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#1250 「良い批判」が機能する3つの条件(心理的安全性だけじゃない)

おはようございます。
小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで私たちの仕事の景色を変えるためのの日々に役立つヒントをお届けします。

いよいよ本日!9月20日はHRライブ2024「チーム体験×マネジメント」(当日参加も大歓迎~)

今日は9月20日金曜日です。
もう日付にピンと来ちゃいますよね。
今日の午前中は、HRライブ2024チーム体験をテーマにしたオンラインイベントの2回目です。

続きはぜひVoicyでお聴きください。

#良い批判をするには

今日は、Voicyさんの『 #良い批判をするには 』というテーマがを取り上げたいなと思って放送にさせていただきます。
批判というキーワードに対して、どんな印象がありますか?
頭に「良い」とついているのがポイントかもしれないですけど、良い批判ができることに手ごたえを持っている人もいれば、批判と聞いた瞬間、良くない思い出がよみがえるわという方ももしかしたらいるかもしれません。
これも見方を変えれば一つの体験ですよね。良い批判体験。これをどう作っていくのかについて、小田木所感ですけれども今日は放送をお届けしたいと思います。
それでは、本編をお聴きください。

今日は、『 #良い批判をするには 』こんなテーマを取り上げてお届けしたいと思います。
ちなみに批判の意味を改めて検索しますと、物事を判定、評価すること。そして良し悪し可否について論じること。
これが批判の意味だよと出てきて、大体想像通りですよね。
一方で、相手の攻撃や人格否定ではないということも確認ができると思いますので、物事の判定や評価、そして良し悪しや可否について論じること。ここにさらに「良い」という枕詞がついた「良い批判」を取り上げていきたいなと思います。

ノーリスクで批判しあえるのは、ベースに心理的安全性があるから

良い批判といえば、有名なあれですよね。健全な批判と心理的安全性
ちょっと前になると思いますが、Googleの組織での観察と研究プロジェクトを契機に、健全な批判というよりも心理的安全性というキーワードが圧倒的に広がって支持されるようになった、そんなことがありますよね。
簡単にまとめると、Googleさんが自分たちの組織を見渡して、高いパフォーマンスをあげるチームと、そうでないチームは何が違うのかの観察と研究をおこなった。そうした結果、仲良しなだけのチームでもなくて、ギスギスしたチームでもなくて、ノーリスクでお互いを健全に批判しあえるチームが最も高いパフォーマンスをあげるチームの一つのパターン傾向だった。
これが研究の結果、分かったんですよね。
仲はいいけれども言いたいことを言わないでもないし、批判の応酬が繰り広げられるようなギスギスしたチームでもなく、ノーリスクで批判しあえるチームだった。
なぜノーリスクで批判しあえるかというと、ベースに心理的安全性があるから
違う意見を言うことや、「そうじゃないんじゃない?」という異を唱えることにまったくリスクがないし、むしろ必要なこととしてちゃんと歓迎される。
そういうチームが最も高いパフォーマンスを上げる傾向にあった。
そこから健全な批判と心理的安全性への着目がたぶん広がったんじゃないかなと思うんですけれども、なぜか心理的安全性だけが大きく着目されて広がることになったような気がしているのは私だけでしょうか?
とにかく良い批判というものは、チームのパフォーマンスに結構影響するということですよね。

そして、良い批判といえばもう一つ思うことは、私の所属するNOKIOOという組織の今期の組織テーマが、「シリアスファン」というキーワードを掲げております。
たぶん年初にVoicyでも紹介をさせていただいたと思います。
シリアス、それでいてファン。
真剣におもしろくということですよね。
そこに込めた思いというか、みんなでめざしたい世界観というのは、健全な批判にもとづく闊達な議論がちゃんとされること
どうしたら最高の成果が出るか、全員で考え抜くような組織文化を作って、ここが大事ですよね、「だから仕事っておもしろいんじゃん」と言い合えるような、そんなチームカルチャーを作っていこうという中で掲げているのが、「シリアスファン」ですよね。
私たちの組織風土、相互信頼が強いと自負しているんですけれども、そういった組織風土の上に、さらに健全な批判にもとづくコミュニケーションが強化されることで、もっともっと仕事はおもしろくなるし、もっともっと良い成果をチームであげていける。
そういう考えのもとに掲げている「シリアスファン」なんですけれども、みんなであっちへ行こうよと掲げると、目を見張る前進というか進化があるなと感じております。

