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#1086 むしろやりたい!1on1~リアルに実感している手ごたえ~

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、チームワーキングで仕事をもっとおもしろく、キャリアもっと持続可能に、オンラインスクールスクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週も木曜日がやってまいりまして、毎週木曜日恒例の一緒にこのチャンネルを運営するなつさんの質問コーナーをお届けしたいと思います。
今週のなつさんの質問はこちらです。

1on1でどんな手ごたえがありますか?

【先週末は、娘のK-POPの推し活を一緒に楽しんだなつです。
最近、お客様からのご相談で1on1に関するテーマが増えています。
また、来週の90分腹落ちセミナーのテーマも1on1ですので、今日は1on1を取り上げてみたいと思います。
1on1が増えているということは、やはり1on1へのニーズや期待が大きいということだと思いますが、一方でやらされ手ごたえを感じない中で続けるのは、関わる人にもつらいですよね。
個人的には、小田木さん自身が1on1をしてもらう側や、する側になって、小田木さん、相手、そしてチームにどんな影響があるか聞きたいです。
腹落ちセミナーでは、小田木さんの経験にフォーカスされることはあまりないと思うので、Voicyリスナーの皆さんは気になるところかなと思います。
ぜひ1on1についての小田木所感をお願いします。】

というお題をいただきました。
一言で言うと、1on1で実感している手ごたえを小田木所感として聞いてみたいということで、お題をありがとうございます。
そうなんですよね。来週にちょうど1on1をテーマにした90分腹落ちオンラインライブを開催しますので、そこと絡めてくるあたりがさすがなつさんだなと思いました。
今日は小田木所感を要請いただきましたので、私が提供者、そして受け手として実感している1on1の手ごたえを共有してみたいなと思います。

1on1は、仕事にもキャリアにも不可欠なものだと体感しています

皆さんは、1on1がそもそも日常的にありますか?
1on1にどんな所感を持っていますか?
私にとっては、1on1というのは本当になくてはならないものなんですよね。
仕事をするのにパソコンが欠かせないじゃないですか。大げさに聞こえるかもしれないですけど、同等のレベルですね。
絶対になくてはならないもので、仕事にも、チームワークにも、そしてキャリアにも、不可欠だなと思っています。
不可欠ってどういうニュアンスかというと、まず一人一人が成長実感を感じるのに不可欠
いろんな経験を消化しながら、自分のものにしていくのに不可欠
そして、悩んだ時、迷った時、真っ暗闇の中で「あっちに向かえばいいんだ」という一筋の光を見つけるのにも不可欠だなと思っています。
企業がそれを定着させて後押しさせたいというのは、そういった仕組みが現場に浸透することで、例えば、一人一人の成長が促されたり、仕事のパフォーマンスが上がったり、そしてなによりも、ここで仕事をすることへのエンゲージが高まるということにつながるからじゃないかなと思いますし、事実その通りだと感じています。

ちなみに、私が所属するNOKIOOでの1on1は、チーム運営の仕組みの一つとして、何年もずっと定着していますね。
おもしろいのは、頻度とか相手というのは、仕組み側から決められないんですよ。誰とやってもいい。どのぐらいの頻度でやってもいい。
だから、一人一人が誰とどのぐらいのペースで1on1をするのが一番いいかということを考えながら運用したり、そして必要に応じていつでもやれる。こんなふうになっています。
基本は、1on1をしてほしい側は、「1on1をお願いします」の一言だけで、勝手にスケジュールを押さえていい。そんなふうに回っていますね。
実際に私はメンバーとは、定期的にペアを組んで続けるパターンが何パターンかありまして、週一30分やっているメンバーもいれば、月一60分やっているメンバーもいる、そんな感じになっています。

上司にだって1on1は必要

なくてはならないものだけに、必要に応じて柔軟に、そして誰とでも運用できる仕組みになっているというのが私のチームの中なんですけれども、ここでもう一つ、考えていただきたいなと思うことがあるんですけど、1on1は上司がメンバーにやるものというイメージがあるじゃないですか。
でも、それだけだと、上司は誰に1on1をしてもらうんだ?と思いますよね。
私は1on1というのは、冒頭にお伝えした手ごたえのあるものなので、上司にだって必要だと思うんですよ。むしろ上司にこそ必要と言っても過言ではないぐらい。
なので、どんな立場であれ、課長だろうが部長だろうが役員だろうが、もっと言うと、社長だって、自分に必要な相手と適切な頻度で1on1をするというのは欠かせないと思っています。
私も実際に私自身が1on1をしてもらう側として、月一で定期的に予定を組ませてもらっています。

