ踏みする事にした。

僕はちょっと躁鬱の気があって、躁の時と鬱の時とで気分のムラもヤル気のムラも激しい。

この躁鬱の波は大きく見るとそれこそ年単位でくるものから、1日の中で数回切り替わる時とバラバラ。


例えば、高校卒業後に紆余曲折あり21歳で桑沢デザイン研究所へ入学し直した時も、1年目なんかはスイッチが入りっぱなしだった。

課題漬け+デザイン事務所のアルバイトで週に2〜3回の徹夜をしながら、意地でも最高評価を目指してた。

やり込んで納得のいくものを作るために、他の全てを諦めた。

ベッドの上はでかい板を敷いて作業机にし、その横の床で寝袋で寝ていた。常に仮眠。課題を熱中して作って、体力が尽きると仮眠して、起きるとまた作る。

あの頃は本当に狂っていたと思う。

今また、家族のいる状態であの生活をするのは父親としてはダメなんだろうけれど、年に1回くらいはあの狂ったような、まさしく熱狂的な仕事のやり方をしたいと思う。


やる気スイッチのありか

社会人になって、いわゆるデザイン事務所ではなくて大企業のインハウスデザイナーという道を選んだから、徹夜続きの製作環境からは離れることになった。

ある意味では創作バカになる道から、もっとビジネスよりの知識も踏まえたゼネラリストへの道へ舵を切った。

はからずも働き方改善の流れもあり、長時間労働の是正・産休育休の取得推進・定年再雇用・鬱病などでの離職の防止もろもろのシステムの整備が始まった頃だ。

こういう時、やはり体力のある大企業は強い。僕の給料は5年間でほとんど上がらなかったけれど、それでも居心地よく実務を通して鍛えながら育ててくれた前職の職場には感謝ばかりだ。

そうした中で、あの熱狂的なやる気スイッチのありかを僕は見失いかけた。

盲目的に自分の感覚を信じて突っ走るあの感覚。

一歩間違えれば人間的にも社会的にも死に直結するような危うい暴走感なのだけれど、得てして社会の壁を突破できる人というのは危ういまでの思い込みと熱量を持っているものだ。

独立するときも、死なない程度にブレーキを踏みながらコントロールしてうまく調整していた。

あれから6年になるけれど、そろそろ全力でアクセルを踏む瞬間を作ってもいいんじゃないかと思っている。


あぁ、そうだ。やる気スイッチのありかは探しても見つからないわけだ。

鏡を見て気づくように、ほかに熱量の高くてフィーリングのあう誰かを見ていて、自分にもそのスイッチがあった事に気づく。

そんな事を、昨日1日の強行スケジュールで長野県のわざわざリビルディングセンターを回って気づいた。

わざわざの平田さんとも少しお話しできた。男子野菜部の田中くんの話とかも出たけど、磯木さんと一緒に取材行ったのがもう5年前なのか。なんか色々繋がっていそうで、改めて自分のこれだ!という感覚を大事にしたい。


長くなるのでわざわざでの話と、リビルディングセンターでの話は別々に書くことにする。

1日強行で600kmくらい運転して、まだちょっと疲れも残っているけれど。心地よい疲れをひっぱりながら熱量の高いうちにこのエネルギーを自分のプロジェクトに突っ込んでみる事にする。


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