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潰瘍星立図書館〜オススメ漫画〜

次にオススメ致しますのは
島袋全優さんの漫画
「腸よ鼻よ」(KADOKAWA)

10代で潰瘍性大腸炎を発症し
大腸全摘出から術後まで(現在6巻まで発売)が描かれています。

最初は本屋さんで立ち読みで済ませる筈でした。
しかし、笑いを堪えるのに腹筋が割れそうになり
当時出ていた3巻を一気買い。

家で心ゆくまで笑いながら読みました。

かつてこれほどまで
難病を深刻化せず、軽やかに描かれた闘病漫画があったでしょうか?

Amazonのレビューでは
「闘病を描いたものは苦手」という人でさえ
星5つにするほどの高評価。

よく巷で耳にします
「いいぞ。もっとやれ」
この言葉を、難病の人に向けて思ったのは人生これが初めて。
人の不幸を願うのはいけませんが
次の展開にワクワクしてしまう心の内をどうかお許し頂きたい。

読み進めていくと
全優さんのお人柄と絵の才能があるからこそ
なるべくして潰瘍性大腸炎になったとしか思えなくなりました。

もし、全優さんが漫画家を目指していなかったら…
(そしてIBDの病院や治療設備が整っていれば…
さらには、最初の医師がもっと…どうにか…)
ここまで悪化はしなかったと思います。
しかし、その代わり
この名作は生まれなかったでしょう。

治すことだけが
健康なだけが
正解ではない。

それをこの本が教えてくれます。

病より、大腸より、優先したいものがあることは
人間に生まれたからこその
幸せなことなのではないかと思いますが、しかし
ノミの心臓。心底臆病のワタクシは
何をおいても治療を優先して今があります。
そんなワタクシも正解。

著者の島袋全優さんには、たくさん印税入って頂きたいので
ぜひとも書店やAmazonでお求め下さいませね。

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