#847 大事なことはくり返し言う。何より自分に浸み込むネ
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
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大事なことはくり返し言う
今日は、昨日、チームの中で「本当にこれ、そうだよね」と盛り上がったプチ話題がありますので、こちらを取り上げたいと思います。
何に「本当にそうだよね」とみんなで腹落ちをしたかというと、大事なことはくり返し言う、これだったんですよ。
当たり前じゃんと思うかもしれないですけれども、意外と見落としがちな、でもめっちゃ大事なポイントだよね、それが大事なことはくり返し言うだったのですが、どんな経緯かというと、私たちのチームの中で大きく二つの事業テーマがありまして、事業テーマのリーダーとミーティングをするのが毎週、あるんですね。
その中で、今期にめっちゃ力を入れたいことなんだけれども、つい後手になっちゃうねとか、みんなでそこに目を向け切れていないね、集中するための時間を投じ切れていないことがあるね、ここに力を入れなきゃいけないねという話の中で、でもまず私たちもそこに注意を向け切れてないね、メンバーも含めて、ちゃんとそこに目を向けるし、なんでそれが必要なのか腹落ちをしているし、一体になって注力し続ける、これをやらなきゃいけないんだけれども、これが大事だよという話をくり返しすることを欠いていたね。
だからリーダーとしての私たちも、ついつい違うことを優先させちゃうし、当然、チームみんなでそこに力を入れることができなくなっていたね。
ことあるごとに大事なことはくり返し言って、自分たちも腹落ちをし合うし、みんなでそこに目を向けるのが、やっぱり大事だね。
そんな話をしたわけなんですよ。
そこからの「大事なことはくり返し言う」なんですけど、「それは分かっていますよ」ということかもしれないですけれども、意外とできていないことの一つだなと、身をもって痛感した。そんな話です。
大事なこととしてくり返し伝えられてきたことは覚えている
振り返ってみると、私たちは、例えば、本を読んでも、ウェブで記事を読んでも、誰かのスピーチを聴いても、悲しいぐらいに、覚えているのってほんの一部だなって思いません?
ともすれば、ワンフレーズ。
もっと言うと、あんな感じの話しをしていたかな、こんな感じなんですよね。
なので、当然、構造だとかストーリーだとか根拠が、一度、聴いたり読んだだだけで、すべてが完璧に頭に入ることは、もはやない。
そう言っていいんじゃないかなと思います。
一方で、小さい頃からくり返し言われてきたことは、割りと鮮明に残っていて、息づいていますよね。自分たちの中に。
みなさんは、何を言われてきましたか?
お米は大事にしようねとか、わが家の場合だったら、靴をそろえること。
この辺は覚えているレベルというか、自分の一部になっている。
何でそうなっているかというと、大事なこととしてくり返し伝えられてきたからだなと思います。
他にも、私が好きなVoicyチャンネルがあるのですが、しゃべり出すと止まらないので、どんなチャンネルかはいったんおいておきますけど、いくつかあるんですけれども、例外なく、大事なことはくり返しくり返し言ってくれるんですよね。
なので、聴いているうちにちゃんと入ってる、そういった実感を持つことが多いなと思うと、やっぱり基本ですけれども「大事なことをくり返し言う」がいかに必要で効果的かというのが、すごく腹落ちするんです。
そういうことはないですか?
