今年も良い風呂の日
今年もやって參りました11月26日。
これを称して「良い風呂」の日と言います。
11月はその語呂合わせから色々な「良い」日がある様でございまして、私はこの26日、つまり「風呂」の日を毎年樂しみにしております。
…余談ですが29日の「良い肉」の日には密かにステーキかすき焼きでもやろうかと樂しみに思っております。
去年の様子です。
その前の年も…
更にその前の年も…
大体いつも同じ様な事をしておりますが、今年は少しだけ違う趣向で樂しんでおりました。
それはお風呂場の調度品を久々にDIYで造っておりました。
随分前に作った段ボール製のタオルを入れる物入が大分くたびれてきたのでこの機會に新調する事に致します。
まずはこの「どこにでもあるカラーボックス」を賈ってきます。
こんな物を組み立てるのは5分もあれば充分です。
ビスの穴まで開いていて親切なものです。
しかし、ここで終わりにしないのがDIYの面白いところです。
まずはコンパネと蝶番を同じくホームセンターで賈ってきたので、これを取附けます。
木材は寸法を言えばお店で切ってくれるので便利です。
建附けが惡くなるといけないのでしっかりとボックスの内面の寸法を取っておきます。
少し遊びが出來る位の寸法で収めるのがコツです。
鳥渡した一工夫ですが、まだまだこれで終わりではありません。
折角お氣に入りのお風呂の脱衣所で使う物なので、そこはそれに相応しくなければいけません。
…で、今度は葛飾區亀有に在る金物屋さんに直接問い合わせをして取寄せたこの錠前、通称「松竹錠」を取附けます。
銭湯や温泉に行った人ならば必ず1度は下足札でお世話になるあの鍵です。
本軆は錆に強いアルミ製。木札はタモの無垢材で出來ており、高級感があります。
プラスチックとは違うのだよ、プラスチックとは…。
おまけに札は豫備の物も1枚同封されている親切さであります。
番號も希望のものを入れてくれるので豫め「算用数字の3」と注文しておきました。
何故なら、私の敬愛するミスタージャイアンツ、燃える男の背番號だからです。
某野球ゲームでは「バントでホームランが打てる人」として非常に有名です。
元ネタをご存知の方は笑ってやってくださいませ…。
松竹錠を取附けたコンパネに蝶番を取附けて扉にすれば完成であります。
製作作業時間30分程の手輕なDIYでしたが、やはり私の風呂場に關わる物はこうでなくてはならないのです。
言う迄も無い事ですが、ちゃんと札を抜けば鍵が掛かります。
これさえ有れば風呂に入る度にあの銭湯に行った時の氣分が味わえます。
今ではすっかり少なくなったお風呂屋さん、今年も私の好きな銭湯が2軒も廃業になってしまいました。
昨今の傳染病でなかなか風呂に入りに行くのも難しくなって參りましたが、このタオルを取り出す際に、あの懐かしい雰囲氣を少しでもおうちで味わえたら幸いに存じます。
わざわざ律義に寝る前の戸締りの際には札を抜いて玄關に在る棚に飾っております。
玄關に在るのは2年前に作った、御存知「ラピュ棚」であります。
やはり折角のDIY、自分の好きな物を自由に作れるのですから使う度に樂しくなれる物を作りたいと思っております。
朝、顔を洗う際も新しいタオルを出す際に「3番」の札をカシャンと入れて扉を開ければその感覚だけでも面白いものです。
この松竹錠ですが、ビスさえ通れば色々な所へ取附けられるので工夫次第で面白い物が作れるかもしれません。
金物屋さんにお伺いしたところ、入数は1個單位だったのですが、居酒屋さんから時々幾つか注文を受ける位で個人で單品を賈いに來る人はまず居ないとの事でした。
しかしこれからの時代、DIY用に販賣すると、もしかしたら流行るかもしれません。
…ちなみに、ついでだったので豫備に無記入の物をもう1つ頼んでおきました。
さて、今日もこれから「3番」の札を持って樂しくお風呂に入りましょう!