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#1080 体制や環境変更のストレスを小さくする3つの方法

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

体制変更を機会に変える視点

今日は、毎週木曜日恒例の一緒にチャンネルを運営するなつさんの質問コーナーをお届けしていきたいと思います。
早速いきましょう。
今週のなつさんの質問はこちらです。

【この時期は、花粉と戦っているなつです。】

本当に花粉症の季節ですよね。なつさんがつらそうな様子が、オンライン越しでも見られます。
症状が軽く短く済むといいですよね。

【今日の質問は、体制変更を機会に変える視点についてです。
これから春に向けて、入退者や異動などでチーム体制が変わるというリスナーの皆さんも多いのではないでしょうか。
メンバー同士の関係性や業務に慣れていると、変化に対して不安に感じたり、新しいメンバーでの体制作りやチーム作りに試行錯誤をされているリスナーの方もいらっしゃると思います。
チームができるだけ早く機能する体制を作るために、リーダー視点とメンバー視点、それぞれの立場でできるポイントについて教えてください。】

なつさん、いつもありがとうございます。
本当に時事テーマを拾ってきますよね。
ツボをおさえてくるなと思いながら、質問を取り上げています。

改めて今週のなつさんの質問の概要はこちら。
体制変更を機会に変える視点ということで、タイトルをつけていただきました。
春に向けて入社異動、期初などでチームの体制が変わるシーンを想定し、チームができるだけ早く機能する体制を作るためにリーダー視点とメンバー視点、それぞれの立場でできるポイントを教えてください、こんな質問です。
小田木所感ですけれども、一緒に考えていきましょう。

移行期間には一定のストレスが生じる

まず皆さん、なつさんの取り上げていただいたシーン、どうですか?
入社とか異動とか、期初なんかでチームの体制が変わるシーン、こういうシーンは本当にあるあるですよね。
慣れた環境や前提が変わるのを、一般的に移行期間というんですけど、移行期間は一定のストレスが生じるなというところは、私も含めてみんながうなずくんじゃないかなと思います。
さらに、移行していく期間に加えて、たぶん多くの場合が「うまくやらなきゃ」とか、「早く慣れなきゃ」とか、「早く結果を出さなきゃ」と焦るんですよね。
なので、ただでさえも一定のストレスが生じる移行期間に、「やらなきゃ」「慣れなきゃ」「早く」みたいな感じで焦りが加わって、それなりにしんどい期間になる。
これを早く上手に抜けるためのステップみたいな観点で、なつさんに投げ込んでいただいたんだと思います。

今、言ったような分かりやすい変化、移行期間は想像がつくと思うんですけど、意外とこれに加えてあるのが、例えば、上司が変わっただけとか、担当がちょっと動いただけとか、メンバーの異動があっただけ、自分としてはそんなに大きくない変化だと思っていたことが、想像以上にいろいろ大変だと後から感じることもあると思うので、移行期間というのは、見た目の派手さに関わらず、気づくとどっぷり移行期間の真っただ中にいたということもあると思います。
私自身も結構な頻度で移行期間をおきますし、そういう意味で移行期間を越え続けて、こうじゃないかなと思うところもありますので、今日は小田木所感ではありますけど、移行期間をうまく進めるためのポイントを三つほど紹介したいと思います。

体制や環境変更のストレスを小さくする3つの方法

なつさんは、メンバー視点とリーダー視点でと書いてくれましたけど、私が今から紹介するポイントは、メンバーもリーダーも同じだなと思っていますので、ぜひこれをチームの仲間と一緒にやってもらえるといいなと思います。

移行期間だと認識し合う

ということで、まず一つ目なんですけれども、移行期間だと認識し合う
これが本当に起点だと思います。
「今、移行期間だよね」とか、「これから私たち移行期間に突入するよね」これをみんなで認識し合う。
これは、うまく進める上での大事な一歩目のポイントだと思います。
ここからしばらくストレスを感じやすい期間に入るねとか、だからきっとしんどいこともあるよね、だから抱えずに力を合わせて進めていこうねとか、迷うことがあったら相談してやっていこうねと、今までの延長線上じゃない期間、ステージに入った、もしくは入るということを、仲間と認識し合う。
これがあるかないかで、めちゃくちゃ違うなと思います。
「え、それだけなの?」と思うかもしれないんですけど、この効果は本当に絶大ですので、例えば、上司が変わってみんながそれぞれに思うことがあるだろうけれども、昨日の延長線上のように仕事を続けているみたいな環境があったら、ここから新しいリーダーと一緒に新しいチームになっていく移行期間に入るよねと言って、みんなで認識し合う、そこにリーダーも一緒になって、早くみんなで慣れていこうねって言い合える。
これが本当に一番最初の入り口だと思います。

