#888 自分が持っている”前提”を言葉にしてみよう
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
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今日の放送は、「自分が持っている前提を言葉にしてみよう」こんなタイトルをつけてお話をしたいなと思います。
自分が持っている前提を言葉にしてみよう。
マインドセットをテーマにした放送にいただいたコメント
どうしてこのテーマかというと、先々週の放送と、そこにいただいたコメントがきっかけになっています。
対象の放送は、先々週の火曜日、6月27日の放送だったんですよね。
『#876 「まずマインドセットを変えねば」の考え方を変えよう』
これは、よく「マインドセットを変えなきゃいけないよね」こんな言葉が普通に交わされたり、自分としてもそう思っちゃうことがあるんですけど、マインドセットが変わって、そこから行動が変わると思いがちなんだけれども、実際は私たちの過去を振り返っても、まず行動が変わって、行動の結果、手ごたえがあるとか、「その行動をしてよかった」と、得られた体験とか経験を通じて、最後にマインドセットが変わる。
実際に自分のケースで振り返っても、こういうもんじゃありませんか?そんな話をした回だったんですよね。
この放送回にはなっこさんからコメントをいただいておりました。
はなっこさんのコメントです。
【マインドセットを変えよう、たしかによく聞きますが、そこへさらに踏み込んでのお話をありがとうございました。
行動から変えること、気持ちが落ち込んでいても笑顔を作ると、少し気持ちが明るくなるのと同じだなと思いました。
自分も行動の積み重ねが習慣になり、今のマインドセットを作ってきたと感じます。
改めて理解が深まりました。】
こんなコメントをいただきながら、さらに追加でこんな疑問をいただいたんですね。
ちょっと要約します。
【一方で、最初に「じゃあ、やってみよう」と思うのも気持ちじゃないですか。
そういう意味では、気持ちからという見方もできるような。
だから最初のきっかけとなる意識や気持ちの変化と、あと、後からついてくるマインドセットの変化の違いって何なんだろう?】
こんなつぶやきもいただいてまして、これはすごく大事なところだよなと思いまして、今日の放送に至るという感じです。
はなっこさん、コメントをありがとうございます。
はなっこさんの素朴な疑問を放送にさせていただきます。
マインドセットと小さく変化を繰り返す気持ちは違うものなのか?
何がすごく大事なことを言ってくれているかというと、そもそもマインドセットって何だろうな?ここと、小さく変化を繰り返す気持ちと、そのマインドセットは違うものなのか?こんな観点をまさに投げ込んでくれておりましたので、ここを取り上げちゃおう。
それが今日の放送の趣旨です。
聴いてくださる皆さん、そしてコメントやリアクションをくださる皆さんと、まさにコミュニケーションをしながら作っていく放送という感じですね。
クエスチョンは、マインドセットというものと、小さく自分の中で変化を繰り返す気持ちは違うものなのか?
