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【詩】海月

水面がゆらゆらと揺れている

白い砂が透けて見える

太陽の光が不規則な菱形を幾つもつくる

菱形の光が歪みながらキラキラ光る


たぷたぷ たぷたぷ 水面に漂う

たぷたぷ 揺れている

たぷたぷ もう少しこのまま


長いことそうしていたら

僕は海に溶けてしまった

もう海の一部になった

透き通った水とからだ


このまま揺られていようか

それとも深く沈んでどこまでも

太陽の光も届かない

暗闇に落ちていくように


たぷたぷ たぷたぷ

揺れようか

たぷたぷ たぷたぷ

落ちようか

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田中もなか
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