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#249 独りよがりにならず、多角的な視点を持つには

今日は、またスクールのメンバーからもらったクエスチョンをもとに放送したいと思います。
最近、このパターンが多いですね。
私は、放送ネタに困らなくていいので、感謝しかないのですけれども、今日のクエスチョンはですね、『どうしたら自分視点に寄らず、多角的にものを見れますか?
こんなクエスチョンです。
【小田木さんの話を聞いていると、そもそもそれは本当か?という視点でいつも考えているなと思います。
どうやってそうなったのか?また、どうすればそういったものの見方、考え方ができるのか、これについて教えてください。】
こんな質問でした。

独りよがりにならず、多角的な視点を持つには

まず、ありがとうございます。
いろんな話をしながら、多角的にものが見れるなとか、本当にそうか?と本質を考えてるなって見えるようであれば、ちょっと嬉しいなって思います。
なぜならば、相当意識してやっているからです。
要は、自然ではなくて、意識してやっているうちに身に付いたと、そういうことなんですね。
私は、もともとそういうものの見方が、割と決定的にできないタイプでした。
こうかな?って考えると、こうにしか考えられないとか。
そして、自分中心の独りよがり的なものの見方がなかなか手放せない
これがかなりありましたね。
そして、さすがにこれじゃまずいでしょうということで、課題に気付き、30代前半からたぶん意識しはじめて、今に至るのですけれども、意識して少しずつそういう考えができるようになっていた手ごたえって、めっちゃ大きく感じています。

まず考え方が変わった手ごたえから話をすると、どんな手応えを持ってるかというと、まず一つは、仕事の質がやっぱり格段に上がりますよね。
仕事の質って何か?
例えば、物事を前に進めるために作成する企画資料といったものもそうですし、日々の一つ一つのタスクの質とか、ミーティングをした場合のミーティングの質、こういったものがやっぱり変わったなって思います。
あとは人間関係の質、これも変わったと思います。
平たくいうと、相手のことをちゃんと理解するっていうのも、自分に対して多角的なものの見方ができるっていうことが、やっぱりつながっているなって思います。
自分に対して一面的なものの見方しかできなかったり、自分の本質を理解するといったことが難しいと、やっぱり相手のことを自分とは違うものって捉えて、さらにそれを受け入れるというのが難しかったなと思いまして、そういう意味で、人間関係の質、コミュニケーションの質が変わったなと思います。
最後3つ目がですね、生きやすくなりました。
それちょっと大げさじゃない?って思うかもしれないですけれども、でも本当に生きやすくなります。
以前、『悩むと考えるは違う』というフレーズを放送でもふれたことがあったと思うのですけれども、ぐるぐる悩んでたことが、前に向かって考えを進める、これにシフトできたというのも、考え方の変化かなって思います。
#77 今のままじゃダメだと自己嫌悪に陥ってしまうというお悩み~あきポンさんのコメントより~)
その中で、自分自身の固執した変な思い込みを手放せるようになりましたし、そういうふうに考えたり、見たりすることができると、本当に楽ちんなんですよね。
自分本位のものの見方しかできないとか、一方で、相手が自分をどう見ているかだけが気になっちゃって、なかなか自分を出せない。
これって両極端なのですけれども、どっちもものの見方が一面的に偏っちゃっている時に生じるのかなって、今だったら振り返ってそう言えるようになりまして、なので、楽に生きられるようになりますということも私は言えるんじゃないかなと思います。

多角的な視点を持つために意識すること

そんな前置きはいいから、じゃあ、何を意識したのか?っていう話ですよね。
振り返ってみると、ベースがロジカルシンキングみたいな考え方をきちんと学んだということも大きいとは思いますが、そこから自分ツッコミ力を磨く
これがやっぱり最大のポイントじゃないかなと私は思います。
自分に自分で突っ込む。
だから自分ツッコミなんですけれども、具体的にどうやって突っ込むのか?
今回質問をもらって、私も「何を突っ込んでたっけ?」と思って、整理をしてみると、大きく3つぐらいのブロックに分けられるかなと思いまして、完全なる私見ですが、シェアさせてください。
3つのブロックはどんなブロックかというと、一つは、何のため?
2つ目は、本当にそう?
3つ目は、で、どうする?
何のため?、本当にそう?で、どうする?
めっちゃ簡単ですよね。
この3つを自分に突っ込めるようになる。
これが割と私は一本目かなって思ってます。
実際に自分もそうしています。