まずこの疑問ですけれども、はい、違います。
マインドセットって、自分の中で小さく変化を繰り返す気持ちとは、やっぱり全然違うものなんですね。
もっと強固で固定的なもの。そんなイメージを持っていただけると、対比がイメージしやすいんじゃないかなと思います。
「マインドセット」とググってみると、いろんなサイトがあるんですけど、だいたいどの解説も同じトーンで、マインドセットは、文化とか、価値観とか、そこにある社会通念とか、育ってきた環境、経験、その人の気質や性質、これらをもとに形成される固定概念とか、もしくは、思考や行動のパターン。しかも無意識レベルに根付いたもの。こんな感じで位置づけられてるんですよね。
ここにあるように、無意識レベルの思考行動パターン、そしてその根底になる固定概念、こういう表現を見るだけでも、強固だし、例えば、「誰かの話を聞いたレベルで、変わるもんじゃないな」そんなところは思うんじゃないかなと思います。
例えば、社会通念の中で形成されているマインドセットの一つに、学校は行かなければならない。もちろんそう思っていない人もいるけれども、割りと無意識レベルではこんなふうに考えちゃうなと思いますし、これまで受けてきた教育や関わり、そして自分自身の経験の中から、「人に迷惑をかけてはいけない」こういうマインドセットも、私自身も割りと強固に形成してきたななんて思ったりします。
いろんなマインドセットと持っているんですけど、マインドセットによって、私たちは見るものとか聞いたものを、何が好ましいことで、何が好ましくないことか?こういう認知をして、結果としての選択と行動を選んでいく。
何を選んで、どうしていくかは、割りと自分の中にあるマインドセットがベースになっていることが多いんじゃないかなと思います。
これが、個人レベルだけではなくて、集団の中で形成されていくという部分も大きくて、これが仕事をしている私たちにとっては、自分たちが所属するチームの文化だったり、組織文化レベルで持っているものもある。
例えば、転職したり、もしくは、仕事を通じて違う組織やチームと関わったときに、「基本的に考え方のパターンが違うんだな、何を大事にしているかの価値観も違うし、その結果、どういう行動をたくさん取っていくか、この行動パターンも全然違うんだな」そんなふうに感じることもあると思いますが、これはまさに持っているマインドセットの違いから感じる違いであったりしますよね。
ここまで話してみて、改めてくれぐれもマインドセットが良いとか悪いという話じゃないんですよね。
例えば、今、自分が生き生き生きることにつながっているとか、チームとしていいパフォーマンスを発揮することにつながっている、事業をガンガン前に進めていくことにつながっている、そういう強みの源泉も、マインドセットにあるというケースが多いと思いますし、一方で、自分が望ましい方向に行く時に足を引っ張ってしまう、そういうケースもある。
前回の放送も、「まずマインドセットを変えねば」の考え方を変えようというものでしたけれども、なんで「マインドセットを変えねばならぬ」と思うかというと、環境の変化に応じて、変わることが必要になるケースが往々にしてあるので、先々週の放送があんなふうに生まれたり、今日もまたこうしてマインドセットを取り扱っているという、こんな流れでしょうか。
無意識レベルを、意識下に
ちょっと前提が長くなっちゃって、今日の放送は?というところですけれども、今日の放送は、自分が持っている前提を言葉にしてみよう。
言い換えると、自分やチームが持っているマインドセットを言葉にしてみよう。
これを平易に言い換えたものなんですけど、前回放送の「まずマインドセットを変えねば」の考え方を変えて、行動を変えることで、体験や経験を上書きしながら、最後にマインドセットが変わるといいよね。
それは前回の放送でしたけれども、今度はもっとさらに平易な、「ここが意外と大事だよ」という着眼点をプラスオンできればと思うんですけれども、それが、自分やチームが持っている前提を言葉にしてみよう。
なんでそこかというと、こうやって解説しながら思うと、私もいろんなマインドセットを持っているなと思うんですけど、結構無意識レベルなことが多いので、普段は自分がどういうマインドセットを持っているかって、なかなか気づかないんですよね。
なので、いきなり何か変化を起こそうとするんじゃなくて、その変化にブレーキをかける自分が持っているマインドセット、変えたい対象のものを言葉にする。
何を持っているか、自分が知ってる状態になる。
これが割りと大事な一歩かもしれないよ。
そういう観点です。
例えば、今までは堅実にやってきたけれども、ここからちょっと環境も変わっているし、みんなで挑戦していかなきゃいけないな。そういう状況があったとするじゃないですか。