良い批判が根付くには

「良い批判と私」というテーマで、思うことをお話しさせていただきましたが、じゃあそんな良い批判が根付くには何が大事だと思うかについて、また小田木所感をまとめてみたいと思います。
三つをあげてみます。
私的に良い批判が根付く上で大事なことはこの三つかなと思います。

共通の目的がある

一つは、共通の目的がある
共通の目的にもとづいて批判が展開される。これが一個目ですね。
ともすれば、批判は正当性の皮を被ることがなきにしもあらずだと思うんですよね。
例えば、表向きはもっともらしいことを言っているように見えるけれども、「それってあなたの変なこだわりなんじゃないですか?」とか「あいつに分からせるために」とか「私は間違っていないと主張するために」そういったものを隠しながらされる批判ってあると思うんですよね。
でも、そういう批判は根付かないし受け入れられないし、その批判が決して良い成果を生むわけでもないと思うので、目的、例えば「今回実現したかったことってこうだよね?それに対してはちょっと違うんじゃない?」とか「私たちがめざしたいことに対して、それだけで本当に良かったっけ?」とか「当初にめざした目標に対して、ギャップがあるよね」「大事にしたいことって本当にそれだったっけ?」こういう本質的な、かつ健全な批判というのは、そこにいる仲間にとって共通の目的とか、前提とか、大事にしたいこととか、成果に対してインパクトがあること、こういったことを前提にしてはじめて健全性が出てくると思いますので、共通の目的があるとか、共通の目的にもとづいているというのは結構必須かなと思っています。

事実を見る

そしてその二は、事実を見る
これだなって思います。
「事実を見る」だけだとイメージがしにくいと思うんですけど、事実が見られてないケースってどういう時があるかというと、一つは感情のほうが優先されるケースですね。
「私はさみしい」とか「私は頑張った」とか「私たちは一生懸命やった」
もちろん感情も丁寧に扱っていいんですけれども、それはいったん脇に置いたとして、事実は、例えば「結果としてどうなったんだ?」とか「何が起こったんだ?」ここをちゃんと見ないと、批判のように見えて感情の応酬みたいなこともあるんじゃないかなと思います。

あとは事実じゃないものの代表格は思い込みですよね。
意外とありのままを見ているようで、例えば、いい面だけ見てることはないですか?
「ここはよかったよね」「あっちもよかったよね」「ここはうまくできたんじゃない」いい面だけ見てしまって、問題から目を背けるみたいな。
とにかくポジティブに変換しちゃって、批判的にものが見られない
事実だけをフラットに見られないということも、ままあるかなと思います。
問題に目や耳をふさいでしまう。
これも事実を見てない典型なんですけど、良い批判というのは事実にもとづいて展開していく。
事実を見るという習慣をみんなで持つ。これかなって思います。

良い批判に慣れる

そしてその三は、かなりリアルなんですけど、良い批判に慣れる
これがかなり大事だと思います。
批判されることに慣れていないということって、起こりがちですよね。
そうすると良い批判もちゃんと聞けないとか、どんな批判も責められていると思っちゃう
一方的に反省しちゃうとか、「私はだめなんだ」と自己嫌悪になっちゃう。過剰反応ですかね。そういうこともあると思うんですよ。
誰もあなたを攻撃してないし、否定してなくて、目的に対して事実にもとづいて、お互いが言いたいこと、違う意見をちゃんと言えるということが必要な世界観なので、良い批判に慣れる。
「なるほど、そうだよね」とか「そっちの着眼点はなかったな」とか「確かにね」と、自分たちが仲間と一緒になっていい成果、最高のパフォーマンスを出すために、必要かつお互いの信頼にもとづくコミュニケーションとして受け取れるように至るには、一定の慣れみたいなものが必要かなと思います。

慣れた先には、本当に気持ちの良い世界が待っていると思うんですよね。
だって大事なことにちゃんと集中できるし、「みんなで状態・状況を良くしていこう」こういった一体感の中で真剣に、だからこそますますおもしろくという世界観が待っているのが、良い批判が根付いた先の景色だなと思っていまして、「そういうのっていいよね」と言い合えるが増えるといいなと個人的には思っています。

ということで今日は『#良い批判をするには』というお題で小田木所感を共有させていただきました。

最後までお聴きいただきありがとうございます。

今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子(おだぎともこ)プロフィール

人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
“気合・根性・長時間労働の働き方を変えるヒント”をnoteとVoicyで毎日配信中。
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