『何のため?』っていうのは、「そもそも目的は何?」とか、「そもそもどうしたい?」、「そもそもどうなればいいの?」こんな感じのツッコミグループですよね。

次に、『本当にそう?』
これは、「そもそも何それ?」とか、「違う見方できない?」、「相手の立場に立つとどう見える?」これが『本当にそう?』ツッコミグループ。
割と批判的に一旦考えてみる。
これがこのグループに該当するのかなって思います。

最後三つ目が、『で、どうする?』グループですけれども、これは、「それからどうする?」というのもそうですし、「何について結局考えればいいわけ?」この考えるべきことをもう一回問い直すというのが、『で、どうする?』ツッコミグループかなと思います。

自分ツッコミで悩みが考えることとして前に進んでいく

ちょっといい例がないかなと思ったのですけれども、先週このチャンネルで、『減点方式の仕事でやる気が出ない』という放送させていただいたので、これを今回のツッコミブロックに当てはめると、どうやって考えていけたか、事例に当てはめてみたいと思います。
放送そのものは、ぜひ先週の『減点方式の仕事』という回を聴いてください。
#243 正確にできて当たり前?「減点方式の仕事」でモチベーションが上がらない)

まず、スタートの『何のため?』については、「目的は何?どうしたい?」というところですけれども、自分自身の考えたい目的であげると、例えば、やりがいを持ちたいとか、強みを認識したいとか、自信を持って仕事ができるようになりたいといったことがあると思うのですが、ここでもう一個突っ込むとですね、「そもそもその仕事の目的は何?」こっちの考えもできるんじゃないかなと思います。
そもそも何のための仕事?とか、何が求められている?こっちも考えられると、自分自身の考えたい目的ではなくて、そもそも仕事そのものの本質や目的について、まず考えを広げる事ができるかなって思います。

次に、『本当にそう?』という観点では、「そもそも減点方式って何よ?」とか、「具体的にどんなの?」、「全部そういえるの?それとも一部だけ?」、「違う見方できない?」、「自分の課題は?一方で、相手の課題は?」、「周囲からどう見えている?」こんなふうに考えていけますよね。

最後の『で、どうする?』ブロックについては、そこまで考えた上で、「じゃあ、ここから何について本質的には考えるべきことなのか?」これについて問い直すと、例えば、できて当たり前の業務以外に、チームの成果に貢献できる行動を洗い出したほうがいいなとか、自分の仕事に対する視野が狭くなっちゃってたなって感じたので、もう少し自分が求められる役割や仕事そのものの目的や成果について理解を深めた方がいいな。例えば、そうやって考えてみると、自分の仕事時間を何にどれだけ使うかということに課題がありそうなので、もうちょっと深めたほうがいいな、こんな感じで、お悩みが考えることとして前に進んでいくんじゃないかなと思います。
今のは、ベースの『減点方式』の放送を聴いていない方には、なんのこと?って思われたかもしれないですが、ごめんなさい、事例として扱ってください。

自分ツッコミ力を磨こう

ということで、今日は、多角的なものの見方をするために何に意識すればいい?ということで、『何のため?』、『本当にそう?』、『で、どうする?』自分で自分にツッコミを入れていくということを考えてみたのですけれども、この自分ツッコミをしていくと、考え始めたスタート時点から、考えるべきことが最後に変わっていく感覚というのを体感できるんじゃないかなって思います。
さっきの『減点方式』でいくと、スタートは、やりがいを感じたいけれども感じられない、どうしたらいいだろう?こんなふうに思っていたことが、例えばですけれども、自分ツッコミをした結果、できて当たり前の業務以外に、チームの成果に貢献できる行動を洗い出そうに変わる。
こういう感覚ですね。
これが、おそらく”深まる”とか、”本質に近づく”ということで、それを助けてくれるのが、自分ツッコミ力かなって思います。
私も日々ツッコミまくりですので、「そもそも」みたいな枕詞をつけながら、みんなで突っ込める力を磨いていけたらいいなって思いました。

ありがとうございます。
では、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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