
一酸化炭素中毒に気をつけよう!
こんばんは。
タップダンサー・振付家・NPO法人あしおとでつながろうプロジェクト代表、おどるなつこです。
名乗りが長いのですが、この3つは毎日やっていることですので、どうぞよろしくお願いします!
ちなみに昨日はあしプロ練習会の開催日でした!年度末に向かって、今年度の成果を吟味しながら、特性ある人々と共に、来年度の展開を考えております。
循環的な暮らし
さて、ダンサーである私の暮らしは、割と原始的?です。東京出身〜神奈川在住ですが、子育て期に祖母世代の日本の生活文化に感動を覚え、以来、自然の循環をたっぷり愛しめるその暮らし方で、日々生活しています。
電化製品はPCとカメラとアイロン程度、火鉢、炭、薪、竈門、バケツ、箒、漆器、ちゃぶ台、そんなものたちと暮らしています。
↓1年前の動画ですが、バケツでお洗濯の楽しみ方!
ナチュラルかつ、持ち物の少ないミニマルな暮らしは、常に工夫がいるので、生活はほぼ遊んでいるようなことですw。そしてむしろ、時間的にも金銭的にも家事は楽になります!よかったらぜひお試しください!
しかしながら、今日はちょっと物騒な体験談となります〜!
木枠の窓からサッシへ
私はつい3ヶ月前の10月に引っ越しをしまして、ヒューヒュー風の通り抜ける木枠窓ガラスの昭和平家から、何度かリフォームを重ねられたアルミサッシの昭和平家へ移りました。
タップダンサーで自宅稽古場をDIY防音していますので、まず、アルミサッシの防音効果は喜びました。当然ながら、木枠とガラスの隙間が明らかに風を通している窓よりも、サッシ窓は鍵をかけると音漏れはほぼないのです!
これはつまり、気密性が高い、と言うことなんですね。
猫の通り道もあいてます
我が家には猫がおりまして、いつもどこかに猫の通り道をあけてあります。なので、サッシで気密性が高いとしても、家のどこかはあいてる、と言う安心感があります。
通気を安心と感じるのは、一般的ではないでしょうか?
私はやや閉所恐怖症気味なのか、冬でも、半屋外のように開口部を開け放ち、家の中に風を通しています。もちろん夕方には窓を閉め、縁側のかまどで火起こしした炭を屋内の火鉢に入れて部屋を暖めていました。
それでも、猫道もあいており、これまで特に問題はありませんでした。
BPMと血中酸素濃度
先週はちょうどタップの新作リハーサルを重ねていて、BPM(1分間に打つビートの数)の高い速い曲に取り組んでいました。BPMの高い曲というのは、単純にタップダンスの打数も増えますし、筋肉を速く動かすのでハアハアと息切れもします。息切れするというのは、筋肉に必要な酸素が足りなくなるからもっと取り込もうとすることで、タップはかなり有酸素運動でもあるのです。
速い曲だと中距離走ぐらいな身体負担だと思いますが、例えば3時間ぐらいの稽古中に10回ぐらいフルで通すのは、まあ普通かな。
しかしある日の稽古中、まだ1回通しだだけなのに、どうも筋肉がまるで動かないのです。そして、尋常でなく脈拍が高く、こめかみの血管もどくどく言っています。おかしいなあ、私そんなに体力落ちちゃったのかしら?
立ち上がると眩暈がします。けれどもう一度録音のために踊ってみて、いつになくズルズルとした音を聴きながら
(いや。マジでやばい...なんだこれ?何か別のこと?)
ふと、一酸化炭素中毒が思い浮かび、ふらふらと台所に行き、猫の通り道前で酸素を吸いながら検索してみました。
ビンゴ!
意外と身近な一酸化炭素中毒
勘は当たり、BPM速く踊っている間に、酸素ではなく、気づかずに部屋の上部に溜まっていた大量の一酸化炭素を吸ってしまい、血中酸素濃度が極端に低くなり、身体中へ酸素が行き渡っていなかったようでした。爪の色は変わらないのに、手の指先なども冷たすぎます。
閉めきった室内において換気を行わずに機器を使用して燃焼していると、酸素不足になります。このように酸素不足の状態で燃焼することを不完全燃焼といいます。
(中略)
本来、血液中のヘモグロビンは酸素と結びついて全身に酸素を運んでいるのですが、一酸化炭素は、酸素に比べると抜群の相性でヘモグロビンとくっついてしまいます。なんと約200倍も結びつきやすいといわれております。そのため、酸素がヘモグロビンと結合できなくなり、身体の臓器に酸素が行きわたらなくなり、全身が酸欠状態に陥ってしまいます。これが一酸化炭素中毒です。一酸化炭素は無色・無臭で気が付きにくいのが特徴です。
(南22条おとなとこどものクリニックのブログ)より
しばらく冷たい空気を存分に吸って、めまいの様子を見つつ、119連絡するかも検討しながら、症状と対処法などいろいろ調べていました。ふむふむ、締め切って暖房する寒い地域の自治体HPには、必ず注意喚起のページがあるのだなあ。
おそらく大丈夫なレベルだろう...深呼吸だけでおよそ回復してきました。
血中酸素濃度も酸素吸い直していたら自然に戻るんだろうか。後発性の後遺症がでる場合があるらしいから気をつけておこう。
防音稽古部屋の換気もし直して、夜の寒気をたっぷりと吸い込みながら、キリッと澄んだ星空を眺めていました。
足の筋肉も脳も瞬時に、酸素が足りない状況を伝えていたんだな。
適切に酸素が全身の筋肉に行き渡っているから踊り続けられる。
立って走り回るような稽古のおかげで気づけたようなもので、じーっと座ってPC仕事していたら、気づかずにうっかり橋を渡っていたかも。
火鉢は常に通気されている台所へ。
稽古場の防音は、かなり気密性高く効いているってことでもある。
血中酸素濃度ってこれまで気にしたことなかったけれども、急激な変化も知らせてくれているんだな。
火鉢、竈門、薪、炭火、自然の循環を取り込んだ暮らしは、それだけ繊細なバランスで成り立っているということ。
時代によって変わってきた住宅の構造との兼ね合いなど、よく見極めないといけないことと、肝に銘じた一件でした!
まだまだ寒いけれど、十分に酸素を吸いながら稽古して、うららかな春を迎えたい!!!
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