でも、今までは堅実にことを前に進めることが推奨されていたし、堅実な仕事を実現するのに必要なコミュニケーションの取り方だったり、仕事のやり方になっていたから、堅実さを重んじるマインドセットを挑戦的なマインドセットに変えるって、普通に考えても難しいじゃないですか。
そこをいきなり無理に変えにいこうとするんじゃなくて、まずそもそも自分たちはどういった前提、マインドセットを持っているか、みんなで言葉にしてみる。
例えば、「確かに完璧な計画を立ててからじゃないと進めちゃいけない、こういう考え方は、結構根強く持っているよね」とか、「何が成功かというと、計画通りにことが進むことが成功だなと感じるし、一方で、計画通りにことが進まない時に、失敗したなと思っちゃうよね」こんな感じですね。
言葉にして自覚することが変化への一歩
これを言葉にしてどうするかというと、言葉にすることで、「これからは新しいテーマに関しては、3割ぐらいの精度でもやってみるということをチームのスタンダードにしてみようか」とか、もしくは、「途中で計画を変えなきゃいけないことを失敗だと思わずに、ブラッシュアップって呼ぼうか」みたいな。
自分たちがどんなマインドセットを持っているかを認知することによって、無意識での発動に気づけるようになるし、じゃあそれをどんなふうに切り替えられたらいいか、変化後のゴール感も仲間と共有できるので、みんなで向かいたい方向に向かって変わっていく、もしくは、変化をお互いにサポートし合うということもできるんじゃないかなと思います。
こういうのはいろいろありますよね。
なんか会議を変えたいんだけど、静かだな。じゃあ、どういう前提があるんだろう?発言するなら、結論を言わなきゃだめという思い込みがあるのかな?とか、もしくは、そもそも会議は口を挟んじゃだめという前提を持っているかもしれない。
あくまで例えばですけれども、こんな感じです。
ということで、マインドセットをテーマにした二本目の放送を、今日は「自分が持っている前提を言葉にしてみよう」というタイトルでお届けさせていただきました。
自分自身、もしくは、チームを変化させていきたいと思っている方に、ちょっとでも役に立つとうれしいなと思います。
そして、放送のきっかけを作ってくれたはなっこさん、いつもありがとうございます。
今日の放送は以上です。
肝心なことをお伝えし忘れていました。
マインドセットの変化にひもづいて、先々週と今日と、二本の放送させていただきました。
先々週の放送をセットで聴いていただけるといいなと思いますので、一本目のチャプターにリンクを貼っておきますので、よかったら聴いてみてください。
いよいよ来週!7月の90分腹落ちセミナーは「プレイングマネージャー」
今日は、お知らせがございます。
皆さん、今月の90分腹落ちオンラインライブが、いよいよ来週となりました。
今月は楽しい楽しい、ゲスト回ですね。
土曜スペシャル対談に登場いただいた、パーソルプロセス&テクノロジーの小野さんを交えた、おなじみ沢渡あまねさんとの3人でのトークライブです。
今回のキーワードは、「プレイングマネージャー」。
タイトルは、【プレイングマネージャーの成果の出し方を変えるヒント~未来志向チームに必要なスキルと組織としての支援】でございます。
プレイングマネージャーのスタイルを否定するのではなく、なぜならば現実に多くの人が、プレイングマネージャーとしてチームを引っ張る、こういった条件そのものが、大きく変えられる、変わる対象であるということって少ないと思うんですよね。
なので、プレイングマネージャーを否定するのではなく、プレイングマネージャーとしての成果の出し方をみんなで変えていこう。
これが今回の90分腹落ちオンラインライブのテーマです。
いろんな立場の人に幅広く来ていただけたらうれしいなと思いますので、おもしろそうじゃんという方は、来週7月19日水曜日の10時から11時半までのお時間で、ぜひお誘いあわせの上お越しください。
もし都合があって、聴きたいけれども行けないという方は、申し込みの手続きをしておいていただきましたら、終了後にアーカイブの動画配信もございます。
こちらも良かったら活用くださいね。
いよいよ来週開催、7月19日の90分腹落ちセミナーのリンクは、こちらの放送に貼っておきます。
ぜひ遊びにきてください。
最後までお聴きいただきありがとうございます。
今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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