なので、大事なことはくり返し言う。
一度聞いただけでは浸透しない
皆さんにとって、くり返し言っても浸透したい、浸透させたい大事なことって何ですか?というのが、まず前提にあると思うのですけれども、例えば、チームみんなでこれをやりたいねと言っていることがあったとして、今期はトライの数を増やそうみたいな方針があったとしたら、なぜトライなのか?どんなトライを増やしたいのか?どのぐらいトライをしたいのか?これを期初に冒頭に一回伝えただけで、そうなっていくというのはありえないので、ことあるごとにくり返しシェアしたり、実際にできたことを承認し合ったり、そのためにどうするかを対話する機会をたくさん持ったり、これでやっぱり浸透していくと思うんですよね。
あと、もっと小さなことも本当に同じだと思うんです。
例えば、今週の月曜日の放送でスケジュールに将来予定を入れようというテーマがあったと思うのですが、よっしゃそれをやろうとなったら、なんでスケジュールに将来予定を入れるのか?とか、スケジュールに将来予定を入れてどうなりたいのか?とか、どんないいことをチームに増やしたいのか?とか、具体的に何をすることがスケジュールに将来予定を入れることなのか?これをくり返しみんなで共有する、テーブルの上に乗せていく、それでようやく変わっていくとか、そういう方に向いていく、これが実現するんだなって思うんですよね。
伝える側と聞く側の関心の大きな違いがある
ここで、なんで大事なことはくり返し言わなきゃいけないのか、言う必要があるのかを考えてみると、私は3つぐらいそうしたほうがいいメカニズムがあるなと思っていて、それが何かというと、一つは、伝える側と聞く側の関心の大きな違いがあるんですよね。
伝える側は、それについて伝えられるぐらいなので、そのぐらいそしゃくもしているし、理解もしているし、必要性があるから伝えるという行為に至っているわけなので、関心がめちゃくちゃ大きい。
でも、聞き手にとっては、伝え手の関心の大きさに加えると、1/10。下手したら1/100からのスタートかもしれないので、じゃあ、過去の関心の差を埋めるのは何なのかというと、くり返し伝えることなんだなと思います。
知ると理解できているは違う
2つ目は、さっき本を読んだりスピーチを聴いても、覚えているはほんの一部だと言ったじゃないですか。
これは、聞いたことがあるとか読んだことがあるという状態と、理解ができているという状態の大きな違いだなと思います。
知ると理解できているの違いは、理解できているというのは自分の言葉でしゃべれる。これが、理解できましたという状態だと思うんですよね。
ということは、誰かの話を一度聴いて、理解できたという状態はありえなくて、理解できたと口では言っていても、それはあくまで「はい、知りました」もしくは、「日本語として理解はできました」そういうレベルですよね。
人の話を聴くだけで、自分でその話を再現できる人なんていないと思いますので、「それは、私も説明できるぐらい聴きましたので」と、聞き手が理解したという状態に至るまでに、くり返し伝えていくということが必要だな。
これまでに常識だったことを上書きすることは難しい
最後の3つ目は、変えるってめちゃくちゃ難しいんですよね。
何か新しいことだとか、今、大事なことを浸透させるというのは、これまでに大事だったものとか、これまでに常識だったことを上書きするということになるので、データだったらボタン一つで上書きができるんですけれども、これが人となると、何度も何度も上書きボタンを押して初めてちょっとずつ上書きされていくというメカニズムだと思いますので、だからやっぱりくり返し言う。これがすごく大事だなと思うわけなんです。
大事なことはくり返し言うもんだと思い込むことからスタート
じゃあ、「大事なことだからくり返し伝えよう」と気持ちでは思っても、私たちは人として、「でもな、くどいって思われたくないな」とか「くり返し言ったとして、分かってますよって言われたくないな」そんな心情が働いちゃうのですが、それは何かを浸透させたい目的に対しての心情ではなくて、私たちが勇気を振りしぼって何かをしようとするときに、ちらっと湧いてくる、それをしなくても済むようにしたい脳のメカニズムですので、いったんその声は脇に置いておいていいと思います。
そんなわけで、昨日は「心の底から大事なことはくり返し言わなきゃね」なんていうことをチームのリーダーたちと共有したのですが、じゃあ、どうしていくのかですけれども、「大事なことはくり返し言うもんだ」こう思い込むというのが、まずスタートですよね。
一回言うだけで伝わる、理解される。こういったスマートさをついつい期待しちゃうのですが、いろんな人が集まってする仕事ですから、そんなにスマートにいくはずがないじゃないですか。
これは、泥臭くやっていこうよ。こういうスタートラインに立つというのが、 まず最初だなと思いました。
その上で、とにかく徹底して「くり返し言う」をルーティン化をしてしまおう。
例えば、毎回のミーティングでこのテーマについて話をする冒頭には、「今期ってこういう前提じゃないですか。なんでかというと、こういう経緯からじゃないですか。だから私たちはここに力を入れたいじゃないですか。ということで…」みたいな感じで、ルーティン化をして、くり返し伝える機会を半ば自動で作っていく。
あともう一つは、とにかくつなげる。
目の前で起こっていることや、誰かがやったことや、なんか見えた手ごたえと、つなげてつなげてつなげまくる。
「そのアクションはナイスだね」「あのトライとつながるね」「この結果って、あそこでやったことが効いているんじゃない?」「その発想、いいね、あれとつながるね」こんな感じですよね。
くり返し伝えることで、自分に染みこむ
ということで、昨日、思ったこと「大事なことはくり返し言う」を私も改めてコツコツ積み上げていくぞという、そんな思いも込めて放送させていただきました。
ちなみに今、こうやってしゃべってみて思ったのですが、大事なことはくり返し言うは、誰かに伝えるためにもあるんですけれども、何よりもくり返しくり返し伝えることで、自分に染みこむなと思いますので、まずは自分自身に染み込ませる意味でも、「大事なことはくり返し言う」が大事だなって思いました。
最後までお聴きいただきありがとうございます。
今日も一日良い日にしましょう。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜
び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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