期間を見積もる

二つ目は、期間を見積もる
私はこれを転職のポイントとかでもお伝えしてきたと思うんですけれども、移行期間がどれぐらい続きそうか見積もりし合う。
これもめっちゃ大事だと思います。
慣れるまでどれぐらいかかるかなということを、仲間と一緒にちょっと数字にしてみよう。3カ月ぐらいかね?いやいや、半年ぐらいはかかるんじゃない?と。
もちろん早く移行期間が終わってほしいというのはあると思うんですけど、一方で冷静に客観的にこれとこれとここまで変わるということが見えたときに、3カ月ぐらいで慣れていけるといいよねとか、期間を具体的に見積もるのがめっちゃ大事です。

なんでこれが大事かというと、ちょっと想像してくださいよ。
永遠の暗闇とか、出口のない迷路とか、ゴールのないマラソンとか、最悪ですよね。
私も含めて普通の人は、永遠の暗闇も、出口のない迷路も、ゴールのないマラソンも、頑張れないと思うんですよ。
だってどこまで頑張っても、明けない暗闇という状態ですし、ゴールが見えないと感じると、感じるしんどさも倍以上だと思うんですよね。
過去を思い返していただきたいんですけれども、例えば、初めての育児で、いつまで続くのかも見えないし、何より経験がないし、こんなに大変だなんてということに驚きながら、目の前のことにいっぱいで、先を考える余裕すらもなくて、これはやっぱりしんどいですよね。
でも、経験があったり、ゴールが見えていることに対しては、やっぱり感じるしんどさは全然違うと思うので、これと同じ。
ポイントの二つ目は、期間を見積もる。
みんなで「移行期間を抜けるまでにいったん目安は3カ月ぐらいかな、じゃあ、3カ月はちょっと協力し合って頑張ろうよ」と言い合えるだけで、全然違うなと思います。結果、うまくいくと思います。

起こることを予測する

最後の三つ目なんですけれども、起こることを予測するです。
これも、リーダーもメンバーも一緒になってみんなでワイワイできれば、なお効果大。
該当の移行期間にどんなことが起こりそうか、みんなで言い合う、言葉にし合うという感じですね。
例えば、対象の移行期間が体制変更だったとして、「この期間は、誰の仕事か分からないものが結構出そうだよね」とか、「これまでのやり方と違うから、オペレーションに結構混乱がありそうだよね」とか、「すぐにはうまくできなくて、自信を失っちゃうかもしれないな」とか、「たぶん疲れやすくなるから、これまでよりも疲れちゃうからネガティブ思考を発動する時もあるかもしれないな」こんな感じです。
これも想定があるのとないのじゃ違うし、予測して何をしたいかというと、予測することで個人ごとではなくてチームごとにして、例えば、すぐにうまくできなくて、自信を失いそうだなとか、モチベーションが下がりそうだなという場合は、じゃあ、お互いにフォローをし合って励ましあっていこうよみたいな感じで、予測できるとチームごとになるし、チームごとになるからみんなで備えたり、フォローをし合ったりして、乗り越えていけるというメカニズムだなと思っています。

ということで、移行期間をうまく進めるためのポイントとして、移行期間だと認識し合い、そして期間を見積もり、そしてみんなでワイワイと起こることを予測し合う。
こんな感じでお伝えしましたが、小田木所感としては、これはめっちゃ使えます。
いろんな移行期間に私的にはかなり効果があると思っていますので、「本当にそれだけで?」と思うかもしれないですけど、ぜひ移行期間に突入の際には試していただきたいなと思います。

移行期間は私たちを強くしてくれる

さらに、何度か混乱を伴った移行期間を抜けての感想ですけど、移行期間は私たちを強くしてくれるなと思っています。
その時はしんどいですけどね。
私たちがこれからキャリアを歩んで、人生を終わるまで歩きぬこうとすると、たぶん私たちの人生にはまだまだ何度も移行期間がありそうですよね。
なので、この経験が多様な経験の深みを与えてくれるし、これからも続く移行期間に対して、私を一段成長させてくれたなって言えるような移行期間への向き合い方ができるといいなと思います。

前に私の知人が言ってたんですけど、「人生の豊かさってなんだろうね?」という話題で、自分的には人生の豊かさとは振れ幅の大きさだという考え方を共感していると言って、要は、超しんどいことと楽しいことと、この振り幅が大きければ大きいほど人生は豊かなんじゃないかという物差しを自分は持っているよと言っていて、わ、すげえなと。
私的にはそこまで達観はできないかもしれないけれども、自分なりのペースで進んでいこう。そういう考え方もおもしろいな。
今はそう言える自分もいるなと思っています。

ということで、なつさん、今週もありがとうございます。

それでは、次のチャプターで「先週の一番放送とコメントありがとうございます」のコーナーをお届けしていきます。

先週の一番放送は、「良い問いを立てるためにすぐできる練習方法」

続きはぜひVoicyでお聴きください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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