1on1は立ち止まって振り返る時間

そんなこんなで、今日の放送を開始してから1on1はめっちゃよくて不可欠ということを言い続けてきているんですけど、じゃあ1on1はどんな時間なのか、何がそんなにいいのかというところなんですけど、私自身はシンプルにこうとらえているよというところなんですけど、1on1は立ち止まって振り返る時間なんですよね。
立ち止まって振り返って何をするかというと、経験を消化することと、そして自分の理解を深めること。
シンプルにこれだなと思っています。
立ち止まって振り返るって、「なんだ、そんなこと?」と思うじゃないですか。でも、忙しい私たちが陥りがちなネガティブループというものがあって、それは何かというと、毎日毎日が忙しいじゃないですか。何で忙しいかというと、割りと起こりがちなのは、目の前のことで余裕がないという状態だと思うんですよ。
いろんな問題が起こるし、時間もないし、仕事だってたくさんある。
そうすると、日々の仕事をこなすだけで精いっぱいになっちゃうとか、いろんなことを経験はするけれども、経験を流す、消費するだけになっちゃって、その経験をちゃんと自分の血肉にするための時間もない
こういうことに結構はまりがちだと思うんですよね。
そんな中で、小さなモヤモヤが蓄積されていったり、解決されないというか、自分なりにどうとらえていいのか分からない問題が澱のようにたまっていていくということ、ありますよね。過去を振り返ると。
それが続くとどうなるかというと、まずはそもそも仕事が楽しいと思えなかったり、きちんと経験を消化して自分の血肉にする、そんな経験を通じて変化している自分を自覚することができないので、成長や変化が停滞する。
こういうループに誰しもはまりがちだと思います。
このループを抜けさせてくれるのが、やっぱり1on1なんですよね。
立ち止まって振り返る。起こったこと、感じたこと、そしてそこにあるメカニズムをきちんと消化していく。その中で、自分がどう感じたかとか、自分はどうしたいか、こういったことの言語化が進むことによって、自分自身の理解が深まっていく
これをちゃんとするということが、すなわち成長するということなんですよね。
一人だけの力ではなかなか難しいんです。
第三者に問いかけてもらって、言葉にすることを手伝ってもらって、そして客観的なフィードバックを得ることが、立ち止まって振り返ることには欠かせないなと思いまして、私はこれを自分自身も続けてめちゃくちゃ変化が大きいなと実感しています。
これを繰り返すことで、問題があったときに、それを誰かに解決してもらうんじゃなくて、自分自身が解決していくという力も、メキメキついてきたなと思います。

まず自分自身がいい1on1を体験する

ここまでの話で、もしも「うーん」って思う場合は、いい1on1を体感したほうが早いと思います。
例えば、自分がカレーという食べ物を食べたことがないとして、それを誰かがめっちゃ熱く語るとするじゃないですか。「とにかくおいしいの」「どんな食べ物なの?」「ご飯の上に茶色の液体がかかっていて、ゴロゴロといろんな具材が入っていて」これだけ聞いても、絶対においしいって思いませんよね。
なので、「うーん」って思う場合は、まずいい1on1を体験する。
「これ、本当においしいじゃん」という体験をするのが、私は一番早いと思います。
結局のところ、私たちがいい1on1の提供者になろうと思うと、自分自身がいい1on1を体験してないと、いい提供者にもなれないんですよね。
なので、もし自分が提供者側として、どうやって1on1を運用していいのか分からない、それにどんな意味があるのか想像がつかないという場合は、まず自分自身がいい1on1を体験する側に回ってみるといいんじゃないかなと思います。

今月の90分腹落ちオンラインライブのテーマは1on1!

ということで、今日の放送は1on1で実感している手ごたえを小田木所感としてお聴きいただきましたが、どこまで伝わりましたかね?
今日はどちらというと、「とにかくおいしいから」みたいな話しかしてないんですけれども、じゃあ、おいしい1on1ってどんな1on1なのか、それをどうやってチームや組織に浸透させていくのか、こちらのテーマに関心のある方は、ぜひ来週に開催される90分腹落ちオンラインライブ『1on1でチームを動かす3つのアプローチ』回にお越しいただければと思います。
チャプターにリンクを貼っておきます。
ぜひみんなでおいしい1on1体験をして、そしておいしい1on1を広げていく、そんな世界観でできるといいなと思っています。

なつさん、今週も質問をありがとうございます。
それでは、次のチャプターで「先週の一番放送と、コメントありがとうございます」をお届けします。

先週の一番放送は、体制や環境変更のストレスを小さくする3つの方法

続きはぜひVoicyでお聴きください。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクールスクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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